安蔵寺山(あぞうじさん)(1263m)
【前書き】
6月に香仙原〜赤土山に登ってから津和野の借家の掃除や畑の草刈りで山に登る暇がない状態。畑の草は刈っても刈っても追いつかない。刈払機が故障している間に7月に刈った草は元の状態に戻っている。山に登る暇は無かった。14〜16日の三連休最終日。台風18号が通過してどうするか。借家の窓から夜明けの空を眺めていると時々青空が見えたので安蔵寺山に登ることにしました。
【年月日】’13.9.16(月)
【同行者】単独
【コースタイム】小石谷口(8:30)→小石谷分(9:10)→展望岩(9:45)→安蔵寺山(10:23−45)→展望岩(11:20)
→小石谷分(11:40)→小石谷口(12:10)
【写真と解説】
前回は滑(ぬめっとう)峠から香仙原〜赤土山〜小石谷分と歩いたので今日はその続きの道を歩きます。
前回は小石谷分から見ただけのこの道を安蔵寺山に向けて歩きます。しかし、3ヶ月山に登っていないとここまで登るのも何となくきつい。体重も相当増えているし。
脇に大きな岩があってロープが下がっていたので登ってみることに。
写真中央右に赤土山、その左奥に香仙原が見えています。
大木はありませんが感じの良い道を安蔵寺山に向かって歩いて行きます。
山頂です。正面手前の山は小五郎山です。写真入りの眺望案内があるので山座同定がしやすいです。
帰りに登山道から西側を見ます。右端奥に丸い青野山、その左奥に十種ガ峰が見えています。
【後書き】
きついというよりも何となくパワーが出ない山行でした。この症状は肝臓が相当弱っているのかも。紅葉の季節にどのような風景になるのか、楽しみです。
【前書き】
2004年に初めて安蔵寺山に登って約9年。3月までこの安蔵寺山の麓でワサビ栽培の研修を受け、ここは移住の候補地でもある。奥谷登山口からもう一度登ってみることにした。
【年月日】’13.3.23(土)
【同行者】単独
【コースタイム】奥谷登山口駐車場(10:25)→打原峠(10:50)→高鉢山分かれ(11:20)→安蔵寺トンネル分岐(11:45)
→ミズナラ巨木(11:48)→芦谷合流点(12:25)→中峰(12:55)→安蔵寺山(13:10−15)→展望所(13:22〜55)
→山頂(14:00)→中峰(14:10)→芦谷合流点(14:35)→巨木(15:05)→高鉢山分かれ(15:25)→打原峠(15:40)
→駐車場(16:00)
【写真と解説】
家を7時頃に出発したので登山口着は10時を過ぎてしまった。わさび栽培研修の時に泊まった“杣の里よこみち”までは慣れた道であるが、そこから先はさらに道も細くなる。毛バリ釣り専用区域の看板を見ながら車を運転していくと途中から砂利道になる。9年前は道も悪かったので「もう二度と来ん」と思った。幾分道は平らになっているように感じたが、相変わらず道は狭くて運転しにくい。
9年前に比べると駐車場の白線も薄れて路盤も少し老朽化したように感じる。前回も車は私の1台だけだったが、今回も同じ。安蔵寺トンネルからより簡単に登れるようになったので益々こちらは寂れているのかも。
今日のコースは、上の写真の現在地である奥谷登山口から安蔵寺山までの5.2kmを往復。昨年1月にスノーシューを履いて登ったのは六日市のゴギの郷からです。
登り始めると直ぐにワサビ田が現れました。渓流式の田です。手前にはわさびが植えてありません。登山者がわさびを採っていくようです。本当に情けないことです。登山者の大半は中高年ですから最も常識と節度を持っていなければならない年齢層が今や最も非常識な年齢層に堕したか。9年前にはこのワサビ田には全く気が付きませんでした。
珍しそうと撮影したものの花の名前が分かりません。掲示板でエンレイソウ(延齢草)と教えて頂きました。小さな可愛い花です。
打原峠です。奥谷登山口が標高740m程度で打原峠が891mなので標高差は150mしかありません。
落葉したブナ林の中を歩いていきます。
高鉢山別れ付近です。登山道は安蔵寺山に向けてゆっくりと登りになっています。
コースは尾根を辿りますが、ブナとアシオスギの混じった樹林になります。アシオスギは日本海側の多雪地帯特有の杉の一変種だそうで下枝を多く出し、地面に接したところから根を出すそうです。杉とは言っても植林ではないので違和感はありません。
ミズナラの巨木「ナラ太郎」です。カシノナガキクイムシの被害防除ということで幹にビニールが巻きつけてありました。ビニールの下がどうなっているのか分かりません。薬液が塗ってあるのでしょうか。登山道の脇に所々ブナが切り倒されていたので病気が流行っているのかもしれません。
芦谷合流点付近まで来るとやっと北峰、中峰そして安蔵寺山方面が見えてきます。芦谷合流点から安蔵寺山まで1.6kmです。
中峰まで来ると正面に安蔵寺山が見えます。ここを下った所に寺屋敷跡があります。
安蔵寺山山頂です。ここまで誰にも会いませんでした。天気も良いのにもったいない。
山頂の眺望案内図です。展望所から撮った写真をパノラマ合成して載せようかと思ったのですが、やり方を忘れました。
展望所から六日市方面です。眺望案内図の山は四国の石鎚山を除いて全て見えています。天気も良くてよかった。今日はバーナーと水と天ぷらうどんセットを持ってきていたので、ここで景色を眺めながらうどんを食べました。大満足。
【後書き】
9年ぶりに奥谷登山口から登りました。9年前は6月で緑一杯でしたが、今回は新緑前の灰色の世界でした。新緑の頃にまた歩いてみたいと思います。最後に登山者の皆さんはワサビを盗まないようにして下さい。これは犯罪です。世の中に畑から野菜を勝手に盗む登山者という犯罪集団があった、と言われないように。
【前書き】
スノーシューを3年前に買って、これまで深入山、比婆山、十種ガ峰、大ノ沢から大山と登ってきました。調べてみると他にも中国地方には結構スノーシューで歩ける山がありそうな中で今回は島根県の最高峰の安蔵寺山に、ゴギの郷のある六日市側から登ることにしました。
【年月日】’12.1.14(土)
【同行者】単独
【コースタイム】ゴギの郷登山口(9:05)→林道奥登山口(9:45)→廻り岩(11:10)→避難小屋(11:35)→展望所(12:45)
→安蔵寺山山頂(13:00−10)→展望所(13:20)→避難小屋(13:40)→廻り岩(13:50)
→林道奥登山口(14:30)→ゴギの郷登山口(14:55)
【写真と解説】
中国自動車道を六日市ICで降りて、ナビに従ってゴギの郷を目指しますが、雪がほとんどありません。雪が無ければ、スノーシュー登山の下見でも良いか、などと考えながら車を進めていると少しずつ雪が見えてきました。どこがゴギの郷かも分からないまま、いきなり登山口に着いてしましました。
ゴギの郷は登山口の手前、この道路の下の方です。駐車場が無いかと歩いて確認に行ったのですが、雪でどこが駐車場かも分からないし、車を止められる場所はなかったので、登山口の横に止めることにしました。
ゴギの郷は、バンガロー村です。夏ならバンガローに泊まって、ゆっくり登山するのも良いかもしれません。
登山口入口からスノーシューを履いて歩きました。雪は10〜20cm程度なので履いた方が良いか、履かない方が良いか、微妙です。
林道を直進すると砂防堤にぶち当たりますが、林道に沿ってカーブし、暫く行くと登山口の標識がありました。その手前に林業用の作業道か分かりませんが、ピンクのテープがあって登山口と間違えやすいので注意を。
尾根に出れば、あとは基本的に直登です。道を間違うような場所はありません。とは言っても廻り岩は直進できませんので名前のとおり廻り込みます。
廻り岩から安蔵寺山の頂上付近の雪原が見えます。早くあそこにたどり着きたい!
避難小屋です。中は薄暗くて、どちらかというと汚いです。
途中で暫くスノーシューを脱いでザックに固定して歩きましたが、雪も深くなってきたので再びスノーシューを履いて登ります。もう雪原に近いだろうと考えて頑張りますが、もう3時間も雪の中を歩いてバテ気味です。息が上がって中々前に進みません。登山者が最近いないのか、人の歩いた痕跡もありません。ウサギの足跡はたくさんあります。
やっと雪原が見えてきました。頑張ろうっと。
所々雪が深くて埋もれますが、どうしようもない程ではありません。
やっと雪原に出ました。あるのはウサギの足跡だけです。上まで登れば、頂上だ!と思っていたのですが。
登ったらまだ上があった。こういうのはがっかりします。日本海側は雪雲で急に空の色が変わりました。
振り返るとこういう感じです。雪は適当に締まっていて比較的歩きやすいです。
最後の登りです。あそこが頂上だ!と思っていたのですが。
頂上?に着いた?それにしては北側はまだ高そうだし。地図を見るとここは展望所です。非常に疲れたし、もうここで良しとしようか、とも思いましたが。
後で後悔しないように山頂を目指します。道なんか無いのだから、ひたすら高い方へ進むだけ。時々、ズボッと埋まったりしながら進みます。
やっと山頂に着きました。積雪量はまだ大したことはないようですが、50cm前後でしょうか。
今日はセンター試験の影響?か、誰も登って来ていません。安蔵寺山を独り占めです。
展望台まで戻ってきました。今から下山します。写真中央が赤土山でその左奥が香仙原でしょうか。
下り始めて気が付いたのですが、今日のコースは結構急傾斜だった。しかし、スノーシューでは快適に下ることができました。通常の山ですと下りで膝を痛めるので、最近では登りも下りもあまり時間は変わらないのですが、今日は登り4時間、下り2時間で滑るように下ることができました。腕時計の高度変化を示すグラフも相当な勢いで高度を下げるのが記録されました。
廻り岩です。左右どちらでも迂回できるようですが、左側に迂回しました。
【後書き】
スノーシューを履いているとはいえ、今日は相当疲れました。標高差約800m。結構な勾配でもスノーシューで登れるということが今日は実感できました。これは大山でも経験済みですが。ワカンは仕事で青森の山で使ったことがありますが、雪上の歩行能力は浮力の面でスノーシューの方が数倍上だと思います。スノーシューはかさばるのが欠点ですが。スノーシューは、平坦地用と傾斜地(登山)用があるので山登りに使うなら傾斜地用が良いと思います。因みに私のはATLASです。
【前書き】
安蔵寺山は十種ガ峰や青野山からも見え、島根県内で一番高い山とのことなので、一度登ってみたいと思っていました。登山道は比較的アップダウンが少なく、天然林に囲まれた尾根歩きなので膝関節の悪い私にはぴったりのコースのようです。
私の生まれた島根の山の手入れに行く途中に立ち寄って登ることにしました。
【年月日】’04.6.5(土)
【同行者】単独
【コースタイム】奥谷登山口駐車場(9:00)→打原峠(9:27)→高鉢山分かれ(9:50)→
ミズナラ巨木(10:20)→芦谷合流点(10:50)→中峰(11:20)→安蔵寺山(11:32)
→展望所(11:40〜12:10)→山頂(12:15)→中峰(12:25)→芦谷合流点(12:45)
→巨木(13:10休憩)→高鉢山分かれ(13:42)→打原峠(14:00)→駐車場(14:15)
【写真と解説】
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奥谷登山口の駐車場 |
国道9号線日原から国道187号線に入り、ここまで来ましたが、最後の2〜3kmは未舗装で容易に離合できない細い道です。因みにこの日は材木を満載したトラックと2回出会い、待避所までバックして離合しました。 そんな辺鄙な道を進んでいるといきなり立派な駐車場が現れ、びっくり。ここのトイレは非常に綺麗でした。まだ、出来たばっかりかもしれません。大切に使いましょう。 この時点で駐車場は私の車1台だけ。 人気の無い山なのか?一人の方が静かに歩けて良いけど。 |
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登山道 |
登山道に入ると、いきなり緑一色。登山道にも植物が押し寄せそうで、それでも人が一人歩ける程度の幅は開けれくれています。この微妙な感じ。 色々山に登りましたが、この感じは最高。 虫が結構たくさんいるので季節的には涼しいときがお薦めかも。 |
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ミズナラ巨木 |
このコースは中国自然歩道で約5.2kmあります。コースの中間手前に島根県最大のミズナラの巨木があります。推定樹齢600年以上とのこと。 コースはブナ、ミズナラの天然林です。結構杉が混じっているので植林かと思っていましたが、アシオスギと言う積雪地帯の変種だそうです。天然ものなんでしょうね。 |
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安蔵寺山山頂 |
山頂はあまり広くありません。展望も今一。 5分ほど南の方へ歩くと展望書があります。 そこもあまり広くありませんが、ベンチ等があってゆっくり出来ます。 |
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展望所から七日市方面 |
最高の天気でした。気持ちい〜。 ところが、縁台の上に人が靴を脱いで上がっているのに後から来た中高年の一人は土足でドカドカ上がってくるし、更にベンチの上にもお構い無しで土足で上がっている。 人が腰を下ろすところに土足で上がる? こんなことを一々書きたくないが、本当に再教育が必要なのは老人たちだぞ! 山に来るな!!!!! 恥ずかしながら激してしまいました。 |
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展望所から青野山と十種ヶ峰 |
通常、山に登るときは山座同定用に20万分の1地形図を持ち歩くのですが、この日は忘れたのでさっぱり。他の人から教えてもらった方向に青野山と十種ヶ峰が見えています。 中段中央右寄りの丸っこい山が津和野の青野山、その左奥が十種ヶ峰です。 どちらもこのホームページで紹介してますので見てください。 |
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展望所から南東方向 |
奥は左から寂地山から右谷山にかけての尾根でしょうか。今一分かりません。 中国地方の山は、あまり登ってないし、同じような容姿で判別しづらいです。 |
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展望所から南方向 |
奥中央の山の名前は良く分かりません。 手前の山はどんどん木を伐採してるんでしょうね。 |
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高津川 |
山陰は海も綺麗ですが、川も綺麗です。国道187号線沿いの高津川の清流です。 鮎の友釣りをしてました。 高津川は益田市で日本海に注いでいますが、島根に行くときは9号線を走りながらいつもキャンプでもしたいと思っている場所です。 九州では、こんな川あまりないです。 下流まで結構綺麗ですから。 |
【後書き】
十種ヶ峰や青野山から見て、いつか登りたいと思っていました。花もあまり無い山でしたが、緑の美しさだけで充分に満足しました。帰りに変なヘビに遭いました。通り過ぎてふと振り向くと道の端でこちらを睨んで尻尾を振って音を立てているのです。通常、ヘビは人間に気が付くと逃げていくと思っていましたが、いつまでもこちらを睨んで尻尾を振って音を立てているのです。頭は小さめで胴体は少し太くなって扁平になっていました。写真を撮ろうかと思いましたが、気持ちが悪いのと、飛び掛られそうで止めときました。ちょっとビビリました。そんなヘビが道の端にいたのに気が付かずに通り過ぎた自分にです。