宝満山(830m)〜砥石山(826m)〜若杉山(681m)縦走

【前書き】
 体重が78kgに迫っている。危機的状況。この状態で秋山を楽しめるはずがないのでトレーニングを兼ねて山に登りたいが、この3連休は元々不安定な天気のところに台風16号が接近してどこも良くない予報。どこかに行くなら初日しかないと決め、どうせ天気が良くないなら雨天時の練習も兼ねることにして宝満〜若杉の縦走に決定。

【年月日】’12.9.15(土)
【移 動】〜(特急ソニック102号)→6:19博多6:26〜(地下鉄)→6:32天神6:46〜(西鉄天神大牟田線)→7:07都府楼前
      大宰府コミュニティバス 都府楼前7:10→内山(竃門神社前)7:28

【コースタイム】竃門神社(7:30)→宝満山(9:15−20)→仏頂山(9:40)→三郡山(10:40−50)→砥石山(12:20)
          →ショウケ越(13:15)→若杉山(14:20)→(道迷い)→篠栗駅(17:00)

【同行者】単独

【写真と解説】

 朝4時に起きて、福岡県の雨雲状況を見ると少なくとも午前中は天気が持ちそう。前日17時の予報だと昼からは崩れる恐れあり。最近は不安定な天気で雷が発生しやすいのでラジオも持参する。ラジオは少し遠くの雷でもじゃりじゃりと反応するので利用できる。
 今回の朝の移動で問題なのは、西鉄天神大牟田線から都府楼前でコミュニティバスへの乗り換え。時刻表では3分の時間があるが、実際には電車が2分遅れ、土曜日なのに学生がたくさんいて私がバスに乗ったらバスは直ぐに出発した。その時間は7時10分40秒。事前に調べて電車の最後尾に乗って、バス乗り場も調べていたから間に合ったが、そうでなかったら完全に乗り遅れていた。
 宝満山山頂から今日の縦走路を見る。少し右寄りの高い山が砥石山だろうか。ショウケ越に雲が掛かって、その左に若杉山が見える。


 若杉山。天気が持てば良いが。


 宝満山の山頂付近の道がどうなっているか、詳しく知らない。縦走路の方向に石段の下り口があったのでそこを下りようとしたらちょっとした岩場。恐る恐る降りる。直ぐに縦走路の案内板があった。若杉山まで5時間とすると予定では14時過ぎ。篠栗駅までさらに2時間なら16時過ぎ。結構ある。


 宝満山直下の岩場を振り返る。


 道は九州自然歩道なので整備されているし、比較的歩きやすい。


 ずっと樹林の中を歩き、三郡山で再び日光を浴びる。今日の地上気温は30℃を越えているので、縦走路は25℃程度か。結構暑い。三郡山の山頂はレーダードームの右。最初、縦走路がどうなっているか分からず不安になる。いやな積乱雲も湧き始めたような。


 三郡山の山頂は素通りしようかとも考えたが、一応記念のために。ここには義父と来たことがあるのだが、山頂の様子は記憶にない。雷の発生状況を確認するためにラジオをつけてNHKを聞く。ちょうど落語をやっていたので一人でもあり、大音量にしていたら、いつの間に来たのか中年夫婦が。そもそも山でラジオを大音量で掛けるなど非常識と自分自身いつも思っているので、恥ずかしくなる。どちらにしてもまだ雷は発生していないようなので一安心。ところでこの夫婦とは追いつ抜かれつしながら若杉山まで行くことになる。


 ここまでの縦走路を見る。尾根続きの写真奥の少し高い山が宝満山。


 三郡山を過ぎると気温も湿度も上がってとにかく暑い。ひっきりなしにタオルで汗を拭くが、いちいちメガネを外すのが面倒。砥石山の手前から時々雨がぱらつき始める。今日は雨天時の練習も兼ねる予定だったので、ここは如何に無駄なく対処できるかが重要。本降りではないので取りあえずスパッツを着けて、ザックカバーを付ける。今日は必要なら雨具も着てみるつもりだったが、この暑さではとてもではないが、雨具は着られない。傘を持ってきていたのでいつでも傘を取り出せるようにする。
 砥石山では写真だけ撮って先を急ぐ。前砥石で雨対策をしていた先程の夫婦を追い抜いたのだが、ここで再び追いつかれる。


 ショウケ越に近づくと雷鳴が凄くなる。1時間位ゴロゴロ、ドカンとやっていたが、樹林の中でもあり、不安はない。
 一度見てみたいと思っていたのがショウケ越に掛かるこの橋。


 ショウケ越から若杉山までは杉林。少しじめじめして所々にツリフネソウがたくさん咲いている。この手前の若杉ヶ鼻では天気が良ければ縦走路が見られるのであろうがガスに隠れて今日は見ることができない。ガスが晴れないかと暫く待っていたら先程の夫婦が来たので再び先行する。
 若杉山山頂の写真を撮ったが、このすぐ後ろは電波塔か何か知らないが、白い大きな建物があって風情も何もない。
 さて下山しようとしたが、訳の分からない何かの方向を示すコース案内はあるのだが、肝心の篠栗方面への下山案内が何もない。雨が降っているので地図も出したくないし、取りあえず下の方向へ歩く。


 色々迷いながらカブトの森公園まで下りてきた。ここでスパッツを脱いでザックカバーも外して電車に乗れる体制を整える。しかし、ここで地図をよく見ればよかった。この道は篠栗駅から西の方向に外れる道であった。それを知らずに私は暫くこの道を下って行ったのであった。

【後書き】
 まだ低山歩きは非常に暑い。山歩きの時の心の準備は面白いもので、今日も仮に宝満山だけに登るつもりだったらそれなりの覚悟で登るし、宝満〜若杉縦走と決めたらそれなりの時間と体力の配分と精神の配分をする。今日は体重が増えた悪条件と暑さと雨の中、よく頑張った方か。これで祖母山黒金尾根も何とか登れるじゃろう。
 今、昔の記録を見たら1996年秋にJR城戸南蔵院前駅〜若杉山〜砥石山〜JR九郎原駅と歩いている。この時は三郡山まで縦走する予定を砥石山で中断している。16年前よりも現在の方が元気ということか?

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