船上山(616m)〜勝田ヶ山(1210m)〜甲ヶ山(1338m)

【前書き】
 大山は周囲に多くの山や谷を配しており、登山コースも種々あります。
 今回は大山の北東約8kmに位置する船上山から大山方向に向かって歩く船上山〜甲ヶ山を歩きました。
 読み方は、国土地理院のウオッちず検索画面では、船上山(せんじょうさん)、勝田ヶ山(かつたがせん)、甲ヶ山(かぶとがせん)となっています。
 本当はさらに矢筈ヶ山〜大休峠〜川床と歩くつもりだったのですが、天気が悪いのと、川床から登山口まで約12km程度をどうやって戻るのかという問題もあったので今回は甲ヶ山までの往復としました。

【年月日】’07.11.2(日)
【コースタイム】
(移動1日)北九州出発(17:30)→(中国自動車道)→(米子道)→溝口IC(23:00)→船上山東坂登山口(0:05)

(登山2日)東坂登山口(6:55)→船上山(7:20)→勝田ヶ山(9:05)→甲ヶ山(10:20) →勝田ヶ山(11:10)
       →船上神社周辺散策(12:40)→千丈のぞき(13:05)→登山口(14:15)

(移動)船上山出発(14:30)→(松江道)→(国道9号)→浜田(18:30)→小郡IC→帰着(22:20)

【費用】高速代:行き\9,500+帰り\4,350=\13,850    駐車場代:無料     ガソリン代:約950km分
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちずhttp://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?latitude=35.40184722&longitude=133.5836889

【写真と解説】

 東坂登山口はこの写真を撮影した位置から右へ50m程度の所にあります。東坂登山口から船上山までは標高差約200mですから、小さな子供も登っていました。
 登山道には崖になっている屏風岩のすぐ下を通る横手道があります。今回横手道を知らずに歩かなかったのは残念です。

 船上山から勝田ヶ山の手前までは高低差も少なく品のある樹林帯を歩きます。
 船上山は隠岐を脱出した後醍醐天皇と鎌倉幕府の佐々木清高の軍勢が戦った場所で、後醍醐天皇は船上神社の奥の院の近くで80日間程度過ごしたらしい。
 その当時とは林の状態は違うにしても、気持ちの良い登山道です。

 勝田ヶ山に近づくと周囲の木々が黄葉しています。

 急坂を登ると急に展望が開けました。勝田ヶ山です。どこが頂上だか分かりません。勝田ヶ山の南東壁、写真の左は切り立っています。

 勝田ヶ山から見た甲ヶ山です。この写真は帰りに撮影したものですが、天気が良くなくて残念でした。
 船上山まで下山したら晴れました。天気予報では晴れ後曇りで午後から崩れる予報だったのに。
 それにしても、こちらの風は凄いです。どんよりした雲とゴーゴーという風の音。心を萎えさせるような威力を持っています。

 今から甲ヶ山に向かいます。頂上手前のゴジラの背中のような岩稜帯で立ち往生する羽目になるとは。

 この“ゴジラの背”と呼ばれる岩稜帯は距離にして20〜30m程度で大半は岩の脇を歩くことが出来るのですが、一箇所だけ越え方が分からず立ち往生。
 その内に登山靴の底が岩の間に挟まって抜けなくなる始末。そうこうしている間に後続の登山者二名が到着。
 まあ慌ててもしようがないのでカメラを取り出して写真撮影。
 後続の年配者に先に行ってもらいました。人が行けるのなら自分も行けるだろうと後に続く。
 しかし、一般登山道のここでコースの取り方が分からないようでは俺も駄目だな〜。

 甲ヶ山です。左の小さい峰が小矢筈、右が矢筈ヶ山(1359m)。ここから先も危険地帯が続くので、今回はここから引き返すのが正解か。
 天気が良くて、空気が澄んでいたら気分も変わるのだろうが。

 甲ヶ山から見た勝田ヶ山です。さあ今から帰りです。ゴジラの背を通るのが憂鬱。

 ここが登りで立ち往生した場所です。帰りも迷いました。正面の岩の上に登って越えていくべきか。それとも手前の岩を右下に下っていくべきか。
 登りの時は正面の岩の上から来ました。しかし、赤テープは右下から登ってくるよう指示しているようでもあるし。

 右下への下り。しかし、ここを下り損ねたらちょっとやばいことになりそう。英彦山の三陀山で岩を滑って爪を剥いだ経験もあるし。
 ここで滑ったら爪を剥ぐ程度で済まない事は明白。
 結局、登りと同じ正面突破で行きました。

 気持ちの良い森です。きのこ採りの人もいました。横山厚夫はある山を知ろうとしたら、その山の水を飲んで、その山で採れた物を食べて、・・・・・と言っていたのを思い出しました。

 千丈のぞきから見た船上山です。千丈滝は麓の展望台から見ることが出来ます。

【後書き】
 一般登山道で立ち往生したのは初めてです。人が行った後を歩くのは比較的簡単です。単独行の限界かもしれません。
 大山は一般登山道も危険が多い山です。
 当初予定していた小矢筈方面への下りも怖そう。近い内に再挑戦しようと思いますが、雪で来年になるかも。

 登山口に車で移動する際、“熊出没”の看板がありました。大山と熊のイメージが合わずにこれまで大山では熊に全く注意していませんでしたが、俺は足音が大きいからいいか!

TOPページに戻る