五竜の滝から寂地山(1337m)

【前書き】
 カタクリの花を見に会社の登山部?のメンバーと登りました。今年は例年より開花が10日程度早いとの事でしたが、どうなのか心配です。また、山の混雑状況もどうでしょう。数日前から喉が腫れているし、ダイエットで足腰が弱っているし、不調!

【年月日】’09年4月29日(水)
【コースタイム】寂地峡駐車場(9:15)→最後の赤い橋(10:20)→みのこし峠(11:25-12:00)
          →寂地山(13:20-35)→林道終点(14:35)→犬戻しの滝(15:25)→駐車場(16:15)
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 513250 2万5千分1地形図名:安芸冠山 [北西]

【写真と解説】


 寂地峡駐車場には、大型バスが止まっていました。しかし、駐車場にはまだ余裕があり、思ったほど混雑していませんでした。
 寂地峡駐車場が満杯だったら松ノ木峠から登る予定でしたが、その必要はありませんでした。
 五竜ノ滝から登っていきます。前方を団体客にふさがれたのですが、結局、この団体を追い越したり、追い抜かれたり。爺さん婆さんの団体と良い勝負。 


 寂地峡は竜ヶ岳峡と犬戻し峡の総称だそうですが、どちらも気持ちの良い渓流です。


 みのこし峠付近のカタクリの花はほとんど枯れていました。
 寂地山方面から歩いてきた登山者にカタクリの開花状況を聞くと寂地山の方はまだ咲いているとの事で一安心。
 白いカタクリ情報も。


 確かに南寂地山手前位でしょうか、断続的にカタクリの花の群落がありました。白いカタクリの花は登山道から5m位入った所にありました。
 白いカタクリの花の方にちゃんと道が出来ていました。
 カタクリの花は薄紫の鮮やかな色が私は好きなのですが、寂地山のカタクリの花は少し色が薄いような気がします。
 それに引き換えこの白いカタクリの花の白色は印象的です。登山道からもはっきり見えます。
 しかし、花の写真を撮るのは難しいですね。


 何とか寂地山山頂に着きました。写真右下のT君は水を5kg程度持ってきたとか。凄いですね。
 左の二人が晴れ男と晴れ女です。今日も快晴でした。
 山頂200m手前の寂地林道分岐地点では、カタクリの花を保護している方々のお話を聞かせてもらいました。
 有難うございます。  


 寂地林道の単調な道も林道を覆う新緑の美しさで気持ちよく歩けました。
 対岸の尾根の山肌も綺麗です。


 途中から犬戻し遊歩道に降ります。犬戻しの滝です。
 現在、寂地林道は途中の崖崩れで犬戻し遊歩道入口までしか車は入れません。

【後書き】
 今回もカタクリの花の最盛期を逃してしまいましたが、白いカタクリの花も見られたし、まだ花は残っていたし、めでたしめでたし。
 帰りに六日市温泉ゆららに寄って帰りました。入浴料600円。中国道の六日市ICの近くなので便利です。
 次の登山部山行はミヤマキリシマかな。


【前書き】
 寂地山へは寂地林道終点から登ったことはありましたが、五竜の滝側から登った事はありませんでした。このコースは距離も結構あるし、体重も80kg近くまで増えたので躊躇していましたが、カタクリの花も終わりそうだし、思い切って会社を休んでトライです。

【年月日】’06年5月9日(火)
【コースタイム】寂地峡駐車場(7:00)→木馬トンネル(7:30)→最後の赤い橋(8:40)→
          みのこし峠(9:30)→寂地山(10:45)→分岐(10:55-11:10)→林道終点(12:00)→
          犬戻しの滝(12:35-40)→駐車場(13:25)
【同行者】単独

【写真と解説】

キャンプ場の駐車場
家を3時に出て、6時半に到着。

あまり早く登ってもカタクリの花が開いていない可能性もあるので少し寝ようかとも思いましたが、ゆっくり出発することに。

五竜の滝から登るつもりですが、場所が良く分らないのでキャンプ場の案内板を見てから出発。

この時間、さすがに他に車はいません。

連休中と昨日までは結構登山者がいたとの事。
竜尾の滝
キャンプ場の直ぐ横に滝がありました。

五竜の滝の一番下に位置する竜尾の滝です。中々大きくて、それなりに迫力もあります。

今からこの滝沿いに急傾斜の歩道を歩いていきます。

この歩道は良く整備されています。
白竜の滝
五竜の滝は下から竜尾の滝、登竜の滝、白竜の滝、竜門の滝、竜頭の滝と五つの滝が続きます。

全て写真に撮りたかったのですが、登るにつれて傾斜が急になり、歩道からは写真撮影が困難な滝もあり、全てを撮影する事はできませんでした。

滝の水は非常に綺麗です。
竜頭の滝
一番上の竜頭の滝です。

滝の上から下まで撮影したいのですが、私のカメラでは収め切れません。

ここでは歩道の幅も狭くなり、傾斜も急です。

この上は直ぐ木馬トンネルですが、手掘りの高さ1.6m程度の中が暗いトンネルです。

一人だと薄気味悪いです。
渓流沿いの登山道
竜ガ岳峡、この渓流沿いに登山道を歩いて行きます。

水は澄んで、ブナの新緑も非常に綺麗です。この付近、登山道は暫く傾斜も緩やかで気持ちよく歩けます。

橋を幾つか渡りながら、水車小屋跡の石垣も途中にあります。

多分、昔はこの渓流沿いにも人が住んでいたのでしょう。
みのこし峠への登り
最後の赤い橋を渡ると渓流沿いにみのこし峠への最後の登りに入ります。

この赤い橋の対岸に立派な石垣の跡があります。人がここで生活していたのでしょう。この渓流にはワサビ田の跡があるので、ワサビ栽培で生計を立てていたのかもしれません。

この辺りから左ひざの調子が悪くなり始めましたが、渓流とブナの新緑を見ていると元気が出てきます。

次にどんな光景が見えてくるのか、楽しみです。
エイザンスミレ
みのこし峠手前で花がちらほら見られるようになりました。

花の名前はエイザンスミレのようです。

日本のスミレの種類は非常に多いようです。

ニシキゴロモ
みのこし峠から尾根を左に行くと右谷山で右に行くと寂地山です。

予定では右谷山へ登ってから寂地山に行くつもりでしたが、ガスで木の枝に付着した水滴がバラバラと落ち始めていたので右谷山は諦めました。カタクリの花が右谷山の方が開花が早くてほとんど終わってもいたので。

この花は非常に小さくて、尾根上の登山道脇に咲いていました。
尾根上のカタクリの花
みのこし峠から尾根を寂地山へ向けて歩き始めましたが、カタクリの花はほとんど終わっていました。

寂地山に近づくにつれまだ元気そうなカタクリの花が見え始めたのですが、小雨で花は閉じたままです。

ところが不思議なもので尾根上50m位、乾いた場所があり、そこでは花びらが開いていました。
カタクリの花
花びらがそっくり返った元気なカタクリもありましたが、上手い具合に写真に撮るのは難しいです。

真剣に撮影するなら地面に腹ばいになって撮らないと駄目みたいです。

これはかなりいい加減に撮影した1枚。

来年はもっとちゃんとした写真を撮ろう。
寂地林道への分岐付近
寂地林道への分岐付近は最もカタクリの花が多い場所でした。しかし、このガスだったので花は全く開いていませんでした。

寂地のカタクリはこの尾根の登山道の両側にパラパラと咲いています。場所によっては一面に咲いています。

九州の現在のカタクリとは比べようもありません。多分、昔は九州の山でももっとたくさん咲いていたのでしょうが。
寂地山頂
この日は寂地林道終点から3組が寂地山に登っていました。

私も下りは寂地林道の方へ下ったのですが、ほとんど杉の植林地帯で面白くも何ともありません。このコースを歩いて寂地山を評価したら全然駄目だと思います。

ピークハント目的ならこのコースでも良いでしょうが、寂地山の良さを知りたいのなら五流の滝コースを一度歩いて見た方が良いと思います。

もっと他にも良いコースがあるのかもしれませんが。
犬戻しノ滝
寂地林道は駐車場まで4〜5kmあります。

途中で犬戻しノ滝を見に渓流沿いに降りました。非常に静かで感じの良いところです。

夏に水遊びなどしたら楽しいと思います。

但し、流されたらこの下流に凄い滝があるので注意した方が良いかもしれません。
下流の滝
このコースは遊歩道が整備されています。

犬戻し遊歩道です。

それ程長いコースではないので寂地林道の下側からこのコースを歩けばほとんど傾斜も無く、入口には休憩所みたいなのもあります。
本当に水が綺麗です。
イワカガミ
テクテクと林道をキャンプ場まで歩いていると岩場にたった1株だけイワカガミが咲いていました。

かなり体は疲れましたが、久々に感動の山歩きが出来ました。

どこが良かったか!

渓流とブナの新緑と滝です。

【後書き】
 はっきり言って感激しました。
 前回、寂地林道終点から寂地山に登りましたが、私は馬鹿でした。あれで寂地山に登ったつもりになっていたらこんなすばらしいコースに出会うことは無かったと思います。
 カタクリの花目当てで登ったのですが、カタクリの花が無くてもすばらしいコースだと思います。

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