古き悪しき人間 日本ボクシング連盟の山根明

 日本ボクシング連盟の山根明終身会長がその座から引き摺り下ろされようとしている。333人の告発状をきっかけにして。

 奈良県出場者が勝つという奈良判定、競技用グローブの独占販売、暴力団幹部との交際、連盟職員や審判に対するパワハラ。次から次に山根明の罪悪が暴かれ始めている。この告発の初期に村田諒太選手はフェイスブックで『そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません』とコメントした。

 日大の田中理事長だけでなく、未だにコンプライアンスを全く理解しない古代の異物たちが日本の組織を牛耳っている。10代から暴力団組長の車を運転し、理事になっても交際を続けるようなモラルの無い山根。40〜50年前なら例えば、自民党国会議員と暴力団との交際は普通であった。さすがに現在は見当たらない。陰ではあるかもしれないが。時代は変わるのである。山根は未だ昔から全く変わっていない。正に古き悪しき人間である

 この問題で東京オリンピックのボクシングに日本が出場できなくなる可能性が出てきた。ボクシングの国際組織も黒い活動が疑われており、東京オリンピックにボクシング競技自体が採用されない可能性も浮上している。

 山根は近いうちに解任されるだろう。スポーツ庁などの上部組織は一体何をしているのかと思っていたが、裏で圧力を掛け始めたのかもしれない。それでも遅い。指導力が無い。

 既に日本ボクシング連盟では山根後のことを考え始めているらしい。告発組には主導権を取らせないと言うのが現体制を支えてきた理事連中の考えらしい。弁護士で副会長の吉森照夫を押し、もし告発組が主導権をとるなら現理事は全員辞任するつもりだと言う。

 私は副会長の吉森照夫の責任は非常に重いと思う。もし山根明の悪行を全く知らなかったとしたら、それは副会長と言う業務を軽く考えている証拠である。もし、山根明の悪行を知っていたとしたら吉森自身が山根と同類ということである。良く考えて欲しい。終身会長などという身分をまともな人間が認めるか?名誉職ならまだしも。吉森は山根のグローブ販売独占をどう考えていたのか。どう考えても山根と吉森は同類としか思えない。グローブ販売の入金先に山根の孫の銀行口座を一時使っていた問題も銀行の内部調査で山根が暴力団との関係でブラックと認定され、自身の銀行口座を開設できなかった可能性があると報じられている。そういう山根の悪行を吉森が全く知らなかったとは考えられない。

 水平展開と言う考え方がある。オリンピックを前にスポーツ庁は全てのスポーツ団体の組織の不正、パワハラ問題をチェックすべきである。柔道のパワハラ、レスリングのパワハラ、日大アメフト問題、そしてボクシング連盟。次から次にぼろぼろと悪行が暴かれている。オリンピック直前ではまずいのである。暴くなら今のうち。多分、まだ同様の問題が山ほどあるのではないか。

(2018年8月6日 記)

追記
 今日、山根会長が辞任を発表した。ただ、非常に好い加減な発表でどの立場を辞任したのかが不明である。理事に留まるつもりなのか、会員に留まるつもりなのか。
 組織の長としてこのような時には説明責任と言うものもある。全くその辺をこの糞親父は理解していない。単なるやくざのボケ野郎である。そもそもこの時代の人間は戦中戦後の混乱期を生きてきて、世代としてモラルの低い人間達が多いと感じている。現在の若者達よりも人間性が低い。他人を思いやる暖かさがない。自分が自分がと自分の勝手を主張する。コンプライアンスと言う概念も理解できない。彼らは社会の悪弊である。
 どこかで書いたことがあるが、三輪明宏が再教育が必要なのは若者ではなく、年寄り達だとラジオで言っていたのは全く正しい。
 山根のような年寄りがまだ世の中にはうじゃうじゃいるにちがいない。早く一掃すべきである。早く若者に権力移譲すべきである。
 今、テレビで山根の悪行が新しい証拠によって暴き出されている。山根の悪行はしっかりと確定し、必要な場合は刑事罰も課し、民事的にも償いをさせるべきである。また、山根派の理事連中の責任も追求すべきである。特に副会長吉森照夫の責任は重いと思う。

(2018年8月8日 記)

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