安倍に殺される日

 病院での新型コロナの院内感染が多発し、社会が混乱状態にある中で安倍首相はマグカップを持って紅茶かコーヒーか知らないが飲みながらくつろいでいる姿を投稿したらしい。本当の盆暗だと思う。

 病院ではずっと前から医療用マスクが不足し、ガウンやフェイスガードも足りないと言われているのに何も改善されていない。 全家庭にマスクをたった2枚ずつ送る金があるなら病院の状態を改善しろと言いたい。何を最優先にするべきかも安倍は分かっていない。遂に山中先生や本庶先生も新型コロナに対する提言を行った。その中で二人ともPCR検査の強化を訴えているが、2月からほとんど何も改善されていない世界中から日本の対策の不備を指摘されているにもかかわらず安倍は動こうとしない

 日本は新型コロナで多分、医療崩壊する。で指摘したように世の中には緊急事態で立派に対応できる人間と腰が引けて動けなくなる人間がいるが、安倍は典型的な後者である。盆暗で無能をさらけ出した。安倍が無能なことで日本国民が無駄に殺されるのである。たまったものではない。

 イギリスで飲食店だったかを経営している日本人はテレビで既に300万円が政府から振り込まれたと話していた。政府の指示で店を閉めているのだから政府が補償をする。当たり前の話だろう。そして欧米各国の対応は速くてメリハリが効いている。一方、日本では補償したくない政府と東京都で悠長にもめている。補償しない理由を政府の代理人は水商売も補償するのか?などと馬鹿げた例を引き合いに出している。日本政府はこれまで赤字国債をいやというほど発行してきたのに肝心な時には腰が引けて何も決断できない。そもそもこういう日が来ることを想定して国は余力を持っていなければならないのであるが、財政は長年の自民党政権により借金まみれで余力がない。

 政府の代理人たちは、そもそも新型インフルエンザ等対策特別措置法における政府の強制力はほとんどないので外国のような強制力は発揮できないのだと言い訳をする。確かに日本の政治制度は議院内閣制で首相がリーダーシップを発揮するには少し難のある制度ではあると思うが、特に強制力を必要としない医療体制の整備やPCRの検査一つをとっても何一つ改善されていない。要するに現状何も改善が進まないのは単に安倍が無能なことによる。

 日本が太平洋戦争で降伏して、極東軍事裁判で戦勝国が日本の戦犯といわれる人達を裁いた時、彼らは疑問に思った。誰がリーダーか?誰が首謀者か?日本にはリーダーが責任を持つという意識が未だに弱い。アメリカは太平洋戦争中から無能な指揮官はどんどん首を挿げ替えて作戦を実行させるという文化があったが、日本軍には上位の指揮官の責任を問うという文化がなかった。その文化が未だに日本には生きている。また日本軍は軍事力の逐次投入を行って失敗を繰り返したという歴史があるが、今回の新型コロナでも同じことをやっている。緊急事態宣言発令と同時にガツンと活動抑制させるべきところをとりあえず2週間様子を見ながら徐々に規制の方法を考えるだと。休業補償もガツンと金を出すべきところをほとんど金を出す気がない。一方で2枚のマスクの配布には466億円を無駄に使う。この案を考えたのは経済官庁出身の官邸官僚で1か月前に提案して一度は消えた案を蒸し返して実行したらしい。官邸もよっぽど暇なのだろう。安倍は医療関係者の苦しみもPCRでバタバタしている地方衛生研究所や保健所職員の苦労も理解していないと思う。

 安倍が新型コロナの緊急事態に対して何も有効な手を打たず、対応が後手後手に回っている状況を見て、戦前から政治家の資質が何も変わっていないのが良く分かる。何でも欧米化すれば良いとは思わないが、日本の政治家のレベルの低さ、リーダーシップの無さは情けない。

 まあ、こんなリーダーを選んだのも国民なので、医療崩壊して死ぬことになっても黙って文句も言わずに運命と諦めるしかない。

(2020年4月14日 記)

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