川床〜大休峠(1112m)〜矢筈ヶ山(1359m)〜甲ヶ山(1338m)〜勝田ヶ山(1210m)〜船上山(615m)〜川床
【前書き】
昨年秋に船上山(せんじょうさん)〜勝田ヶ山(かつたがせん)〜甲ヶ山(かぶとがせん)と歩きました。
本当はさらに矢筈ヶ山〜大休峠〜川床と歩きたかったのですが、天気が悪いのと、川床から登山口まで約12km程度をどうやって戻るのかという問題、そして甲ヶ山からの急な岩場の問題もあったので挑戦の機会を待っていました。
今回、甲ヶ山の岩場を登りに使う逆コースで挑戦しました。
【年月日】’09.5.5(火)
【コースタイム】
(移動4日)北九州出発(8:30)→(中国自動車道)→小郡IC(10:00)→浜田(12:30)
→出雲(15:00)→川床下見→大山寺駐車場(17:30)(車中泊)
(登山5日)川床(5:50)→大休峠(7:30-40)→矢筈ヶ山(8:20-25)→甲ヶ山(9:27-40)→勝田ヶ山(10:20)
→船上山(12:00)→東登山口(12:25)
(車道歩き)→鶯橋(13:10)→一息坂展望台(14:00)→川床(15:40)
(移動)東出雲出発(18:30)→(松江道)→(国道9号)→小郡IC→帰着(1:30)
【費用】高速代:行き\4,000+帰り\4,000=\8,000 駐車場代:無料
【同行者】単独
【写真と解説】
大山寺の駐車場で車中泊。他にも車中泊組がいます。目の前に見える大山北壁にはまだ谷に雪が残っています。
朝起きるとバラバラと音を立てて雨が降り出す。天気予報を聞くと大気が不安定。雷や雨?あまり良くない。
甲ヶ山の岩場が濡れていたら滑りやすいだろうか?などと考えていると雨も弱まったので準備して取り合えず登山口の川床へ。
その頃には雨も止み、普段は着けないスパッツを着けて出発。先に車で来ていたどこかのお爺ちゃんが先行。
いきなりイワカガミの群落があったり、新緑の中を気持ちよく歩いて、ほぼ標準タイムで大休峠へ。立派な非難小屋がありました。
この川床〜大休峠には1600年頃に作られたという石畳もあります。信仰の道である大山道の一つです。
大休峠からまず矢筈ヶ山に登ります。天気も回復し、南には烏ヶ山が、尾根続きで西には大山が見えます。
写真は烏ヶ山です。
大山山頂は雲で隠れています。ここまで天気が回復したのはラッキー!来た甲斐がありました。
甲ヶ山へは、この小矢筈を越えていきます。三角錐に見立てると右手前の辺を登り、左の辺を下ります。
木の枝も切られて非常に歩きやすくなっていました。登山道が整備された直後のようです。
今から行く甲ヶ山です。写真の右側から登ります。登れるかちょっと心配です。
HPを見るとおばちゃん達の団体も登っているようなので大丈夫とは思いますが、単独の場合はとかく心細く、心配になるものです。
天気もちょっと崩れ始めました。雷でも鳴り始めたら大変です。
甲ヶ山の登りです。確かに勾配は急ですが、目印もあるし、岩は滑らないし、全然問題ありません。
甲ヶ山に登る途中です。今来た小矢筈の方からガスがどんどん湧いてきます。
こういう状況は焦ります。雷もそうですが、完全にガスで覆われて周囲が見えなくなると逆に高所恐怖感が増大するのです。
甲ヶ山に登ってきました。最後によじ登ってきた場所です。
甲ヶ山から矢筈ヶ山に行くときには、当然、ここから下っていきます。非常に急勾配で先が見えないので不安になるかもしれませんね。
川床から先行していたお爺ちゃんは、ここから川床まで引き返すそうです。
ゴジラの背です。昨年秋に往復してますから大丈夫です。
ここを越えてしまえば、天気が崩れても一応大丈夫。
昨晩の車中泊での体勢が悪かったのか、勝田ヶ山辺りから股関節が痛くなり始めました。
今まで股関節が痛くなった経験は無いので、何か体に異常事態か?
船上山では遂に膝も痛み出す始末。
写真は途中の新緑です。非常に綺麗です。
船上山から東坂登山口に下山しました。ここから延々と車道歩きです。
ただ救われたのは、新緑の樹海の中だったことです。途中までは。
写真の山腹を水平に走る道を左から右に歩いて、鶯橋から道はUターンして、ここまで来ました。
この時点で飲み水はまだ残っているものの、かなりへばりました。まだ車道歩きの3分の一しか歩いていないというのに。
川床への最後の道です。もう足が全く上がらなくなりました。水平に引きずるだけ。
川床に着いても車が運転できるか、心配です。
もう限界に近いです。
【後書き】
今日は山中12km程度+車道12km程度の歩行距離だったと思うのですが、限界です。距離的には大したこと無いと考えていたのですが、どうも股関節が痛くなること自体が異常です。1日経った現在も思うように立てません。歳なのかな〜。
しかし、自分の足で歩いて時々刻々と山の姿が変わっていく喜びを現代人は知らないんですね。今回、それを久々に味わえました。
登山口へ車で直行ではなく、山の姿を見ながらアプローチを歩く。これが重要なのかも。