赤岳(2078m)大雪山系

【前書き】
 2004年夏。今年は盆が土日と重なりまとまった夏休みが取れない状態。子供もどこかに連れて行ってやりたいし、7月17〜19日の3連休を利用して北海道に行くことに。当初、娘と二人で大雪山系の縦走等を考えていましたが、急遽、家族4人で行くことになり、登山のみに時間を割くことが出来なくなりました。使える時間は約5時間。手っ取り早く北海道の山の良さを味わえるコースとして選んだのが、この銀泉台から赤岳往復のコース。雪渓とお花畑、高山植物を見せたいと思います。

【年月日】’04.7.18(日)
【コースタイム】銀泉台(7:55)→第一花園(8:30)→第二花園(8:55)→奥ノ平(9:00)
          →コマクサ平(9:15)→第四雪渓(9:55)→赤岳(10:10-20)→コマクサ平(11:15)
          →奥ノ平(11:30)→第二花園(11:35)→第一花園(11:50)→銀泉台(12:15)
【同行者】妻、娘
【装備】日帰り、カッパ、ズック、普段着

【写真と解説】

銀泉台駐車場
この日、帯広から120kmをレンタカーで飛ばして8時前に銀泉台に着きましたが、駐車場は満杯。

道路脇に駐車しました。

それにしても人が多い。因みに今回の旅行は天気を見極めるために、出発前日に飛行機等手配し、宿も新千歳空港から帯広に移動しながら探す始末。
銀泉台ヒュッテ
食堂兼宿泊施設の銀泉台ヒュッテ。この奥に森林パトロール銀泉台事務所があり、入山届をして登山して下さい。

実は朝、事務所が込んでいたのと、そこが何なのかよく理解していなかったので登山届をせずに登ったのですが、下山時に「下山届をして下さい。」と言われてやっと事情が飲み込めた訳です。

出来れば、もう少しデカデカと看板と登山届の場所を確保して頂けたら良いと思いました。
銀泉台ヒュッテのシマリス
朝は気が付かなかったのですが、下山時に見ると銀泉台ヒュッテの周りを小さな動物がちょろちょろしています。シマリスでした。

北海道の山では比較的よく登山中に出会います。

お客さんから餌をもらっているシマリスです。

十倍ズームでばっちり撮れました。
登山口
北海道らしく道の両側にフキらしき植物の生えた登山口。

この日は前日天気が崩れて明け方まで雨。一時カッパも着ましたが、この後、ぐんぐん天気は回復しました。

今から次から次へと目の前に楽しい風景が現れてくるのです。

こんなに飽きない楽しい山登りも初めてでした。
第一花園の雪渓
登り始めて30分もすると雪渓が現れてきました。第一花園です。花園という名前の割には花は殆ど咲いていませんでした。

登山道は左手前から右奥に掛けて続いています。左の雪渓は中央部を、中央と右の雪渓は上部を歩いて行きます。
第二花園
第一花園から25分位で第二花園です。

カーブを曲がるといきなり目の前に雪渓が現れます。急に新しい光景が現れる楽しさがあります。

ズックだけど大丈夫か、少し心配。

娘が一生懸命写真を撮っています。
第二花園の雪渓
雪渓を登っていきます。この辺り、写真を撮るために登山道を外れて森林パトロールの人に注意されている人がいました。

雪渓の下はお花畑なのです。

まだ、あまり咲いていませんでしたが。

この雪渓、ズックでも問題なく登れました。
奥ノ平
第二花園から5分位で奥ノ平です。

お花畑があります。

ゆっくりしたいのですが、12時頃までに下山して15時までに長男を迎えに帯広まで戻らねばならないので休んでる暇もゆっくり高山植物を鑑賞する暇もありません。

忙しい、忙しい。

ここにはチングルマやエゾノツガザクラが咲いていました。
コマクサ平
やっとコマクサ平に着きました。当初、ここから引き返すつもりでしたが、比較的早く着いたので赤岳山頂を目指すことにしました。

あたり一面にコマクサが咲いていましたが、トムラウシで見たような足の踏み場も無いほど咲いているとまではいきません。

ピンクの花がコマクサ、黄色がチシマキンレイカです。
コマクサ
コマクサは蔵王か、どこかで初めて見たとき、その葉の灰色掛かった緑色に感動したのですが、今回は今一。

写真はファインダーから見て撮影してますが、そうするとどうしても上から撮る事になるのでこのような植物の場合まずいですね。

今後はもう少し工夫しよう。
第三雪渓
第三雪渓です。雪渓の左に登山道があります。このコース全体の標高差が約400m位しかないのであまり疲れません。

景色も良いし、登りも全然苦になりません。

この登山道脇にはエゾノツガザクラやイワヒゲが咲いていました。
第四雪渓
第三雪渓を登るとしばらく平坦になりますが、雪渓の雪解け水が登山道を流れているために娘のズックは中まで濡れました。Gパンの内裾は泥だらけ。歩き方にちょっと問題あり。

霧の中でボーっと現れた第四雪渓。最後の登り標高差100m位かな。

Tシャツ一枚で気持ちの良い登りです。
赤岳山頂
第四雪渓を登ると赤岳の山頂が見えてきます。これを山頂と呼べるのか、ちょっと疑問がありますが。

山頂からは白雲岳への道が続いていますが、帰りにどっちから来たのか分からなくなりました。完全に霧に巻かれたらちょっとやばいです。

山頂には数十人の登山者がいました。
中富良野の彩香の里
下山後、長男を迎えに帯広まで120km。そこから宿のある富良野まで120kmをレンタカーで走る。

翌日、帰る途中に彩香の里のラベンダー畑に寄りました。ここは畑ではなく、公園です。

ラベンダーの香で頭がくらくらすると言って家族皆直ぐに退散しました。

ここからは十勝岳が見えます。その内、また来ようと思います。

急ぎ足の北海道旅行でした。

【後書き】
 2泊3日の慌ただしい旅行で5時間という時間制限の中で登った赤岳でしたが、非常に楽しい山行でした。
 ちょっと残念だったのは、道をゆずったり山のマナーが全体的に今一でした。また、団体登山が多いのも嫌ですね。昼過ぎから登る団体が結構いましたが、少し非常識では。
 けど、北海道の山は良いです。また来ます。

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