英彦山(1200m)

【前書き】
 変形性膝関節症のために山を1年半休んで、今年1月から山に体を慣らすために香春岳、福智山と登り、今回は少し歩行時間を延ばすために英彦山にしました。雪は降っていないだろうとアイゼンをザックに入れなかったのが失敗になろうとは。

【年月日】’20.2.4(火)
【同行者】単独
【コースタイム】別所駐車場(8:00)→奉幣殿(8:25)→衣ヶ池(9:10)→三呼峠(9:35)→大南神社上(9:45)
          →(道迷い)→南岳(11:05-15)→(中岳との鞍部に降りられず迂回路)→中岳(11:50)→中宮(12:35)
          →奉幣殿(13:20)→別所駐車場(13:40)

【写真と解説】


 膝への負担を考えて、南岳からの下りは急なので登りに使いました。
 四王寺滝入口の衣ヶ池を通過し、三呼峠を通って、大南神社の100m上方で南岳への登山道に合流します。
 暫く登ると巨木が倒れている地帯に迷い込んでしまいました。正規の登山道を探しながらさらに登ると古い空き缶やら瓶がゴロゴロしています。登山道は近いと思いながらさらに進むと巨大な岩壁にぶつかってこれ以上登れません。これが午後の遅い時間なら慌てるところですが、まだ10時過ぎなので時間的な余裕があります。地図とコンパスを取り出して自分の位置を推定し、岩壁に沿って東側に進むと正規の登山道に戻ることができました。材木石の手前から西側に登山道を外れたようです。久々の道迷い。


 南岳山頂手前で視界が開け、西側の山々が見えます。
 写真右手前が上仏来山で、他に古処・屏・馬見山、宝満山、九千部山なども見えていると思うのですが、どれがどれか分かりません。


 南岳下の鎖場をよじ登り、やっと南岳に着きました。ここまで雪は無かったのですが、南岳の北側斜面にはうっすらと雪が残っています。
 コンビニのおにぎりを食べて中岳に向かったのですが。


 南岳と中岳の鞍部まで後20〜30mの所まで下ったのですが、その僅か20〜30mが石の上に雪が残って、少し凍結気味です。ここで無理をして、滑って転んで怪我をしても嫌なので南岳山頂に一旦戻り、反対の登ってきた方に戻って南岳の迂回路から中岳に行くことにしました。物凄い遠回り。軽アイゼンでも持ってきておけばこんな無駄なことをしなくて済んだのですが、これも体直しと考えているのでそれ程苦になりません。
 写真は迂回路から見た中岳の上宮です。


 中岳から見た南岳です。写真左中断から中央にかけて迂回路が見えます。大した残雪ではないのですが、中岳の御鉢の水はコチコチに凍っていたので、まあ迂回して良しとしよう。


 今回歩いて分かったのですが、昨年の台風のためか山腹の所々が崩れ、土砂が流れた跡が見られます。
 地球温暖化は単なる温暖化だけではなく、豪雨や旱魃などの気象の極端化も招くといわれているのでその影響かもしれません。
 未だに地球温暖化に対して種々の意見がありますが、個人的にはもう手遅れと考えています。国際機関が過去から改善目標を提示していますが、世界的な対応は消極的で現実は既に破局の限界点を超えています。国際機関のシミュレーションが正しければ世界はもう破局に向かうのは確定的です。残念です。

【後書き】
 やはり下りの膝に対する負荷は大きく、非常に苦労しました。しかし、6時間弱歩くことができたので、これが確認できただけでも良かったです。
 またアイゼンを持参しなかったことは甘い認識でした。
 道迷いも歩行中の視野を広く確保していなかったことによるものと思います。
 色々反省点が見えてきたのは良いことだと考えています。
 たかが1年半、山から離れただけで相当のことを忘れている自分に気が付きました。
 しかし、森の中をさまよって楽しかった!


【前書き】
 この4年位、土日は農業に専念しているので山に登ることが少なくなりました。
 60歳を過ぎて、最近は膝がガクガク、顎の関節までおかしくなって口を開けることが出来なくなりました。このまま老いぼれるのか?心配になってきたので雪の積もった英彦山に行ってみることにしました。
 昨日からこの冬最大の寒波が来ました。雪が積もりすぎると別所駐車場まで車が登らない可能性があるので福岡県の道路ライブカメラで国道500号線のしゃくなげ荘入口付近の状態を昨晩観察しました。夜中に登っていく車が結構います。駐車場で夜をすごして朝一で登るつもりでしょうか。路面は圧雪状態のようです。

【年月日】’17.2.11(土)
【同行者】単独
【コースタイム】別所駐車場(10:00)→奉幣殿(10:20)→中岳(12:06−10)→奉幣殿(13:30)→別所駐車場(13:45)

【写真と解説】


 8時頃家を出て、途中、軽自動車が横転しているのや別の事故現場に警察が出動していました。
 私は冬用タイヤで結構雪道の運転もしていますが、やはり雪道は怖い。
 別所駐車場までの国道500号線は除雪してありましたが、雪は路面を覆っており、圧雪状態です。ノーマルタイヤでは絶対に登れない状態です。思ったよりもスイスイ気持ち良く登れました。
 別所駐車場に無事着きましたが、残念ながら満車状態。道を隔てた公園の前に止めました。


 来る途中、車の外気温は−3℃を示していたので今日は山の中は終日零下と思われます。
 右膝が悪いので今日はゆっくり歩きます。ここは鎖場の上です。下りの時、ここだけアイゼンを付けました。


 中宮付近かと思います。まだ比較的積雪は少ないようです。


 段々雪が深くなってきましたが、踏み跡があるので歩くのは楽です。


 上宮手前で積雪は50−70cm位でしょうか。登りと下りが交差するときに脇に避けた人は結構埋まります。踏み跡をトレースする分には何の問題もありません。


 やっと上宮に着いて、お茶を飲んで直ぐに下山しました。久々の山歩きでしたが、まだ体力が少しは残っているようなので安心しました。
 体力増強のために登山の頻度を上げたいところですが、農作業もあるし、釣りもしないといけないし、忙しいのです。

【後書き】
 別所駐車場から帰る途中、国道500号線で登れなくなった車が今回も数台いました。JAFとレッカー車も出動していました。たっぷりと雪が降った英彦山で子供を遊ばせてあげたいという親心も分かりますが、ノーマルタイヤで雪道、それも山岳道路の上りは絶対無理です。特に途中で一旦停止したら下手するとコントロールは全く効かなくなります。帰りの道路脇の水路に軽自動車が転落して嵌っていました。車にベルトを掛けてユンボで車を引き上げる準備をしていました。怖いです。


【前書き】
 2日の犬ガ岳登山で登山靴に水が浸透しました。新聞紙を入れて乾燥し、防水クリームも塗ったので次の登山です。今年は健康第一が目標なので極力多くの回数登るようにしたいと考えています。5日は前日までの天気予報が覆り、まあまあの天気なので妻を連れて近場の英彦山に登ることにしました。

【年月日】’13.1.5(土)
【同行者】妻

【コースタイム】別所駐車場(9:35)→奉幣殿(9:55)→中岳(11:33−50)→奉幣殿(13:00)→別所駐車場(13:25)

【写真と解説】


 別所駐車場への道は、下の方はほとんど雪も無かったものの、しゃくなげ荘を過ぎた辺りから所々一部が凍結。スタッドレスを履いてはいるもののスリップして対向車からぶつかってこられる可能性も考えて慎重に進む。前方に工事関係者か、軽自動車の列がゆっくり進んでいく。別所駐車場の手前の緩やかな坂道で2台の車がハザードランプを付けて停車しており、そこで車の列がストップする。前方の軽自動車の列がハザードランプの車を避けて進もうとして車は対向車線に停車。運転手が降りて前へ行ったり、後ろへ行ったりしているが、事情が良く分からない。ちょうど道路が凍結している場所なので下手に車を降りても滑って転倒しそうなため、車の中で様子を見る。
 前の車が動き出したのでハザードランプの車を避けて進行していると、いきなり警察官に車を止められて、道路が凍結しているので注意するように言われる。これ非常にタイミングが悪い。道路が氷結した緩い上り坂で車を止められたので、いざ進もうとするとタイヤが滑って動かない。何のためか知らないが変なおじさんが私の車の右前に立っているので危なくて仕方がない。轢かれたいのか!少しバックして改めてゆっくり出発。お巡りさんも変な場所で車を停止させないでほしいな。
 奉幣殿への参道には2〜5cm程度踏み固められた雪が積もっている。その中に10本爪位のアイゼンの跡。アイゼンの爪で完全に参道の石に傷を付けているだろう。アイゼンを付けないとこの参道も登れないような人は登山者でも何でもないと思う。そもそも凍ってもいない雪道でアイゼン?積雪も少ないのに。木の根っこも傷つけるだろうし、石段や自然の石も傷つける。そんなことを考えないのであろうか。まあ、中高年登山者が多いので安全第一というのも分からないではないが。
 奉幣殿にはほとんど雪は無かったが高度を上げるにつれて少しずつ積雪が深くなる。
 上の写真は5合目の中津宮。


 中津宮を過ぎた登山道には踏み固められた歩きやすい積雪。アイゼンは二人分の6本爪と4本爪を用意しているが、雪なので特に使う必要も感じない。鎖場で一部氷結している場所もあるが、特にアイゼンは使うまでもない。
 それにしても青空も出て、風もなく、雪が融けることもなく最高の登山日和。


 登山道の奥をズームしてみると尾根は倒木が多いことが分かる。英彦山の山頂が禿山化しているのかも。


 ムスビ神社を過ぎて石段を登っていくと左側の木が無くなって福智山方面も綺麗に見える。昔はこんな風景は見えなかったので周りの木が無くなったのは間違いない。


 上宮が見え始めた。最後の登り。寒くもなく、雪も適当な量で歩きやすく、真っ白に輝く霧氷も綺麗。因みに登山時の服装は、今この原稿を打っている室内での服装とカッターシャツ以外は全く一緒。良く考えると私はいつも普段着で山に登っている。


 今日は空気も澄んで由布岳や鶴見岳も写真右上に写っている。手前左側に刈又山、中段の左右の山並みは釣鐘山〜彦見岳〜中摩殿畑山だと思います。


 休憩所から見た北岳です。

【後書き】
 絶好の登山日和でした。帰りに参道横の土産物屋に寄って銀杏を買いました。店のおばさんに話を聞くと(車の発達で)英彦山も日帰り圏になって付近にあった旅館7軒は全て閉店したとのこと。そういえば義父も昔、英彦山に登るときには麓で一泊してから登っていたと言っていました。英彦山に登るのに移動も含めて2〜3日掛けて登る。この贅沢さ。交通機関が発達して、スピード時代になって、人々はゆっくり感じることも、考えることもできなくなった。私はそう思うのですが。


【前書き】
 昨年11月に風邪を引いて、2ヶ月近く山に登っていません。天気予報もあまり良くないのですが、近場の英彦山に行ってみることにしました。スタッドレスタイヤを付けたのでどの程度の雪道まで走れるか、確認も含めて。

【年月日】’11.1.2(日)
【同行者】単独
【コースタイム】別所駐車場(10:30)→奉幣殿(10:45)→中岳(12:20−35)→奉幣殿(13:25)→別所駐車場(13:40)

【写真と解説】


 国道500号線の別所駐車場まではそこそこ雪があり、チェーン規制になっていました。坂道でもあり、スタッドレスがどの程度効くのか、少し不安でしたが、何とか別所駐車場まで辿り着きました。別所駐車場には数台の車が止まっていました。国道500号線の除雪のために丁度、除雪車が出発する所でした。
 奉幣殿横の休憩所ではストーブが炊かれ、ぱらぱらと参拝者がいました。ご苦労様です。


 今日の天気予報は曇りで昼から雨だったはず。ところが青空が見えてきました。
 真っ白な霧氷が綺麗です。


 踏み跡を歩く分には特に問題はありませんが、横にそれるとズボッと埋まります。40cm位の積雪でしょうか。
 久々の山登りであるのと雪道なので少しきついです。純白の世界で綺麗です。


 中岳山頂下のむすび神社付近を登っている時、北から黒い雲が近づいて来て、雲の中で“どーん”と雷らしき音。
 山での雷は危険です。黒い雲が近づいてきたらむすび神社に避難しようと考えながら山頂へ。運良く、黒い雲は中岳の西側を南に流れて行きました。
 上の写真は中岳の休憩所から見た北岳です。

【後書き】
 久々に山に登り、少しきつく感じました。下山時は気温の上昇で樹木に付いた雪の落下と融けた雫の落下でまるで雨のようです。
 車で帰る時に雨になり、天気予報ばっちり。今日は運が良かったです。


【前書き】
 英彦山は家から1時間ちょっとなのでぶらっと行くことがあり、正月にも良く登ります。
 この日は、この冬最大の寒波が来るとの事で、どこに行こうか迷った挙句、英彦山にしました。

【年月日】’03.1.4(土)
【同行者】単独
【コースタイム】別所駐車場(10:00)→中岳(11:55)→南岳(12:20)→鬼杉(13:45)
         →玉屋神社(14:45)→別所駐車場(16:15)

【写真と解説】

奉幣殿への石段
雪の為にお参りする人は誰もいませんでした。

正月4日なのに、ここまで静かだと、いくら静かなのを好む私でも少し寂しい気がしました。

下の土産物屋さんも商売にならないようでした。
中岳山頂
登山中、展望所の上で鹿の群れが移動しているのを見ました。

中岳山頂は-6℃でした。
積雪は5-10cm。
神社裏の休憩所には中高年の団体さんが大勢で食べ物を調理して食べていました。

静けさを求めて南岳の方へ下ることにしました。
南岳山頂
南岳山頂には鳥居とコンクリート造りの展望台がありました。

さすがにこちらは、ひっそりとしていました。
南岳から下山中の樹氷
南岳から下山中です。

もろに北風を受ける場所では、写真のような状態になっていました。
南岳下山路のクサリ場
南岳からの下山路はクサリ場が連続します。

夏には何でもないところでも、積雪時には注意が必要です。
材木石
柱状節理の岩です。

この下の方で、ボーっとした一瞬に転倒してしまいました。積雪時はやっぱり危ないです。

歩くことに集中しないといけません。
鬼杉
やっと鬼杉までたどり着きました。

屋久島の縄文杉等とは大きさでは比べるまでもありませんが、中々姿の整った杉だと思います。
玉屋神社
ここまで来るとリュックもコートも濡れ始めました。
因みにリュックはカメラの出し入れが頻繁なのでカバーを掛けていません。コートはゴアテックスを使ってますが、表面が濡れて半分凍結し始めています。アイゼンは使ってないので、歩行に時間が掛かり、疲労の度合いも増してきました。

雪が良く映っているでしょう!
自動でフラッシュを焚いた影響と思います。
雪の別所駐車場
帰ってきて唖然。
私の車は、雪で覆われていました。

チェーンを着けるのが面倒なので、まず、他の走行中の車を観察しました。チェーン無しの車も多いのでチェーンを着けずに出発。

ところが、途中でスリップし、道路端の壁に衝突。しかし、雪のブロックがあり、車は無事。
道端の泥と雪の混合物に足を取られて滑ったようです。

【後書き】
 久々の英彦山でした。今回のコースは積雪時は逆に回ったほうが良いと思いました。急な傾斜は登りで使ったほうが安全でしょう。英彦山は周辺の山も含めてコースが豊富です。
 英彦山に登って展望が良かったことがありませんが、本当はどうなんでしょう。また、来たいと思います。

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