イスラエルのジェノサイド、認定根拠となった聖書の残虐な言葉

 国連人権理事会の独立調査委員会は9月16日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでジェノサイド(集団殺害)を行ったと認定する報告書を発表した。ネタニヤフ首相らがジェノサイドを扇動したとしている。

 ジェノサイドの認定において重要なのが、加害者側が集団の全体または一部を滅ぼすことを、明確に意図しているかどうかである。これについて、調査委はイスラエル政府関係者らの発言に注目し、とりわけ、ネタニヤフ首相の発言は、ジェノサイドを意図するものだと指摘している。その発言とは、ネタニヤフ首相が、2023年10月28日に行ったガザ攻撃についての演説の中で「アマレクがあなたにしたことを思い出さなければならない」と呼びかけたものである。

 この「アマレク」とは、旧約聖書における古代イスラエルの民のライバル的な存在とされる民族で、旧約聖書の「サムエル記」(15章3節)では、「アマレクの民を亡ぼしなさい、彼らに関するもの全てを破壊しなさい。男も女も幼児も乳飲み子も、牛も羊もラクダもロバも殺しなさい」と神が命じたと書かれている。調査委は、イスラエルの国民は、ネタニヤフ首相の演説の意図を理解し、実際に軍関係者らが呼応したこと、ネタニヤフ首相はイスラエル軍に送った書簡の中でも「アマレク」という言葉を使っていたことを指摘している。

 また、イスラエルは度重なる国際司法裁判所からジェノサイドを行わないよう命じられているにもかかわらずそれに応じていないことや、ガザへの人道支援物資の搬入を極端に制限していることもジェノサイドの意図であると調査委は指摘した。

 キリスト教の神もユダヤ教の神もヤハウェであるが、元々、戦争の神だけあって残虐である。上記の「男も女も幼児も乳飲み子も殺せ」と言うのも酷い話であるが、こういう命令が旧約聖書ではいたるところで述べられている。

 「民数記」(31章17節)では「この子供たちのうちの男の子をみな殺し、また男と寝て、男を知った女をみな殺しなさい。」

 「イザヤ書」(13章16節)では「彼らのみどりごはその目の前で投げ砕かれ、その家はかすめ奪われ、その妻は汚される(要するにレイプされる)。」

 「ホセア書」(13章16節)では「サマリアはその神にそむいたので、その罪を負い、つるぎに倒れ、その幼な子は投げ砕かれ、そのはらめる女は引き裂かれる。」

 ヤハウェは敵を徹底的に殺し、女も子供も皆殺しにしろ!と言い、ネタニヤフはガザでその実行を命じ、そしてイスラエル軍は女子供を含めて罪のないパレスチナの民衆を徹底的に殺戮している。既に67000人が犠牲になったと言われているが、実際は10万人を超えている可能性があるという。

 キリスト教は神を愛し、隣人を愛せ、と言うが、キリスト教の世界観には元々キリスト教徒以外は人間ではないという認識があった。だからアフリカの黒人を奴隷にして家畜のように扱っても黒人を人間と認識していないので罪の意識は全く無い。また、南米のインカ帝国をスペインが滅ぼして征服したことも数代前のローマ教皇は未だに未開の民を開化して良いことをしたと発言したりしている。北米に渡った清教徒達は最初から原住民を殺し、頭の皮を剥いで追い詰めていった。

 キリスト教は愛の宗教だというが、それは自分達だけのうぬぼれである。彼らが恐れるのは最後の審判で地獄に落とされることである。マタイによる福音書(25章46節)には「そして彼らは永遠の刑罰を受け、正しい者は永遠の生命に入るであろう」とあり、詳しくはヨハネの黙示録に書いてある。

 トランプ大統領が先日、自分は「天国に行きたい」と呟いた。彼らは本気でそう思っているのである。もし地獄に落とされたら永遠に苦しまなければならないからである。こう見てくるとキリスト教やユダヤ教が脅迫の宗教であることが分かる。神のいう事を聴かないと地獄に落とすぞ、と言う脅しである。

 浄土真宗の阿弥陀様とキリスト教は似ているという者が時々いる。私の母もそんなことを言っていた。本当に不勉強である。

 阿弥陀様は全ての衆生を救うと誓われたのに対し、ヤハウェは従わない者は永久に地獄に落とすという。どこが似ているというのか。

 国連がイスラエルのジェノサイドを認定しても、アメリカを始めとするキリスト教国はそれを止めようともしない。それは、キリスト教徒たちは未だに心の中で異教徒であるパレスチナ人を本気で人間と思っていないからである。キリスト教が世界を支配する限り、真の平和は地球上に訪れない。これを打破するには非キリスト教国である中国とインドが欧米に取って代わる必要があるが、共産党支配の中国が世界の覇権を握るのは問題なのでこの夢が実現するのは相当先になるのであろう。

(2025年10月11日 記)

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