衆院選挙自民圧勝。小池と前原の責任。

 22日に衆議院議員選挙が行われ、自民党が圧勝し、自民・公明の与党で改憲に必要な2/3の議席を確保した。
 そもそも今回の選挙は、アベノミクス、即ち日銀と一緒になってお金を輪転機で刷りまくって、借金のつけを将来世代に全て負わせる無責任政治を終わらせるか、否かの選挙であると私自身は考えていた。

 自民党は、野党が選挙協力をすれば、大敗の恐れがあると戦々恐々としていたが、小池百合子と前原が馬鹿な行動を取った為に圧勝することができた。自民党は今頃、小池百合子と前原に感謝しているに違いない。

 元々、小池が立ち上げた希望の党は、自民党の政策と大差が無い。大きく違うとすれば、原発政策くらいであろう。それでは何故、小池は希望の党を立ち上げたのか?自身が首相になりたいと言う権力欲を満たすためだけだったのではないか。小池は陰でこっそりと選挙カーを確保していたと言うことであるから、希望の党への支持が大きければ、衆院選に出馬するつもりであったに違いない。確かに昔、ニュースキャスターをしていただけあって、表面的なアピール能力は優れているが、政治家としての方針・政策は出鱈目、その時々の人気取り、思いつきで動く人物だと私は読んでいる。選挙期間中の“三都物語”などのアピールはその際たるものである。国民を馬鹿にするにもほどがある。

 一方、前原。これほど好い加減な人間も見たことが無い。党首になったばかりの人間が、自分の党を進んで解党する。解党するためにお前は党首になったのか?と問いたい。政党は、国民の税金から政党助成金をもらう半ば公的な存在である。その政党を無責任に党首という立場を利用して解党同然の扱いをする。民進党がまともな組織であるなら、こういう人物は即刻党首を解任すべきである。

 小池と前原は、二大政党制を標榜して希望の党を立ち上げ、民進党を潰した。しかし、二人の思惑は完全に外れた。こうなったのも小池と前原の無能のためである。選挙期間中、希望の党に入った元民進議員の一部は、逆風が吹き始めたことを感じて、希望の党の政策と異なることを言い始めた。小池人気の傘の下で当選を勝ち取ろうとした信念のない元民進党議員などは落選して当然である。信念の無い政治家など不要である。

 枝野という政治家はこれまで何となく好きになれない人物であったが、立憲民主を立ち上げて、今回は見直した。あまり人の上に立つのはうまくなさそうな感じがするが、堂々と信念を貫き通した姿には好感が持てる。まだ若いのでこれから党首として人間性を磨けば、まだまだ成長できるのではないかと期待している。

 今回の選挙結果で日本の将来はお先真っ暗になることは確実である。現在の日本の繁栄が維持できるのは、せいぜい東京オリンピックまでであろうと思う。その後、国債に対する信用不安、財政の悪化が顕著になり、日本はど壺に嵌るであろうと予測する。どのような状況になっても仕事に就いている人は何とかなる。高齢者や年金受給者にとっては、相当厳しい時代が来るだろう。しかし、これを選んだのは国民である。全ての責任は国民にある国民は日本がどのような状況になっても喜んでそれを受け入れなければならないのである。

 私は近い将来、日本に血の雨が降ると予想している。しかし、国民が好きでその道を選んだのだから仕方ないと諦めよう。

(2017年10月23日 記)

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