大山(1711m)(雪の弥山)

【前書き】
 今年はまだ雪山に行っていない。正月の英彦山は雪が降っていたが、アイゼンもスノーシューも不要。
 15日の天気予報は大山の南に弱い高気圧が位置して米子は晴の天気予報。高気圧が弱いので若干の不安感はあったが、大山に行ってみることにした。

【年月日】’15.2.15(日)
【コースタイム】大山駐車場(6:30)→五合目(8:00)→標高1520m付近(8:45)引き返し→大山駐車場(10:15)

【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 533304 2万5千分1地形図名:伯耆大山 [南西]

【写真と解説】

 大山はやはり遠い。眠らずに車を走らせて、そのまま山に登るのは還暦が近い老人にとってはきつい。
 大山寺の雪。鳥居が相当雪に埋まっている。雪が深い。


 単独行者には結構抜かれるが、団体は抜いていく。今日の登山者は少ないようで相当な数の登山者とスノーボーダーと少しの山スキーヤーが登っている。100名近く登っているのではないだろうか。
 歳を取って朝の体の始動が悪くなった。体の調子が上がらない。


 何合目まで登ったのか標識は雪に埋もれて分からない。五合目だけは確認できた。上の写真は五合目を過ぎて暫く登ったところ。段々樹木が無くなって避難小屋が見えたら六合目。
 ところがガスと風が強くなる。取りあえず六合目でストックからピッケルに持ち替えて、装備を改めようと考えていたのだが、いつの間にか六合目を越えていたようだ。行きかう登山者の中にも六合目を目安に登って来たのに六合目が分からず困っている人達がいた。
 登るか、下りるか迷った。明らかに六合目を過ぎているのは分かった。自分の体力確認のためにガスと強風の中を登って行くか、無駄な時間浪費は止めるか。少し下って、再び登り始めたが標高1515m付近で降りることにした。


 約30年前の重登山靴にバンド固定のアイゼン。手袋は軍手。直ぐにゴアの手袋が出せるように準備しておけばよかった、などと少し反省。

【後書き】
 天気予報の晴マークが当てにならないのは良く分かっている。晴の定義は雲量が20〜80%だったと思う。空の80%までが雲で覆われていても晴。平地でこの状態なら山は当然曇る。
 天気図を見て自分で怪しいと少し思っていたので実際にガスと強風に遭って失敗したと感じた。この冬に再び挑戦できれば良いが、どうなるか分からない。


【前書き】
 3連休をどこに行こうかと天気予報を見ながら悩み、中日の13日に弱い高気圧が大山の南に位置することより大山に登ることに。冬に大山が好天に恵まれることはあまりありません。1月の大山には登ったことが無いので楽しみです。

【年月日】’13.1.13(日)
【コースタイム】南光河原駐車場(5:30)→二合目(6:05)→四合目(6:35)→六合目(7:10)→頂上(8:20−40)→六合目(9:20)
          →四合目(10:00)→二合目(10:15)→南光河原駐車場(10:40)

【同行者】単独

【写真と解説】


 前日12日に長男を送った後、そのまま美祢東JCTから十文字ICに出て、萩まで車を走らせる。今回は、ガソリン代と高速代を節約するために萩から国道191号、益田から国道9号線と乗り継いで走る。山陰道が切れ切れに出来ており、数百円の料金を払いながら高速を利用する。国道9号線を走っていると山側に高架橋が所々出来ている。着実に山陰自動車道を繋げるための工事が進んでいる。これを見て改めて日本の財政破綻が近いことを確信する。
 浜田で晩御飯の惣菜と酒を買う。南光河原駐車場には17:30に着く。駐車場は結構車が一杯で、料金徴収のおじさんがまだいた。明日まで止めるなら1500円だけど良いか?と聞いてくる。良いか?と聞かれても困るのであるが、他に行くところもないので1500円を払う。金を払う時に窓を開けて気が付いたが、物凄く焦げ臭いにおいがする。道路に雪が無く、ずっと上り坂を登って来たのでスタッドレスが熱を持ったのだろうと想像。
 テレビを見ながら、浜田で買ったホウレン草のお浸し、おから、イカ天、エビの唐揚げ、レンコンの天ぷら、コロッケを酒を飲みながら食べる。食べ終わったら他にすることもないので寝袋に入って寝る。車のシートが完全に横にならないので窮屈で夜中に何回か目が覚めたが、気温もあまり下がらずに良く寝られた方。
 登山の13日は昼から気圧の谷の接近で天気が崩れることが分かっているので、本当に晴れるのか心配。どちらにしても時間との勝負なので早めの登山を心掛ける。4時過ぎに起きて、パンを3個と豆乳を飲み、準備をする。登山中の暗い中でアイゼンを着けるのも手間になると思い、最初からアイゼンも着ける。ヘッドランプの暗い明かりを頼りに5時半から登り始める。
 夜中は星空が見えていたが、夜明け前になると星も見えず、全体が雲で覆われているよう。気温は低くなく、風もないので、いつものように上下は普段着。暗い中を一人で歩いていると大山寺を過ぎた辺りで若者に追い抜かれる。雪道を照らしながら一人で登っていくがメチャクチャきつい。呼吸がきついとか、足がきついというのではない。何となく兎に角きつい。肝臓が悪い時のだるさ。もう登るの止めて下りたいな、などと考えながら登っていく。最初からきついと思って登っていたので3〜5合目の雪の急坂は逆にあまり苦にならずに登れた。5合目あたりでやっと空が明るくなり始めた。空全体を覆っていた雲が段々と晴れていく。


 樹林帯を抜けて6合目に到着。ここでヘッドランプを外して、ストックからピッケルに持ち替える。光の加減でめまぐるしく様子を変えていく三鈷峰を写真に撮りながら登っていく。


 登山道は、まだ新雪が積もっていく季節なので足元が締まっていない。6合目から本格的な登りになって最初は気持ち良く歩いていたのだが、高度を上げるに従って風が吹き始めた。ザックから雨具の上着を出して着る。7合目辺りだろうか、急に恐怖心が湧いてきてどうしようもなくなる。元々高所恐怖症なので高いところは苦手であるが、夏山登山道でこんなことは初めて。折角ここまで来て下りる訳にもいかないので自分自身に“足元だけを見て登れ”と言い聞かせながら登る。上の写真は、相当腰が引けたへっぴり腰の状態でかろうじて撮った写真。登山者は上に2名見えるだけ。


 三鈷峰に朝日が当たり、手前に雲が漂っています。


 ひたすら足元を見て登っていたら結構速く9合目辺りに着いてしまいました。ここまで来ればもう心配はありません。最高の天気です。


 山頂避難小屋はまだ1階から出入りできます。


 剣ヶ峰は真っ白です。


 小屋へは入らず、食べ物も食べず、写真だけ撮って下山します。


 頂上台地の雪面に日光が当たって輝いています。


 雲海が眼下に広がっています。これから天気は下り坂です。下山中、団体も含めてどんどん人が登ってきました。結構な高齢者の団体と最後に会いましたが、天気の変化を考えるとちょっとまずいような。


 駐車場まで下山してアイゼンを外したり、スパッツを外したりしていると佐川急便の車が来て、荷物を雪上車に積み替えている。この車で今から配達に行くという。ご苦労さんです。そうこうしているとヤマト運輸の車が来て、やはり雪上車に乗り換えて配達に出ていく。九州では見られない違う世界。


 いつもの場所から大山を振り返る。既に頂上には雲が掛かり、天気は下り坂に。ゆっくり登っていた登山者は今日の絶景は見られなかっただろう。山登りも中々難しい。

【後書き】
 歳を取って、朝早くの登山がきつくなった。体が始動していないのが自分で分かる。元々乏しい平衡感覚も一層悪くなった。これからは体力・感覚能力の低下防止に努力しないと!


【前書き】
 今年の大山の積雪は多いです。環境省かな、インターネット自然研究所で全国の国立公園等に設置されているカメラで1時間ごとの映像を見ることができます。過去の映像を比較することも出来ます。それで見ると今年の大山の雪は相当多いような気がします。私は、“大山鏡ヶ成から見た烏ヶ山”の映像の東屋の埋もれ具合で大山の積雪状態を想像しています。今年は大山は諦めていたのですが、今日は、天気も良さそうだし、雪も残っていそうなので行ってみることにしました。

【年月日】’12.4.8(日)
【コースタイム】南光河原駐車場(5:40)→一合目(5:55)→二合目(6:20)→五合目(7:00)→八合目(8:10)
          →山頂避難小屋(8:30−50)→南光河原駐車場(10:30)

【同行者】単独

【写真と解説】

 前日、長男を送った後、そのまま中国道の小郡ICまで行き、国道9号線で大山に。途中自分の山に寄ろうかとも思いましたが、大山への道の凍結を恐れて先を急ぐことに。大山ドライブNaviなどでは、ここ数日、大山寺周辺の道路は真っ白。タイヤは既にノーマルに交換しているので積雪があると南光河原駐車場までたどり着けないかも。
 18時頃、無事、南光河原駐車場に着き、車の中で出雲のイズミで買った寿司弁当、イカ天、レバニラ、唐揚げ、サラダを食べる。珍しく酒は飲まずに日も暮れたので寝袋に入って寝る。車は数台。
 夜、目が覚めたが、夜空は星が出て快晴。駐車場の雪は前日の明け方までに降った雪だろう。
 夜中に車がどんどん到着、エンジンを掛けっぱなしのうるさいやつらも数台。5時に起きて、何故か「博多地鶏のおにぎり」とパン、豆乳を朝食にして出発。デイパックか、中型ザックか。6本爪アイゼンか、12本爪アイゼンか、で迷ったが、結局、デイパックに6本爪アイゼンにする。この判断が後で後悔することに。


 いつも登山時間の記録は折り畳んだA4の紙に書くのですが、今日はカメラの撮影時間で記録しようと全ての合目の標柱を撮影する予定でしたが、標柱が見当たらないのが半数以上。
 雪は登山口から一杯残っています。当然、1合目でもこの状態。前日朝までに降ったと思われる新雪の上を歩いていきます。


 3合目辺りから傾斜が急になりますが、3、4合目の標柱は見当たりません。この頃は大山山頂が僅かに見えてラッキー!と思っていたのですが。


 五合目です。ちょっと雲行きが怪しいかな?ガスが出始めました。


 六合目辺りに数人停滞していました。ガスと風が激しく、諦めて下山するか迷っているようです。六合目避難小屋もどこにあるか分かりません。そもそもどこが六合目か分からない状態。
 今日は予想気圧配置から絶対に晴れると思っていたのでさらに登ることに。


 八合目に着きました。瞬間的に晴れただけでまだ強風とガスの世界。眼鏡に水滴が付き、半分凍り始めて視界が確保できません。雪と空間の白さの境界が判別できず、相当な不安感が湧いてくる。前を進んでいたお爺ちゃん達3〜4人のグループは、ストックをピッケルに持ち替え、身支度を再度整えて準備している。こちらはといえば、ストックのみで6本爪アイゼン。頭は帽子も被っていなかったのでいつの間にかびしょびしょ。軍手なので手は寒い。毛糸の帽子とゴアの手袋を着用する。視界が確保できないので、結局、お爺ちゃん達の後を付いて行くことにする。何と人の後を歩くことの安心感のあることか、と思った。
 途中、強風で新雪もなく、凍結気味の斜面を歩く。六本爪の心細さを感じる。よく考えると今日の登山者は、大半がピッケル持参の10本爪以上。車の中に置いてきたアイゼンのことを考えても遅い。


 山頂は激しい風。視界は全くない。九合目から山頂までは、5〜10m置きに立っている棒だけを頼りに進む。山頂避難小屋には着いたものの積雪のため2階からしか入れない。8:30〜50まで京都から来た登山者と風をよけて一階入り口付近でたたずむ。従って、こんな写真しか撮れない。晴れるとは分かっていても、帰りのことを考えるとあまりゆっくりはしておれない。結局、下山することに。
 インターネット自然研究所でこの日の一時間ごとの大山の写真を確認すると山頂付近に雲があったのは7、8、9時のみ。9時の写真はほとんど雲が飛び去りかけているので後もう少し辛抱すれば良かったのですが。


 下山中に日が差し始めたので上を振り返るとガスが消え始めています。


 どんんどん晴れていきます。新雪は15〜20cm程度でしょうか。


 雲がどんどん動いていきます。


 左が大山(三鈷峰)、右が北壁です。この風景が見られただけでも良しとするか。


 剣ヶ峰です。今日は、下山中にスキーやボードを抱えた若者がたくさん登ってきました。一般の登山者も老若男女大勢です。
 登山は、早い時間に登って、早い時間に下山する。これが鉄則と思っていますが、天気的にはこれで失敗することも。


 大山寺橋から撮った伯耆大山の夏山登山道です。登山者が点になって、蟻のように登っているのが見えます。あまり人が多いのは嫌いなので、この時間に下山もありかな。

【後書き】
 前日午前中までの降雪と夜間の低温。一部凍結もありかと思っていましたが、六本爪アイゼンは甘い判断でした。また、眼鏡が曇るのには困りました。写真撮影は、いつも絞り優先オートで撮っているのですが、ファインダーの中の絞りとシャッタースピードが見えないので今日は途中から風景の全自動に切り替えました。
 山は経験がそのまま技術に繋がると思うので今回のガスと強風と恐怖感も良い経験だったと思います。


【前書き】
 雪の大山の写真を見て、連れていってくれとの意見が会社の中で出たので計画するはめに。
 4人を連れて行く上で登山靴やらストックやら、それぞれ出費してもらったので、何が何でも山頂を踏んでもらわねばなりません。
 準備は色々大変でしたが、最高の気象条件で登ることができました。

【年月日】’09.3.20(金)〜21(土)
【コースタイム】
(移動20日)会社出発(8:00)→(中国自動車道)→小郡IC→(国道9号)→浜田(11:35)昼食
         →出雲(14:15)ビール等買出 →民宿弥山荘着(16:10)
(登山21日)弥山荘(6:20)→夏山登山道→二合目(6:57)→四合目(7:37)→六合目(8:33)
        →八合目(9:25)→頂上(9:50-10:35)→弥山荘(13:25)
(移動)岸本温泉ゆうあいパル出発(15:15)→三次IC(18:20) →(中国自動車道)→会社着(21:30)

【費用】高速代:行き\4,550+帰り\7,850=\12,400    ガソリン代:約900km分
【同行者】会社4名

【写真と解説】

 日本海の綺麗な海。天気はどんどん回復中。



 いつもドングリ村から大山の写真を撮ります。これだけ綺麗に見えることも珍しいです。
 残雪が少ないのが気になります。ここ数日、20℃近くの高温が続いていますし、降雪量自体も今年は例年の半分程度とか。
 スキー場は3月上旬に営業を停止したそうだし。



 夏山登山道は右下から写真中央上部に向けて伸びる尾根を登ります。左からの尾根との合流部が五合目辺りになります。



 二合目ですが、全然雪がありません。



 三合目です。残雪があったり、無くなったり。



 今日は快晴です。ブナの芽吹きも近いようです。



 やっと六合目に着きました。連れて行った4人です。天気が良くて、最高です。右の二人が晴れ男と晴れ女だそうです。
 ここから見る残雪の北壁や三鈷峰の姿は、九州の山だけを登っていたのでは味わえないものです。



 弥山山頂から見た烏ヶ山です。



 剣ヶ峰への稜線です。こんなに雪が少ないとは思ってもいませんでした。
 今日は縦走者が結構いました。



 弓ヶ浜が見えますが、少し霞んでいます。



 下りは注意が必要です。高校生の団体等とも遭遇しました。過呼吸になって泣いている女の子もいました。
 大山橋や昨日泊まった弥山荘が見えています。



 剣ヶ峰かな。今日はスキーを担いだ人がかなりいました。
 8日に弥山沢を登っていた61歳の登山者が200m転落して亡くなっていますが、その崖のような沢もスキーで滑り降りる人がいるというので驚きです。
 この日も別山沢かな?スキーでドロップするところをちょっと見ました。凄いですね。

【後書き】
 今日は柔道で痛めていた左膝に最初から力が入らず、だいぶ苦労しました。下山した時には膝も全身もガタガタでしたが、翌日はほとんどなんともなくなっていました。「温泉に入って帰りたい!」というメンバーの我儘を聞いて、伯耆町岸本保健福祉センターゆうあいパル(入浴料一人400円)に入浴して帰ったのが良かったのかもしれません。確かに八甲田山に登って、下山後に酸ヶ湯温泉に入った後も疲れが取れたような。
 しかし、人を連れてくるのは疲れます。やっぱ、単独が気楽で一番。
 けど、道具を買ってもらった手前、時々はどっかに連れていかないと駄目かな。


【前書き】
 会社の昼休みには週末の山行計画を立てるために天気を確認するのが日課です。4日も天気確認していたら明日は晴れの予報。西から高気圧が接近し、今日は寒気の影響で雪も降っているはずなので、今年最後の雪の大山を登れるかも。急遽、休みを取って大山に行くことに。
 ただ、休みは1日なので24時間で約430kmを往復して、大山に登るのであまり寝る暇がありません。

【年月日】’07.4.5(木)
【コースタイム】
(移動4日)北九州出発(20:10)→(中国自動車道)→小郡IC(21:35)→(国道9号)→浜田(23:40)
        →斐川IC(1:30) →南光河原駐車場(2:35)
(登山5日)駐車場(7:10)→夏山登山道→二合目(8:00)→四合目(8:35)→六合目(9:15)
        →八合目(10:06)→頂上(10:25-11:00)→駐車場(12:55)
(移動)大山出発(13:25)→斐川IC(14:55) →(国道9号)→浜田(17:00)→小郡IC→帰着(21:35)

【費用】高速代:行き\4,850+帰り\4,850=\9,700    駐車場代:無料     ガソリン代:約850km分
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 533304 2万5千分1地形図名:伯耆大山 [南西]

【写真と解説】

南光河原駐車場
昨晩は所々で激しい雨。大山への坂道を登るにつれ、雨は雪へ。

標高700m以上は雪。道路は雪で白くなり始めていた。

時間は午前2時過ぎ。南光河原駐車場まで行き着けるのか不安だったが、2:35に何とか到着。

車中を整理して酒も飲まずに寝袋に入って寝るが、足先が冷たくて熟睡できず。
大山一合目
夏山登山道にするか、振子沢にするか、少し迷いましたが、体力も落ちているし、環状道路に積雪もあるし、夏山登山道にしました。

歩き始めから左膝が痛く、右足が何故か冷たい。長距離運転でエコノミークラス症候群、足に血栓ができて血流が悪くなっているんじゃないか、などと考える。

昨日降ったパウダースノーが5cm位積もっています。
大山三合目
霧氷も綺麗です。

所々、高い木の枝に赤テープが付いています。脚立を使わないと手が届かないような高いところに。何故だろうと考えてみると、それだけ積雪が深かったときに付けた赤テープ。

この日は地元らしい老人達にどんどん追い抜かれました。頂上付近でお話した方は75歳。現役時代に博多に2年位在住して、福智山にも登られたとのこと。福岡を代表する山で福智山が出るとはさすが。
六合目避難小屋
昨年3月21日はこの避難小屋は完全に雪の下でしたから昨年とは大違い。

朝、晴れそうな気配があったものの、雪は降り始めるし、風は北東から吹いているし、昨日の天気予報の高気圧は一体どこにあるのだろうと不安になり始めました。

六合目から上は見晴らしも良くなり、疲れていても歩く気力が出てきます。

今日の装備はアイゼンは持参してますが使用せず、ピッケルではなくストックを使いました。

地元の爺さん達は木の柄のピッケルをリュックに付けて、ストックで登っている人が多かったようです。

六合目から元谷と宝珠尾根

九合目から山頂

弥山から剣ヶ峰

頂上避難小屋と美保湾

弥山から烏ヶ山

三鈷峰と宝珠尾根(手前)

大山寺付近

どんぐり村から大山

【後書き】
 今年最後の雪の大山でした。雪の振子沢は達成できませんでした。常に体力を備えておくことが重要だと思いました。
 今回初めて山行中に腰痛を感じました。歩いているときは何ともなかったのですが、山頂で晴れるの待ったり、写真を撮っている間に腰が痛くなりました。そういえば数日前から仕事中に机に向かっているとたまらなく腰が痛くなっていましたので。
 来年は雪の振子沢を目指すぞ!


【前書き】
 3連休最後の12日に米子方面が晴れるとの予報が出たので急遽、大山に向かうことにしました。体を雪に慣らすためと大山の積雪状況を確認するのが目的です。新しく買った12本爪アイゼンとピッケルを使ってみるのも。

【年月日】’07.2.12(月)
【コースタイム】
(移動11日)北九州出発(11:30)→(中国自動車道)→三次IC→(国道54号)→宍道湖P
        →大山駐車場(17:50)
(登山12日)駐車場(6:35)→夏山登山口→二合目(7:40)→四合目(8:12)→六合目(8:49)
        →八合目(9:31)→頂上避難小屋(9:45-10:00)→駐車場(11:50)
(移動)大山出発(12:15)→(国道9号)→益田→小郡IC→帰着(19:40)

【費用】高速代:行き\7,900+帰り\4,000=\11,900    駐車場代:\1,500     ガソリン代:約850km分
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 533304 2万5千分1地形図名:伯耆大山 [南西]

【写真と解説】

どんぐり村から大山
この写真を撮ったのが17:45。大山から下山してくる車が非常に多い。

山頂は雲に覆われており、明日晴れるのか、心配。

本当は夏山登山口に近い南光河原駐車場に止めたかったのですが、訳も分からず大山寺のスキー客で充満する駐車場へ。スキーはナイターもやっているらしく、駐車場はほぼ満杯。

家の近くで買って持参した鳥のから揚げ、イカのから揚げ、缶詰めをつまみに日本酒を車中で飲む。多分19時過ぎには寝袋で寝たのであるが、他車の暖機運転の音で1:30に目が覚める。再び寝ようとするが、結局朝まで寝られず。トイレに車の外に出ると周囲は車の暖機運転の排ガスが漂ってガソリン臭い。自分も寒くて少し暖機運転しようかと思ったが、隣の車(中に人がいるか、否か、不明)に気を使って我慢する。俺って小心者だな〜。
大山二合目
朝、5時過ぎにアンパンとカレーパンを食べて、車中の片付けと登山準備。

車の中で登山靴を履いて、スパッツを付けようとするが、体が硬くて、スパッツのベルトを靴の底を通すことが出来ない。ここまで来ると病的な体の硬さ。

夜明け直ぐの6:35に出発して夏山登山道を歩くが、直ぐに非常にきつくなる。登山道は最初から積雪状態なので阿弥陀堂で12本爪アイゼンを付けるが、ベルトの末端を固定する金具で左手人差し指の皮がむける。

ここ二合目にたどり着くのに既に一時間以上経過。きつくてもう諦めて帰ろうか、とか考えているうちに爺さん、婆さんの4人グループに追いつかれる。駐車場付近で見かけなかったこのグループに追いつかれるとは、よっぽど歩行速度が遅い証拠。がっかり。道を譲ろうと思っていたら5分休憩とのことなので先に進む。
大山四合目
先程の団体のリーダーは、アイゼンは4合目で付けると言っていたが、何で?

九州のような雪も少ない場所で安易にアイゼンを付けて木の根っこ等を傷つけるのは如何なものかと思うが、登山口から山頂まで例年に比べて少ないとはいえ充分雪もあるし、この辺は結構急傾斜な場所もある。年寄りは無理をせずにアイゼン付けた方が良いと思うのだが。

因みに今回は下山一日経過後も足腰痛くならず。珍しい。

目立たないけど霧氷が綺麗。
大山六合目避難小屋
この時期にこの避難小屋がほとんど雪に埋もれていないのは珍しいそうです。
ここまでは結構きつかったのですが、ここからストックをピッケルに持ち替えて登ります。登りなら腕力で登るのでストックの方が良いのですが、練習も兼ねて。

本来ならピッケルは滑落停止技術等実地を学んでから使用すべきなのでしょうが、そんな暇も金も無いし。そもそもピッケルの方がストックよりも良いだろうと考えたのは下り時の安定確保のための柄の太さ。雪面に突き刺せば、固定力はピッケルの方が数倍はあるだろうと言う。

さて、ピッケルを持って登り始めたものの、それまで両手にストックを持っていたのが、片手になったものだからどうも勝手が違う。

それでも数分もしたら何と無く、違和感も無くなった。
六合目から三鈷峰と北壁
雲が垂れ込めています。

北壁を登っているグループがいて、時々声が聞こえてきます。

下りの時に光が差して、光輝く三鈷峰を見ましたが、それはそれは素晴らしい光景でした。

今から雲の中に突入です。
大山七合目
六合目までは非常に暑かったのでコートは脱いだのですが、ガスの中では風も強く、気温も急激に低下したので再びコートを着ました。

周囲に人もいない中を一人でとぼとぼと登って行くのは少し寂しいものです。

12本爪アイゼンは特に問題ありません。

昨晩、ホッカイロを貼り付けておいたペットボトルは結構生暖かくて、衣類等で包んでおけば、効果はありそうです。しかし、飲み進むうちに中の液量が減るにつれ、液温はだんだん下がってきました。
大山九合目
写真を撮るたびにリュックからカメラを取り出すのは結構大変です。軍手を外して、ピッケルの肩掛けバンドを外して、リュックを下ろして。

ゴアの手袋カバーや毛糸の手袋も持参していたのですが、最後まで軍手で済ませました。不精なのでいけません。

もう何も見えません。それでも視界が10m位はあるので安心です。足元も見えなくなって、吹雪いたらおしまいです。
頂上避難小屋
ガスっているので弥山まで行く気も起こりません。小屋の中を見て下山です。

中には数人の元気な爺さん達がいて、昨年は180回登ったとか、話していました。180回というと1日おきに登った計算。

そう言えば、下山時に雪道を走って降りるおばさんもいたし、リュックも持たずにピッケルだけ持ったおじさんもいたし、ここ大山にも常連の人達がいるようです。
スキーを担いで登る人々
下山中に少しずつ天気が回復し始めました。

スキーを担いで登って来る人が数人いました。どこをどう滑って下るのでしょうか。この後、続々と登山者が登ってきました。

一度だけアイゼンを裾に引っ掛けそうになりました。登ってくる登山者に道を譲ろうと足を交差させた瞬間でした。要注意。

ピッケルは急勾配の場所ほど、使い勝手が良いです。振子沢で使えそう。
行者コース分岐付近の霧氷
時々、光が差し始めました。この写真は残念ながら直射日光が当たっていない状態です。

光が当たった時の霧氷の輝きは最高でした。

カメラを出して待っている時は太陽が顔を出さないし、太陽が出てからリュックのカメラを出そうとしても間に合わないし。
どんぐり村から大山
ちょっと不満の残る山行でしたが、仕方ありません。今回、九州の西側に高気圧が2個あるのを確認して出発したのですが、直前の天気予報で気圧の谷と言っていたので、高気圧が鳥取上空に来なかったのでしょう。

休みのタイミングと天気がぴったり合うのは難しいのかも。

帰りは経費低減の為に9号線を小郡まで走り、そこから中国道です。

出雲で出雲大社に行く渋滞に巻き込まれました。ボーとしていて宍道ICで降りてしまったのですが、斐川まで行けたのではないかな。

【後書き】
 今年初めての雪山でした。3月には振子沢に挑戦しようかと考えています。
 それにしても大山に1回向かうのに約2万円掛かるのは痛い。4〜5年前の私のひと月の小遣いは1万円だったのですから、大山に登るのは贅沢三昧になります。


【前書き】
 2005年に三鈷峰に登り、その時、次は雪の夏山登山道を登るんだと決めてその時期を待っていました。毎週週末の鳥取の天気を見ていましたが、中々良い天気の日がなく、あまり気象条件が良いわけでもないのに決断しないと春になって時期を逃してしまうと言う焦りで遂に大山に向かう事にしました。

【年月日】’06.3.21(火)
【コースタイム】
(移動)北九州出発(4:00)→(中国自動車道)→三次(7:20)→(国道54号)→宍道湖P(9:00)
     →大山駐車場(10:05)
(登山)夏山登山口(10:20)→五合目(11:40)→六合目(12:00)→八合目(12:35)
     →弥山(12:50-13:55)→八合目(14:05)→六合目(14:30)→五合目(14:45)→登山口(15:20)
(移動)大山出発(15:45)→(国道9号)→益田(20:00)→山口IC(21:40)→帰着(23:20)

【費用】高速代:行き\7,850+帰り\4,100=\11,950    駐車場代:\1,000     ガソリン代:約850km分
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 533304 2万5千分1地形図名:伯耆大山 [南西]

【写真と解説】

どんぐり村から大山
米子ICで降りて大山に向かう。カーナビ頼りで進む中、どこかで大山の全景を撮りたいと思っていたところ、どんぐり村の駐車場から撮影。

5〜6合目から上は雲の中。天気予報では昼から晴れるとは言うものの、あてにならないのは天気予報。

そして、この傘状の雲。非常に曲者。
阿蘇高岳や北海道の後方羊蹄山(シリベシヤマ)で経験したのですが、雲の中に突入すると結構強風が吹いている。

大丈夫かな?
大山一合目
大山寺橋手前の駐車場に車を停める。
駐車料金1000円。

夏山登山口の場所を料金所の人に聞いて出発。

登山口からいきなり結構な積雪で若干滑るので、本日の歩行距離も考えアイゼンを装着する。因みに六本爪アイゼンです。

阿弥陀堂の横を通過して直に一合目の標識。落葉したブナ林の中を一人静かに歩く。
大山二合目
ここの直ぐ先に標高1000mの標識があります。

因みに登山口から山頂の弥山まで標高差で約900mちょっとあります。

この辺は勾配も緩やかでゆったりと歩けます。

一合目毎に標識があるなら全部写真に撮ろうと考えていましたが、雪のためか、最初から無いのか、三合目の標識を見つけることは出来ませんでした。
大山五合目
ここまで結構な急登。

樹林もまばらになり三鈷峰等も見え始める。

風も強い。

ここから上は次第にガスが掛かり始める。要するに最初の写真の山頂の傘状の雲の中に突入することになる。

折角、二万円近い費用を掛けて来たのに山頂の写真も撮れない様ではと、惨めな気分になり始める。
六合目避難小屋入口
この写真は下山時に撮影したものですが、登る時点ではここから上は完全なガスの中でした。

辛うじて赤い旗と青いポールを目印に登りました。この時点で下山者は結構いましたが、ガスで周囲が見えない中を登るのは少々怖い気がしました。

何が怖いかと言うと勾配が急で周りが白一色で高所恐怖症の私にとっては恐怖心が募るばかりなのです。周りが見えないのは恐怖心を増す効果があるのです。
八合目から一瞬の晴れ間
ガスの中を登ってきたものの、喉は渇くは、腹は減ってくるは、予報通り本当に晴れるのか心配になるはで、意気消沈するので食事をすることに。食事と言ってもお菓子ばかりで味気ない。

その時、一瞬ガスが切れ始めたので撮影。本当に一瞬だけでした。

本日の天気予報では、鳥取地方は昼から晴なのでまあ、期待しながらゆっくり登るしかありません。

これまで早い時間に登ってガスの中、下山時に晴れの惨めな経験を何度したことか。

今日は午後の晴れの予報に懸ける!
頂上避難小屋
ガスの中を頂上に着いたものの、完全なガスの中。

山頂付近には木道と道に沿って旗が立ててあるものの、ひどい時にはガスで2,3m先も見えない状況。

下手すると下山時に迷子になる可能性もあると心配するくらい。

折角来たのだし、次の機会に期待するにしても来年の話。

天気予報は昼から晴れると言っているし、1時間じっと待つことにしました。
弥山から下山路方向
晴れるのを待つ間、弥山の標識板で方向を確認したり、姉の家に電話して下界の天気を確認したりしました。

気温低下のためかデジカメの作動がおかしくなったので、念の為、電池は充電方式のものからメーカー純正のリチウム電池に交換しました。

待つ間に段々、体が冷えてきました。

待つこと約1時間。やっと晴れてきました。

下山路は写真中央方向です。

視界が無くて、方向が分らなかったら、どこに行くか、分らないですよね。
弥山から剣ガ峰方向
いつまで晴れているのか、分らないので必死でシャッターを切りました。

そこに年配の人が来て、写真を撮ってもらえますか?と来た。こちらは風景を撮影するのに必死で内心非常に不愉快だったが、止むを得ず撮ってあげる。

写真左の峰辺りまで行けば、もっと違った風景を見ることが出来るのだろうと思ったが、風も強いし、はっきり言ってビビッたので止めた。俺は高所恐怖症なのだ。
弥山から頂上避難小屋方向
小屋の片面はほとんど雪の中でした。

小屋の中へは入口が二ヶ所掘ってあり、出入り可能でした。

私は晴れるのを待つ間、ずっと外にいたので小屋の中には入っていません。

アイゼンを外して小屋に入るのが面倒だし、中にいる間に晴れたりしたら残念だから。

不精で貧乏性だな、俺って。
下山時に山頂方面
写真左に頂上避難小屋のポールが見えています。

頂上付近は結構なだらかで広々としています。雪に覆われているから、そう見えるのかもしれません。

夏に登ったのは30年近く前ですから記憶も余りありません。それにその時もガスってたから、印象に無いのも当たり前か。
七合目辺りから下山路
下りは晴れて非常に快適です。しかし、その勾配の急なことに改めてびっくりしました。

午前中に下山した人が多くいましたが、ガスの中で何も見えなかった事を考えると勿体無い。

山は早立ちが原則ですが、天気の上から見ると必ずしも当たらない事も多々ある。

今日は運も良かった。感謝。
七合目辺りから三鈷峰
写真左の峰が昨年登った三鈷峰です。

尾根を右に行くと小さくユートピア避難小屋が見えています。

手前の尾根は宝珠尾根です。

上宝珠越から三鈷峰に登りました。
七合目辺りから剣ガ峰方面
昨年夏に三鈷峰から剣ガ峰まで行こうとしましたが、かなり手前でビビって撤退。

恐怖心で体と心がコントロールできなくなります。かなりの高所恐怖症です。
六合目から元谷
元谷です。堰堤手前の右に元谷避難小屋が見えています。

元谷避難小屋から写真左中段の尾根を登って来るのが行者コースです。

こちらのコースはかなり急勾配であまり人は登っていませんでした。
五合目上部から登山路
登りがずっと晴れていたら気持ち良かっただろうと思いました。

そろそろ樹林帯に入り、この風景ともお別れです。少しきつかったですが、それ以上に楽しい山登りでした。

アイゼンは六本爪で特に不自由は無かったのですが、急勾配の場所では十本爪以上の方が良いのかな?と思いました。
五合目から下山路
ブナ林に突入。まだ結構急です。

しかし、非常に歩きやすくて、珍しく早足で下ることが出来ました。普通なら膝に衝撃があるはずですが、雪がクッションの役目をしていると思います。

登り時に六合目の上からスキーやスノーボードで下ろうとしている団体がいました。自分もやってみたいのですが、無理かな。
大山寺阿弥陀堂
雪の中に寂れた風情で建っていましたが、案内板を見ると藤原時代に建立され、天文21年(1552年)に再建されたものらしい。

このコースは約30年前に幼稚園の甥、姪と一緒に夏に登ったコース。その時の白黒写真が残っているのですが、白黒ですからね〜。カラーじゃないです。

下山時に雷が足下で鳴って、姪が泣いて、甥が笑っていたのが印象的です。

その甥と姪が今では子供の親ですから驚きです。
大山寺橋付近から大山
下山後、土産でも買おうとうろうろしました。

駐車場は大山寺橋の直ぐ横であることが分りました。

お土産やさんは、客も殆どおらず、ひっそりとしていました。

今回の夏山登山道は写真右端の尾根です。
夏山登山道
樹林帯を登ったコースが写真右側斜面なのか、写真左下から登る尾根なのか、良く分らないのですが、雪面には拡大すると登山者の姿が見えます。

ここから見るとそれ程、勾配が急には見えないのですが、実際に登ると結構急でした。
帰りにどんぐり村から大山
山頂に再び雲が掛かり始めました。

今回は日頃あまり当てにしていない天気予報を信じて、ゆっくり登り、山頂で更に1時間待ったのが良かったです。

山に限らず、早朝、特に日の出前は曇りで、それから晴れるパターンは多いような気がする。

山であまり早立ちすると天候的には損することが多いような気がする。但し、夏場の雷は別にして。

【後書き】
 夏に三鈷峰に登った時に、雪でも夏山登山道なら登れるだろうと予想を立てて登りました。
 予想通り2005年冬号のヤマケイJOYでは、このコースを雪山二年生中級編として紹介していました。実際に登ってみて非常に楽しい山歩きでした。快晴の中を歩けば、もっと感動するだろうと思いました。

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