黒髪山(518m)・青螺山(615m)

【前書き】
 黒髪山と青螺山には竜門峡から1991年5月4日に登っています。山の風景はあまり記憶にないのですが、沢の流れが綺麗でそこを渡った事を覚えています。現在、腰痛と左膝痛で体調は不調ですが、体重を落とすためにも意地で山に登ることにしました。

【年月日】’06.10.22(日)
【コースタイム】竜門峡駐車場(9:00)→青牧峠(10:00)→青螺山(10:35-45)→見返峠(11:40)
          →黒髪山(12:20-35)→見返峠(13:00)→竜門峡駐車場(13:35)
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 492967 2万5千分1地形図名:有田 [北西]

【写真と解説】

竜門ダム堰堤から青螺山
この日は見返峠から黒髪山と青螺山を往復するつもりでしたが、登山道に青牧峠への分岐があったので、青牧峠経由で登ることにしました。

見返峠から両山を往復するよりは、歩く距離が短くなるのではないかと考えたのですが、実際に短くなったのか、否かは不明です。

山頂左にある白い部分は岩壁です。そこは狭い尾根で少しビビリました。冷静に考えると特に怖がるような場所ではないのですが。
竜門峡駐車場からの紅葉
竜門峡駐車場は広くて、トイレも完備されています。

駐車場の前にはキャンプ場があり、夏はバンガローも営業しているのでしょう。

“黒髪山はこちら”みたいな看板があったので、そちらにあるキャンプ場の中を通って登りましたが、下ってきた場所はキャンプ場とは違った方向。

登山道がいくつかある場合、登山口の案内板をもう少し整備して欲しいと思います。山の中で道に迷うより、駐車場で登山口がどこか探すパターンの方が多いような気がするのですが。

黒髪山周辺は常緑樹が多いですが、一部、紅葉しているものも。
青螺山から黒髪山
青螺山の頂上は狭くて、展望もあまり良くありません。

伊万里湾等も見えるはずですが、この日は霞んでよく見えませんでした。

しかし、黒髪山の方向は良く見えます。

写真左下の前青螺山を経由して今から見返峠、黒髪山へ行きます。
ツメレンゲ
ツメレンゲのようです。

小さくて可愛い花でした。

準絶滅危惧種だそうで、盗掘されることも多いとか。

ここ特有のランも盗掘者が多いようで情けないことです。

しかし、本当に可愛い花でした。昔は花を見て可愛いと思うこともなかったのに。早池峰の高山植物が花の可愛さを教えてくれました。
雄岩周辺
黒髪山へ登る途中に雄岩周辺が良く見える場所がありました。雄岩と雌岩がペアーになっており、コース途中に雌岩に行く分岐がありましたが、今回は行きませんでした。

黒髪山周辺はじっくり探索すると面白そうです。

黒髪山特有のランも咲くようですが、減少して植栽しているようです。植栽を宣伝する町の看板が掛かっていましたが、そういう事をすると盗掘が増えるのではないかと思います。

日本人の良心は、哀しいかな、もう信ずるに足らない気がします。
黒髪山から青螺山
青螺山の頂上は写真奥の左の峰だと思います。

ここから見ると手前の前青螺山が大きく見えます。

山頂から見る岩場を見ていると大分の津波戸山や田原山と似ているような気がします。

環境庁?の腐った案内板を見るとこの付近の岩石は流紋岩で陶磁器の原料となる磁石に最適だとか。他の案内板にも磁石の用語が多く、最初、何で磁石(じしゃく)なんだ?とか、思いましたが。
黒髪山山頂から有田ダム
この登山コースは常緑樹が多く、展望も良くありません。

特に前半の駐車場〜青牧峠〜青螺山〜見返峠は緑は綺麗ですが、展望はほとんどありません。

しかし、黒髪山の天童岩からは360°の展望が得られます。

あまり広くないので団体様は遠慮して欲しいところです。

このダムはてっきり竜門ダムだと思っていましたが、その南の有田ダムでした。
黒髪山山頂から縦走路
前黒髪、英山への縦走路だと思いますが、はっきりと見えます。人が歩いているのが肉眼でもはっきりと見えました。

あまり下調べもせずに思いつきで登ったので周囲の山のことも良く分かりません。

国土地理院 ウオッちずで一応黒髪山周辺を見たのですが、二万五千分の一地形図には前黒髪も英山も名前も乗っていませんし、当然、登山道も載っていません。やっぱり頼りになるのはガイドブック。それか、ホームページ。
黒髪山山頂から尾根
見返峠を経由して竜門峡に下山するコースは多分、手前の尾根と奥の尾根の間を下るのだろうと思います。(と考えていましたが、このダムは有田ダムなので全くの見当違いでした。)

山頂から竜門峡に下る別コースもあって、途中で見返峠コースと合流したのは確認しましたが、どこを通っているのか?

写真を見ていると手前の尾根伝いで黒髪山に登ってみたいと思いませんか?既成のコースはあるのかな?

【後書き】
 黒髪山は北九州から片道約150km。ほとんど長崎県と佐賀県の県境に近いが、高速があるので時間的には近い。片道約1.5時間。高速代片道4000円弱。山登りの最中に腰が痛くなったことはない。今回も運転中に腰が痛くなったが、登山中は意外と腰がしっかりしている。帰った現在は、また少し痛い。不思議なもんだ。
 黒髪山は珍しい植物や昆虫もいるみたいで保護が必要な山なんだろうと思う。しかし、日本は文化を大切にしない国なのでどんどん滅んでいくのだろう。
 では、俺は何をするのか。それが課題だと思う。

 尚、表題の山の標高は山頂の表示板を参考にしています。私の古いガイド本とは値が異なっておりますが。

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