星生山(1762m)
【前書き】
3日は西日本は晴の天気予報だったので、長者原から雨ガ池越で坊ガツルに出て、大船山に向けて西側斜面を登ろうか、と考えておりました。しかし、雨ガ池越は昨年の大雨で通行不能になってその後の状況が不明であるし、九重も大雪で本当に大船山の西側斜面が登れるのか、不明であるし、まあ、現場に行ってから決めようと考えておりました。
2日の晩は早く寝たのですが、子供が見るテレビの音と笑い声で目が覚めたのが、0時半。どうするか、考えた挙句、長者原に向けて出発したのが、夜中の1時半。通常は小石原を抜けて日田に出るのですが、道路凍結の恐れもあるので椎田道路、宇佐別府道路経由で九重ICまで。九酔渓を通って長者原に着いたのが、4時半。道路は除雪してあるのに駐車場は雪が固まっている。車の中で仮眠。
7時前に起き、他の登山者の行動を伺うが、誰も起きて来ない。隣の車の中を見ると人がいない。寝ている間に既に出発したのか? 三俣山には雲が掛かっているし、こういう時、単独登山は心細くなる。大船山は諦めて、牧ノ戸に行ってみることにした。うじゃうじゃ人がいました。
そういう訳で急遽、星生山に登ることに。
【年月日】’06.1.3(火)
【コースタイム】牧ノ戸峠(8:05)→沓掛山(8:40)→扇ガ鼻分岐(9:30)→星生山(10:25-45)
→沓掛山(11:55)→牧ノ戸峠(12:20)
【同行者】単独
【写真と解説】
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沓掛山から星生山方面 |
牧ノ戸峠に着くと既に駐車場の2/3は車で埋まった状態。 結構、みんな軽登山靴でアイゼンは着けてるけど、軽装の人もいる。このまま晴れなかったらどうするんだろう、と心配になる。 アイゼンは通常、極力着けないのだが、沓掛山まで結構急なので、この日は最初からアイゼンを着けて出発。 雪道は登山者で踏み固められており、非常に歩きやすい。 |
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雪の星生山 |
この辺りに来てやっと雲が無くなり始めました。しかし、強烈な北西風が吹いています。 吹きっさらしのこの付近の登山道には、ほとんど雪がありません。 多分、雪は全て吹き飛ばされたのだと思いますが。 写真中央の斜面を今から登っていきます。 |
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星生への斜面 |
青空が見え始めました。雲がビュンビュン飛んで行くので稜線に出たらかなり強烈な風が吹いているはずです。 雪はあまり無いように見えますが、登山者で踏み固められた跡を登っていきます。 星生山頂の温度計は―8℃を示していました。 |
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星生山から扇ガ鼻 |
星生山頂は強烈な風でした。 写真を撮るために軍手を外すと寒さで直ぐに手が痺れます。ゴアテックスと毛の手袋は持参していたのですが、そこまでは必要ありません。 遠方の雲も次第に消えて、阿蘇の根子岳、高岳、中岳も見えました。 |
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星生山から三俣山 |
三俣山もあまり雪が無いように見えます。 三俣山の左奥に由布岳が見えています。 三俣山に人が登っているか、双眼鏡で見ようかと思いましたが、寒くてやめました。 |
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星生山から由布岳 |
やはり冬は空気が澄んで遠くまで良く見えます。マタエがはっきり見えます。 三俣山は1998年1月2日に登りましたが、一体どこの山頂に行ったのか、良く分りません。 三俣山は一度じっくり山頂を歩き回ってみる価値がありそうな山だと思います。 |
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星生山から湧蓋山 |
もう手が悴んでゆっくり写真を撮っている余裕はありませんでした。 湧蓋山なんかは、位置的に考えてもっと強烈な風が吹いているのではないかと思います。 |
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平治岳と大船山 |
遠方左が平治岳で大戸越を挟んで右が大船山。 大船山は2000年1月30日に登ったのですが、ガスの中で何も見えませんでした。今回も大船山を逃したし、次回はいつになるか。 |
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沓掛山から三俣山 |
登りには三俣山は全く見えなかったのですが、下りにははっきり見えました。 いつだか覚えていませんが、冬に三俣山に雨ガ池から登ろうとしてコースが分らず、次に東斜面から登ろうとして、これもコースが分らずに諦めたことがあります。 この時、水を飲もうとザックからペットボトルを出して飲んだら冷えた体が、更に芯から冷えた記憶があります。ザックの中の水もほとんど凍る寸前だったのです。 現在は保温の水筒にしてますが、ペットボトルの場合はホッカイロを貼り付けといたら良いのではないかと考えています。 |
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沓掛山から星生山方面 |
偶々、1枚目の写真とほとんど同じ方向を帰りにも撮っていました。 基本的に山は早立ちすべきですが、結構、下山中に晴れるパターンが多いのです。今回も晴れないうちに下山している人が多くいました。 それを教訓に今回はチンタラ途中で写真を撮ったり、電池を交換したり、ゆっくり登りました。 良く考えると最近、山に登っている最中にきついと感じたことがほとんど無い。それだけゆっくり歩くようになったと言うことかな。 |
【後書き】
大船山を諦めて星生山へ。人も多く、雪も踏み固められて、歩くのに全く不自由しなかった。アイゼンも不要だったろう。なんだか、公園の中を歩いたようで厳しい自然の中に入ったと言う気がしなかった。今一、不完全燃焼。