弟見山(1085m)〜莇ヶ岳(1004m)

【前書き】
 国道9号線南の山口−島根の県境に弟見山〜莇ヶ岳があります。莇ヶ岳は別名、兄見山です。要するに弟見山が兄で莇ヶ岳が弟ということになります。
 莇ヶ岳には2000年8月29日に義父母と家族で登ったことがあります。
 今回、弟見山にカタクリが咲いているとの情報で行ってみることにしました。

【年月日】’08.5.3(土)
【コースタイム】仏峠(10:15)→弟見山(11:30-35)→莇ヶ岳(13:15-35)→弟見山(15:05)→仏峠(16:22)
【同行者】単独
【場所】国土地理院ウォッ地図地図閲覧サービス

【写真と解説】

仏峠から弟見山の登山道にはイワカガミがいたるところに群生していました。花は全部下を向いています。もう少し上を向いてくれたら綺麗に撮れるのに。

カタクリは残念ながらほとんど終わっていました。弟見山周辺は確かにカタクリの株はたくさんありました。
カタクリの花は四谷大塚の小学生用の理科のテキストの表紙に載っていたのを見たのが始めてでした。可愛いですね。
カタクリとフクジュソウのことは塾で教えていました。落葉樹の森で新緑の葉が茂る前に咲く花だと。
小学生で習うことでも知っておくと結構人生が豊かに送れるものだと思います。

弟見山頂上です。この日は今年最初の夏日だったのかな?標高1085mあるにもかかわらず、非常に暑かったです。
500mLペットボトルを3本持参していましたが、既に1本消費しました。
カタクリが終わっていたからかもしれませんが、仏峠には私のも入れて車3台のみ。人が少ない。

弟見山から少し南に行くと莇ヶ岳への縦走路が見れる展望所があります。
写真中央奥が莇ヶ岳です。S字状に尾根を辿っていきます。弟見山−莇ヶ岳間は2.7kmだそうです。

アケボノツツジでしょうか?所々綺麗に咲いていました。

莇ヶ岳山頂です。西、南、東側の展望が得られます。この日は20万分の一地形図を持参していなかったので山座同定が出来ません。

西側の飯ヶ岳かな?地図が無いと中国地方の山はほとんど名前が分かりません。

さて、今から弟見山に引き返す縦走路です。写真中央奥が弟見山です。
残りの飲み水は500mLしかありません。だいぶ体温が上昇しているような気がします。
縦走路はブナ林と杉の植林帯です。ブナ林は気持ちが良いです。

この後、山を歩く気力が急速に喪失してしまいました。上りが登れません。
最近はゆっくり歩くのできついと思ったことは無いのですが、今日は駄目です。
肝臓障害特有の虚脱感です。中国出張時の中華料理の食べ過ぎによる脂肪肝の悪化のような気がします。
ブナ林の下の涼しい風で体温を下げ、高度計で10mずつ登るのを目標にして何んとか弟見山まで着きました。
飲み水は全部消費。大腿四頭筋が攣り始めるし、手の指も攣り始めるし、最悪の状態。
日没までに下山できるか心配になり始める。もう山には登山者は私一人だけです。

このような最悪の状態の登山は、福井県の荒島岳で経験しました。
電車の中の異様な雰囲気といい、登山時の苦しさといい、良い印象が残っていません。
その時も高度計で10〜20m登ることを目標にして、その繰り返しでコース全体を歩くことが出来ました。

【後書き】
 久々の登山で体が完全に鈍っていることに気が付きました。
 ブナの新緑が綺麗でした。カタクリ、イワカガミ、アケボノツツジ?を見ることが出来てそれなりに楽しかったです。

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