安保法案成立。今後は若者に期待する!

 安保関連法案が参院を通過して成立した。

 戦後70年近く守られてきた憲法の解釈を勝手に変えて、安倍は日本を戦争ができる国家へと転換させた

 安倍は国会審議が始まる前にまずアメリカを訪問し、4月29日連邦議会上下両院合同会議で夏までに安保関連法案を成立させますと誓っている。これだけでも安保関連法案が誰のためのものかが解るではないか。アメリカは戦後も世界各地で戦争をし続けてきた好戦国家である。自分達に都合の悪い国家政権は有無を言わさずどんなに汚い手を使ってでも潰してきた。そんなでたらめな国と絆を強めてどうするというのか。

 そもそも日本人魂というものがあるのなら、そんな糞のような卑怯な国にへこへこと頭を下げて守ってくださいと懇願するような屈従の態度を取るべきではない。安倍には日本人としての尊厳は無いのか。情けない。

 年寄りはいう。中国が攻めて来た時に日本をどうやって守るのかと。この短絡さ、単純さ。なぜ、“攻めて来たら”から話を始めるのか。その前段階、友好協力関係、経済関係、外交。なぜそこから話をしない。戦中を経験した年寄りどもが未だに何等反省もせず、再び若者を死に追いやるような考えを持っているのに驚く。中国が本当に攻めてくると思っているのなら日本もそれなりの軍備を拡張しなければならない。現在の日本の経済力でそれをやろうとすれば、増大する社会福祉関係の金は一切止めて老人、病人には死んでもらうしかないだろう。年金も停止その覚悟があってものを言っているのか中国の脅威を叫ぶ方こそ平和ボケしているのである。

 日本人は何があっても新年が来れば全て忘れて一から始めるという文化がある。西欧のようにしつこさが無い。彼らは数百年単位で物事を考える。

 若者たちが立ち上がっている。SEALDsの活動は新しい若者の動きだと思う。期待している。彼らは言う。次は(安保関連)賛成議員を落選させる活動をすると。そうだと思う。一時的な熱情ではなく、間違ったことをした政治家を潰すまで粘る執念が必要だと思う。

 しかし、実現できなくても良い。今の若者たちが素直に立ち上がって意見を述べたことに意義がある。

 私は短気なのでこの小さな随筆で自分の気持ちをぶちまけるだけで終わっているが、冷静に自分達の意見を主張する若者は偉いと思う。安心して後世を託せると思う。

 自民党の武藤貴也衆院議員がSEALDsを自分中心で自己中心的と批判した。『利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせいだ』とツイートしたらしい。戦争反対のどこが利己的個人主義か。頭がおかしいのではないか。偉そうにSEALDs批判をしておきながら自分自身は未公開株問題で自民党を離党した。大体、偉そうに若者を批判する議員とはこのようなものである。結局は議員の立場を利用して自分の金儲けのことしか考えていない。こんな糞みたいな人間にSEALDsやマスコミを批判する権利はない。戦前も今も一緒である。勇ましいことを言う人間にろくなやつはいない

 昔の随筆に書いたが、三輪明弘がある年末のラジオ番組で言っていた。若者は柔軟性があり、素直なので良い。再教育が必要なのは年寄りである。正にその通りだと思う。

(2015年9月23日 記)

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