四王寺の滝

【前書き】
 昨年は正月2日に道に迷いながら雪の四王寺の滝に初めて登りました。
 今年は1日に宝満山から若杉山に縦走されていた75歳の男性が2日の午前4時に道に迷ったと110番通報した後、3日午後ショウケ峠の沢で亡くなっているのが発見されるという痛ましい事故がありました。午前4時に110番通報されたということは多分、夜中ずっと歩かれていたのでしょう。多分、そうしなければ寒くて凍えていたことでしょう。日帰りの予定だったとのことで非常時の装備もお持ちではなかったのではないかと思います。
 これは私の経験上の確信ですが、
 @慣れない山中を夜間には歩かない。(暗黒の中では目の前が崖でも懐中電灯では見えないので転落する恐れがある。)
 A非常露営した場合、冬季には火を焚いて暖を取る。(あくまで非常時の対応です。)
 夜中に懐中電灯を点けて冬の釣り場に降りようとして断崖絶壁に向かって後数十センチで落ちるところだった経験があり、今考えても背筋が凍る思いがします。また、山中非常野営となり、救助を求めにそれぞれ1名ずつ下山し、両名とも別々に崖から転落して死亡した事故もあったと記憶しています。
 今日はスノーシュー登山の雪山に備えて、近場の英彦山に登りながらそのようなことを考えていました。

【年月日】’16.1.10(日)
【同行者】単独

【コースタイム】別所駐車場(9:15)→奉幣殿(9:30)→衣が池(10:15)→四王寺の滝(10:50)→行者堂(11:30)
          →中岳(11:45)→奉幣殿(12:45)→別所駐車場(13:00)

【写真と解説】


 昨年は道を間違え、1本右の谷に入って雪の中をさまよいました。
 今年は雪も無く、順調に登りましたが、雪が無い分、岩だらけで足場も悪いということが分かりました。“危険”の表示がありましたが、確かに危険な場所だと思いました。特に団体では先行者が落石を起こすと非常にまずいと思いました。今日は私の周囲には誰もいません。


 やっと滝に来ましたが、完全に乾燥した状態です。小さなツララはありますが。
 足場が悪いです。昨年は雪の中でそんなに感じませんでしたが、元々平衡感覚が悪い上に歳でさらに悪化した身にはつらい場所です。下山で来た道を引き返すのは危険だし、億劫なので昨年同様に南岳に向けて登ることにしました。妻には英彦山に行くとしか言ってないので、途中で転落でもしたら行方不明になるのだろうと悪い事ばかり考えながら登りました。


 昨年の南岳への道はかなりの急傾斜をトラバース気味に歩いて危険と考えたので今日はとにかく傾斜を直登する方向でスズタケの中を進みました。途中でザックからコンパスを出そうかと思いましたが、財布や車のキーを落とす可能性もあるので止めて、とにかく上へ上へと進みました。目の前がひょいと開けて右を見ると綺麗な霧氷。ここはいったいどこ?
 さらに鹿の糞のあるスズタケの道を登って行くと行者堂に出ました。


 行者堂から下山しても良かったのですが、折角なので中岳に登ることにしました。雪は少ししかありませんが、霧氷が綺麗です。
 今日は登山者はあまり多くないようですが、若い人も多く、うれしいことです。


 中岳から南岳です。下山中にも若い人が結構登って来ましたが、午後からの登山は注意した方が良いでしょう。何が起こるか分かりませんから。
 快調に飛ばして下山することができました。このHP更新中に右太腿と脹脛が同時に攣りそうになりました。筋肉には疲労がたまっているようです。

【後書き】
 今日は下着、カッターシャツ、中学高校の頃着ていた約40年前のセーターで登りました。非常時に備えて、シート、ツェルト、ダウン、雨具持参です。これで零下になる山中で一晩過ごせるかというと中々厳しいでしょう。
 昔の山暮らしの人は寒ければ山で火を焚くのは当たり前のことでした。30数年前、仕事で青森の雪山に入った時、作業に雇った地元のおじさん達は普通に暖を取るために火を焚きました。農林水産省の仕事で国有林に入っていたので、それはまずいと止めたのですが、山で作業をする地元のおじさん達にとっては寒ければ火を焚くのは生きていくために当然なことなのでした。九重の三俣山の登山者による山火事騒ぎもあったように登山者が山で安易に火を使うことは避けなければならないと思いますが、生きていくための最後の手段として火を使うすべも知っておいた方が良いと思うのです。
 3歳頃、竃で火吹き竹を使って火を起こして米を焚いたり、囲炉裏でにんにくを焼いて食べたり、小学生では七輪で薪を燃やして豆炭に火を付け、中学生では石炭を燃やして風呂を焚いてきたように私は常に火と付合ってきました。山で非常時には火を焚くのが当然と考えています。山火事にしないための方法も併せて非常時の勉強が必要ではないかと考えています。


【前書き】
 昨年は津和野でのハウスわさび栽培が忙しく、山に登る暇がありませんでした。
 今年は動けるときに山に登って体力を維持しようと2日に山に登ることにしました。寒波が残っているので近場の氷結の滝でも見に行くか、ということで英彦山の四王寺の滝を見に行くことにしたのですが、今回が初めて。今朝5時に外を見たら雪もちらついているし、車は別所駐車場まで登るのか?それも心配。
 道も体力も車も雪も心配だらけの登山になりそう。

【年月日】’15.1.2(金)
【同行者】単独

【コースタイム】別所駐車場(7:45)→奉幣殿(8:00)→衣が池(9:00)→道迷いで途中まで下山(10:20)→四王寺の滝(10:55)
          →南岳(12:05)→中岳(12:25)→奉幣殿(13:55)→別所駐車場(14:15)

【写真と解説】


 最初、赤いテープに従って、どんどん登って行ったのですが、滝が現れずに谷が狭くなってくる。雪は降るし、テープも無くなるし、滝は見ないで尾根まで直登してもいいや、と考えていると下から3人のパーティが。お互いにこのコースは怪しいということで取りあえず下山開始。下から登ってくる別の登山者と合流し、再度登山開始。それが上の写真。ところがこれもコース間違い。
 どうするか迷っていると傘を差した単独の登山者が「こっちだよ」と道を教えてくれる。助かった。


 皆で仲良く、四王寺の滝に到着。


 この後どうするか、ということで下山するのも面白くないので南岳へ一人と3人パーティの後について行く。
 地図で見ると南岳まで大した距離ではなさそうなのだが、雪が降る中、急斜面を登って行くのは結構つらい。


 雨具も凍り付き、ザックも雪まみれになる中、やっと南岳の稜線に出ることができた。途中の写真は無い。写真は南岳山頂の社。
 稜線に出る前の傾斜はきつかった。足も攣ったしやれやれ。

【後書き】
 一人で道に迷った時は、相当心細い。それが雪の中だと凄まじく心細くなる。下手をすると今日中に帰れないかもしれないなどと考えてしまう。今日の場合は、途中から引き返せば何も問題はないのであるが、それでも心配になる。装備が充実していれば、その心配は少しは減るのであろう。その辺の心の葛藤が面白いと言えば面白い。
 久しぶりの山登りは楽しかった。

TOPページに戻る