傾山

【前書き】
 祖母・傾は山に登り始めた20数年前から登りたいと思っていた山です。
 今回は、傾から祖母にかけて縦走する予定です。傾山登山口の九折鉱山跡と祖母山からの下山口である尾平とは結構な距離があるので、マイカーに自転車を積んで、予め尾平の駐車場に置いておきました。
 登山前日は、九折登山口の駐車場で車中泊しました。
【年月日】’00.9.19-20
【装備】テント1泊予定
【コースタイム】九折登山口(5:50)→三ツ尾(8:20)→(三ツ坊主コース)→
(1日目)    本傾(11:35-12:00)→九折越(水汲み)(13:15-50)→
         笠松山(15:05)→本谷山(16:15)→ブナ平(17:30)テント泊

(2日目)
    ブナ平(6:30)→(尾平に下山中迷う)→尾平駐車場(9:50)
         →(自転車)→九折登山口(10:50)

【写真と解説】

障子岳・天狗岩・祖母山 障子岳・天狗岩・祖母山
三ツ坊主コースの6mチムニーより
三ツ尾を過ぎてしばらく行くと水場コースと坊主コースに分かれていますが、坊主コースを進みました。途中の6mチムニーから見た景色です。

私は、非常に汗かきで、その分、のども渇くため、今回は水を5リットル用意しました。テントも担いで荷物が重かったです。

天気も良く、景色も最高です。
傾山頂から九重山と由布・鶴見岳 傾山頂から九重連山と由布岳
本傾の山頂からです。360度の展望が得られました。写真は、左側に九重の山々、右に小さく由布岳と、かすかに鶴見岳が見えています。

日が暮れるまでに尾平越まで行かなければならないので、あまりゆっくりできません。
傾山頂から阿蘇方面 傾山頂から阿蘇方面
阿蘇山も見えていました。奥の山です。手前は、地形図で確認すると祖母山から大障子岩にかけての尾根だと思います。
傾山頂から縦走コースと祖母山 傾山頂から縦走コースと祖母山
左側にこれから歩く縦走コースが、右側奥に明日登る予定の祖母山が見えています。

こうやって見ると結構、距離があることが分かります。
傾山頂から坊主群 傾山頂から坊主群
坊主コースでは、マムシとスズメバチに出会いました。

スズメバチは、15m岩場付近だったので、身を隠すこともできずちょっと怖かったです。

雷もスズメバチも1年間に20〜40人位これが原因で亡くなっているのではなかったでしょうか?

注意注意!
笠松東尾根展望台から見た傾山 笠松東展望台から見た傾山
傾山から九折越方向に向かう人は誰もいません。結局、この日は傾山から尾平越まで誰にも会いませんでした。平日ですからこんなもんでしょうか。

九折越では、念のため、水を補給しました。
トクビ展望台から笠松山と傾山 トクビ展望台から笠松山と傾山
写真左側が笠松山で右に傾山が見えています。トクビは、笠松山の南西に位置する1504mのピークのようですので、今日野営する予定の尾平越までは、まだ5km位あります。

既に15時を過ぎているので急がねばなりません。

【この後の行動】
 尾平越付近にあるはずの幕営地を求めて鈴竹を掻き分けながら進むとテントが数張り張れそうな場所がありブナ平の看板があったので、そこでたった一人でテント泊。夜はテントの直ぐそばまで、色々な動物が入れ替わり、立ち代り近づいてきました。
 ここまで31500歩。水を5リットル(kg)も運んだので、荷物が重く、肥満の体重と合わせて、膝はがたがたです。翌日の祖母山への縦走はあきらめて、尾平へ下山することにしました。
 この続きの縦走は、翌月の10月9日にしましたが、ずっとガスの中で残念ながらお見せできる写真はありません。

尾平への林道から祖母山 尾平へ下る林道から祖母山
この日も天気は良かったのですが、膝がガタガタなので尾平に下山することにしました。

私の下った道は旧登山道だったらしく、途中で道が不明瞭になるし、林道のコンクリート塀のちょうど上に出て下りられなかったりで散々でした。

10月9日に残りを縦走するときに尾平から尾平越に正規の登山道を登りましたが、こちらは、快適な道でした。
尾平から祖母山 尾平から祖母山
昔、神原から祖母山に国観峠経由で登ったことがありましたが、あまり印象に残っていませんでした。

ふもとから祖母山を見るとき、やっぱり尾平からの景色が良いですね。

【後書き】
 祖母・傾は九州で最後の熊が残っているかもしれないと言う地域です。今回、この傾→祖母縦走は、膝の調子を考えて中止しましたが、後日、残りの尾平→古祖母→障子→祖母→宮原→尾平と日帰り縦走したときの手ごたえでは、中止して正解でした。荷物を担いで縦走するには、体重減量が必須と言うことが良く分かりました。
 下山した尾平から車を駐車している九折登山口までは、自転車で戻りましたが、ほとんど下り道で快適でした。途中で放し飼いの犬に吠えられて、追いかけられたのには少しまいりましたが、これも良い思い出です。

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