白滝山(668m)

【前書き】
 白滝山に風力発電が設置されているとの事。一度確認したいし、ゴルジュ帯もまた歩いてみたいし、観音岩コースにも行ってみたいし、と言うことで天気も良さそうなので2度目の白滝山に。

【年月日】’08.3.22(土)
【コースタイム】古堂橋登山口(10:10)→観音岩(10:30)→ゴルジュ入口(11:00)→白滝(11:15)
          →白滝山(12:05-35)→白滝(13:00)→登山口(13:43)
【同行者】単独

【写真と解説】

 国道435号線から白滝山と周囲の風力発電機が見えます。
 写真右端が白滝山の雄岳です。全部で20基設置してウインドファーム(風力発電所群)を建設するそうです。
 日本人はヨーロッパのように景観を大切にするという観念が非常に低い。地球温暖化が問題になっているこの時期に化石燃料消費を減らす風力発電機を設置することは望ましいことだとは思うが、なぜ標高600mの尾根上に建てる必要があるのか。
 平地に建っている風力発電機ですら台風で羽根が飛んだりしているのに本当に大丈夫なのか?
 ブレードによる風切り音の野生動物への影響、ブレードと鳥との衝突は大丈夫なのか。ウインドファーム建設及び管理用林道は山頂近くを新たに切り開いているし。
 どうも納得がいかない。

 雄岳と背後の風力発電機。ゴルジュ帯を歩いていると樹林の間からこの風力発電機が見える訳です。興ざめです。

 中山神社横の看板です。
 今日のコースは林道白滝線を車で大岩付近の古堂橋まで行き、直登直ぐの分岐を左の観音岩の方へ行きました。観音岩から崖伝いに直登コースに戻ると直ぐにゴルジュ帯。白滝を経由して一旦林道に出てから白滝山に向かいます。

 白滝山の急登はかなり凄いです。標高差があまり無いのが救いです。今回は観音コースを登りました。観音岩を過ぎると雄岳の垂直の岩場の下のテラス状の所を歩いていくのですが、怖くて腰抜け状態になりました。元々高所恐怖症です。そして、今日はどこの山に登るのか、たまたま誰にも伝えていなかったのです。落ちたら行方不明者になるではありませんか。ここが最大の難所でした。ただ、この先は下りになっているのですが、そこでもかなり思案しました。ちょっとした岩場ですが、支えに使おうとした木が腐っているので往生しました。若い時なら特になんでもないのかもしれませんが、最近は体のバランス感覚と柔軟性、そして握力、全て急激に低下しているのを感じます。
 観音岩コースはあまりお奨めしません。落ちたら本当に命は無いでしょう。さらに足場が崩れそうな場所もありますので。

 観音岩コースはゴルジュ帯の手前で直登コースに合流します。ここは雄岳と雌岳の境目です。前回ほど感激がありませんでしたが、それでも面白いコースです。ロープを伝いながら大岩を何度か乗り越えていきます。

 ゴルジュ帯の終わりに白滝があります。小さな滝です。この場面も前回と印象が違うんですよね。
 水は少し濁っています。白滝にはこの上から小さな2本の支流が流れ込んでいますが、1本は清流、もう1本の工事の影響を受けたと思われる小さな沢は堰き止めてありますが、水が濁っており、その影響を受けている可能性があります。
 白滝山へは一旦林道へ出ます。この直ぐ左上に林道があるのですが、今日は展望台経由で林道に出ました。

 白滝山へ向かっていたら途中は工事だらけです。この辺は前回、山鳥か何かが雛と一緒に走り回って逃げた場所です。がっかりです。

 白滝山の山頂です。木が一部伐り払われて前回よりも展望が少し良いような気がします。しかし、前回と全然印象が違いますね。

 山頂から西側には風力発電機が。20基全部そろったら凄いことになりそうです。白滝山から天井ヶ岳方面へ向かう尾根にも4基出来るようです。
 遠くの海岸に近い側にも風力発電機が見えますが、風力発電機を建設したら国から補助金か何か貰えるのでしょうか。
 因みにタワーの高さ85m、ロータの直径は88mだそうです。

【後書き】
 6年ぶりの白滝山でした。
 この山は、登山口から白滝までと林道から上の白滝山までに2分されています。現在、林道から上は工事中で興ざめなのですが、それでも常緑樹の中の気持ちの良い歩きが出来ます。
 ウインドファームが出来た後は、林道を開放するらしいので、ほとんど頂上付近まで林道が走ることになります。
 風が強い日はブレードが外れて頭の上に落ちてくるかもしれないので注意しましょう。そんな事無いか!


【前書き】
 九州の山もおもしろい山は多いのですが、登山人口が多いのか、どこに登っても登山者がたくさんいます。特にミヤマキリシマのような名物の花の季節になると平日でも結構な人出で中々静かな山を楽しむことはできません。また、有名な山になるとツアー客や団体登山者がドカドカと登ってきて、単独主体の私などは、隅の方へ押しやられてしまいます。
 そこで静かな山を求めて最近は、中国地方に足をのばすことにしました。福岡からだと、中国地方は関門海峡を渡れば、直ぐです。

【年月日】’02.5.13
【登山口】四恩寺跡から登ろうとしましたが、直ぐに砂防堰が現れ、そこから先の道が不明瞭になったので中止。白滝林道を車で移動し、標高330m位の指導標のある場所から登った。尚、登山道と林道は標高530m位でも交差しています。
【コースタイム】白滝林道(10:40)→白滝山(12:10-25)→(林道歩き)→駐車地点(13:25)

【写真と解説】

四恩寺跡 四恩寺跡
中山神社から四恩寺跡までの道は非常に狭いです。四恩寺跡にも4〜5台位しか車は置けそうにありません。

ここからの登山道は、あまり整備されていないように感じました。
四恩寺跡から雄岳と雌岳 四恩寺跡から雄岳と雌岳
左が雄岳で右が雌岳です。この中間の急坂を沢沿いに登っていきましたが、観音岩コースと言う他のコースもあるようです。

実際は、この先に砂防堰があって、その先の道が不明瞭だったので、車で白滝林道を移動して、この写真の急坂の下辺りから登りました。
登山開始地点の近くから雄岳と雌岳 登山開始地点から雄岳と雌岳
雄岳と雌岳の間に登っていくのですが、かなりの急坂でした。しかし、標高差で約200mですし、沢沿いの変化のあるコースなので楽しく登れました。
ゴルジュ帯 ゴルジュ帯
ガイド本にゴルジュ帯とあるのでいったいどんな地形かと思っていましたが、大岩を越えながら狭まる谷間のようなところを進んでいきます。

このような地形を歩くのは初めての経験で非常に楽しかったです。

ヘビが泳いで逃げていくのを見つけました。水量は僅かなのに所々にアブラハヤもいました。

この後、白滝があって、水平になったと思ったらその向こうに林道が。

がっかりしました。
山頂手前のギンリョウソウ 山頂手前でギンリョウソウ
上の林道に出てから白滝山の山頂までは、変化の無いつまらない歩きでした。

それでもギンリョウソウやキジだと思いますが、親鳥とヒナを見ることができました。慌てて走り回って逃げていきました。驚かせて悪いことをしました。
山頂から油谷半島 山頂から油谷半島
山頂からは、北と南東側だけ展望があります。南東側には一位ガ岳を望むことができました。

登山者には、一人も会いませんでした。

【後書き】
 膝が関節炎で具合があまり良くないので下りは林道を歩きました。林道沿いには色々な滝の案内板がありました。時間と体力的なゆとりがあれば、滝を見ながら歩いてもおもしろいと思いました。
 車での移動には、通常カーナビを使っています。今回もカーナビの指示通り、国道191号線から県道に入ったのですが、この県道が車1台がやっと通れる幅しかなく、もし対向車が来たら離合できない道でした。Uターンもできずに、この道を延々と走らなければならない恐怖。帰りは検索条件を道幅優先にして帰りました。

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