祝!国の借金1000兆円突破

 財務省は8月9日、「国の借金」が6月末時点で1008兆6281億円になったと発表した。国民一人当たり約792万円の借金に相当するという。2013年度末の借金は、1107兆1000億円になるという。これは国だけの借金であるから、地方の借金も含めると2013年度末で国民の金融資産の1400兆円に並ぶのではないか。

 収入の範囲内に家計を納めなければならないのは、家庭でも国でも極当然のこと。その当然のことを守る意志の無い日本が今後どうなるか。非常に楽しみである。まあ、呆れて何も言えないというのが本心である。政治家にもほとほと愛想が尽きたが、国民の馬鹿さ加減にも愛想が尽きた。ハイパーインフレが起きるのか、日本の財政破綻は世界経済の破綻に繋がるので事前にIMFの介入があるのか知らないが、どちらにしても国民の生活は劇的な被害を被る。ハイパーインフレが起これば、1000兆円の価値も下がるので借金の帳消しがやりやすくなるが、国民の貯金などの資産も紙くず同然となる。既に戦後の混乱期に起こったことである。

 社会保障費が増大しているが、これなど厚生労働省と医者と製薬会社がぐるになって、病気でない国民を病気に仕立て上げて、検査漬け、薬漬で医者と製薬会社が儲かる仕組みを作っているからではないのか。今回、健康診断で総コレステロールが227mg/dlで要観察となった。正常範囲は、120〜219mg/dlだそうだ。しかし、昔、新聞記事でも見たし、近藤誠先生の著書にも載っているが、総コレステロールは少し高い方が、総死亡率は低いのである。正常範囲と言われる範囲を超えるくらいが最適だったと思う。近藤先生などは、全ての検診や治療を否定している訳ではないが、現在のがん検診や健康診断のあり方を相当批判している。医者の生活を守るために病気と患者を意図的に作り出しているのが現在の医療界だという。それを支えているのが、厚生労働省だろう。老衰で死のうとしている患者に高額の医療を施す現状。麻生太郎の失言にも正当性を認めざるを得ない。近藤先生のような医療の在り方を実現すれば、日本の医療費は、半減どころではなく、数分の一に減らせるだろう。

 先日、ウィリアム英王子の妻、キャサリン妃が、長男を出産して、その翌日には病院を退院した。これは、医療費削減のためのイギリスのシステムだという。国に金が無ければそれに応じたシステムにするという当然の考え方が実行されている。1日で退院して問題がある母親にはそれなりのケアーシステムもあるという。イギリスだけでなく、北欧でもこのシステムが採用されているとのこと。ゆりかごから墓場までと言われたイギリスにしてこの実態。現状に合わせて社会システムを変えるという当然のことを実行できる白人の合理精神の優れたところではある。

 アフリカや貧しい国では、数百円、数十円の治療費が無くて大量の子供や大人が命を無くしている。日本も財政破綻すれば、それに近い事態が発生するかもしれない。しかし、それは甘んじて受けるべきである。国でも家庭でも金がなければ、何もできないのは当然のことである。

 20代の頃から細々と株をやっている。日本のバブル崩壊の1〜2年前には、バブルは崩壊すると理解したので株は全部売った。ただ、売るのが早すぎて、バブル崩壊が来ないな〜と再度株を買ったら、崩壊して大損した。リーマンショックも発生する1〜2年前には世間で米国バブルは崩壊すると言われていてしっかりと崩壊した。そもそもサブプライムローンの仕組みを聞けば、だれでもこんな仕組みが長く続くことができないのは理解できる。そして崩壊した。

 日本の財政破綻については、色々理屈を並べて破綻しないと言い張る人間が存在することは知っている。しかし、世の中は単純明快である。お札を輪転機でどんどん印刷すれば、そのお札は単なる紙くずになる。この輪転機印刷を際限なくやっているのが、現在の日本である。宮沢さんはずっと以前に日本は既に破綻していると言った。今、生きていれば、日本は完全に破たんしているというであろう。あとは突然やってくるその日がいつになるかだけである。

 小渕首相と一緒になって国の借金を増大させた堺屋太一を安倍総理が内閣参与に任命した。これで日本の破綻は必定だと確信した。破綻に対する出来る準備は既に完了した。これが効果を発揮するか、否かは分からない。まあ、一部の大金持ちを除き、国民の大半が無一文になるとき、少しでも資産を残そうとする試みが成功するか。もうサバイバルゲームは始まっている。まあ、失敗しても大半の国民と同レベル。気楽なゲームではある。ただ、馬鹿政治家と馬鹿国民によってこんな目にあわされるのは不本意である。

(2013年8月10日 記)

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