天杉山(1173m)

【前書き】
 新・分県登山ガイド「島根県の山」を見ると天杉山は『深く、美しい森に身も心も吸いこまれる別天地』と紹介されています。新緑の頃に行こうと考えていたので行ってみることに。登山口は国道191号線から少し入った奥匹見峡の駐車場です。

【年月日】’13.5.3(金)
【コースタイム】奥匹見峡駐車場(9:50)→高岳分岐(11:15)→野田原ノ頭(12:30)→天杉山(12:55−13:00)→野田原ノ頭(13:25)
          →高岳分岐(14:20) →駐車場(15:20)
【同行者】単独

【写真と解説】


 10時前に登山口の奥匹見峡入口の駐車場に着きました。先行の客は車3台のみ。広島と岡山です。駐車場の奥から渓流沿いが奥匹見峡で約1.1kmの遊歩道があります。


 駐車場からいきなり急坂を登っていきます。写真左の斜面のジグザグ道は作業道だと思います。奥匹見峡は写真中央の谷です。結構狭いですね。


 急坂を登りきると西に春日山(989m)が見えます。この山にも登らないといけません。


 今から森の中に入っていきます。


 島根の私の山に生えていたので直ぐに分かったのですが、名前が思い出せません。イカリソウでした。所々に群生して咲いていました。


 ブナの森を歩いていきます。新緑を味わうならもう少し遅い時期の方が良かったかもしれません。


 高岳分岐です。クマが出没するとのことですが、鈴を大岡山で無くしたままなので足音と咳払いでクマに私の気配を知らせるしかありません。ラジオを一応持参しているのですが、静かな森でラジオを鳴らしながら歩くのはマナー違反だと思うので鳴らしません。ブナだけでなくアカマツ?の木も生えています。


 高岳分岐を過ぎると“三段腹の谷”というのがあるようですが、標識もなくどこだかわかりません。この辺で体調が何となく悪くなる。運転中から不快感のあった左腰部が何となくおかしい。腰痛ではなく、体の内部から来ているような。昔、尿路結石の激痛でのた打ち回ったこともあるので、山頂まで往復する自信が何となく怪しくなる。引き返した方が良いかな?等と考えながらトボトボと歩く。それにしても昨年、向霧立越縦走で腰を痛めてから体力が落ちたと感じる。


 野田原ノ頭はまだかと歩いてきたが、どこにも標識がない。多分、ここが野田原ノ頭だろうと思う場所で一応通過時間を確認しておく。樹木越しに正面に二つの緩やかな峰が見えたらそこが野田原ノ頭です。


 天杉山の山頂です。岡山ナンバーの4人が座り込んで食事中なので適当な写真が撮れませんが、どちらにしても周囲は見えないし、大きな標識がある訳でもありません。目印は写真の小さな橙色の標識と三角点だけです。下を向いてひたすら歩いていたらここ天杉山を通過して、恐羅漢山の方へ行ってしまうかもしれません。それを防止するためか、恐羅漢山への縦走路に倒木が置いてありました。


 エンレイソウです。エンレイソウは安蔵寺山でも見たのですが、花の色と大きさが違っていたのでまたまた名前を思い出すことはできませんでした。


 行きと帰りでは風景が変わって楽しいです。帰りながら地図を頭の中に思い浮かべて、やっとどのように歩いたのか、理解出来ました。


 駐車場に到着後、荷物を置いて奥匹見峡の遊歩道を歩いてみました。写真は一番奥の大竜頭です。オオサンショウウオの説明看板があります。今も生息しているのか分かりませんが、こういう巨大両生類が生きて行けるだけの自然は守っていきたいものです。それにしても昨年の台風のせいだと思いますが、川が相当荒れていたのが心配です。

【後書き】
 体力劇落ちです。現在の体力では屋久島縦走など夢のまた夢です。体力に余裕があったら泊まって、明日も島根の山に登る予定でしたが、帰ることにしました。残念!

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