香春岳(三ノ岳)(508m)
【前書き】
6月に東北の栗駒山に登ってから山はお休み状態でした。毎日20〜40kmのサイクリングは行っていましたが、そろそろ紅葉の季節なので足慣らしにどこかに行ってみようと。しかし、暫く山に登っていないとどこに行ったら良いのか分かりません。考えに考えて香春岳にしました。岩登りコースを登りに使いますが、年齢と共に腕力が落ち、足が上がらなくなって少し不安感もあります。さてどうなるか。
【年月日】’22年10月12日(水)
【コースタイム】五徳峠登山口(9:45) →(岩登りコース)→香春岳三ノ岳(10:30−40)
→(ファミリーコース)→五徳峠登山口(11:17)
【同行者】単独
【写真と解説】
前日にナビに登山口となる五徳越峠をセットして直ぐ出発できるようにしておいたのですが、どういう訳か着いたところは全然違う場所。再度ナビをセットしてやっと五徳越垰に着きました。
先行者は車1台のみ。息を切らせながら結構快調に登ることができました。
天気も良く、福智山方面は綺麗に見えます。
写真左端に大坂山、中央右寄り奥に英彦山と鷹ノ巣山が見えます。
北九州から英彦山は山に登らないと見えないとずっと思っていましたが、遠賀川河川敷で国道3号線辺りから上流では英彦山をはっきりと見ることができます。稲作文化が早くから伝わった遠賀川流域の弥生人が英彦山と異様な形をした鷹ノ巣山を眺めていたのが、一大修験道の山に英彦山をすることに繋がったのではないかと勝手に考えたりしています。
直ぐ近くに竜ヶ鼻と奥に平尾台が見えます。
【後書き】
登りは心配したよりも快適に登ることができましたが、下りはやはり膝にきます。特に痛めたというほどでもないので次は紅葉鑑賞登山です。
【前書き】
一年半前に屋久島に登って膝を痛めて以来、山に登っていません。膝は医者に変形性膝関節症と診断されましたが、何ら治療の提示はなし。自分で体重を落として膝への負担を軽くしようとしましたが、あまり効果はないような。しかし、少しは膝も回復したようなので軽い山に登ることにしました。高度感のある香春岳へ。
【年月日】’20年1月10日(金)
【コースタイム】五徳峠登山口(10:05) →(岩登りコース)→香春岳三ノ岳(11:00−15)
→(ファミリーコース)→五徳峠登山口(12:10)
【同行者】単独
【写真と解説】
久々に山に登ったら体が十分に動かないのを実感しました。岩登りコースなので、大きな岩を超えるにはそれなりに足を上げる必要がありますが、足が上がりません。膝を痛めているので、少しひねるような動作でも痛みが生じます。
山頂に着いて岩の上で休憩。下山しようとしたら岩場を外れたところに山頂がありました。3枚目の写真のような山頂があったことは全て忘れています。
写真は東南東の位置にある飯岳山(大坂山)です。
ほぼ南に英彦山と鷹ノ巣山が見えます。次に登る候補の一つです。
岩の上ではなく、ここでゆっくりするべきでした。左手前が竜ヶ鼻、奥が平尾台です。
【後書き】
久しぶりに山に登って、体がボロボロ、老化も著しいのを実感しました。膝が完全回復することはないので、今後は膝にやさしい山登りをしていきたいと考えています。
久々の山は良かった、良かった!
【前書き】
最近は津和野での農作業が忙しく、山に登る暇もありませんでしたが、体力の衰えも著しいです。農作業と山登りでは使う筋肉も異なるので一定の体力を維持するには山に登った方が良いと思い、登る山を探しますが、どこに登ったら良いのかが分りません。暫く離れるとこんなもんですね。迷っているとふと香春岳を思いついたのでふらりと行ってみることに。
【年月日】’16年1月2日(土)
【コースタイム】五徳峠登山口(10:30) →(岩登りコース)→香春岳三ノ岳(11:30−40)→二ノ岳行止り(11:55)
→(ファミリーコース)→五徳峠登山口(12:40)
【同行者】単独
【写真と解説】
香春岳に登るのは10年ぶりです。そんなに時が経った感じはしないのですが、時が経つのは速いものです。
五徳峠駐車場には数台の車がありました。岩登りコースは結構な高度感があります。少し怖い。
山頂は岩がゴロゴロしています。二ノ岳が見えます。今日はこれにも登る気になっていたのですが。
ゴロゴロした岩を伝って三ノ岳の三角点に到着。
山頂から見る二ノ岳への鞍部は笹で、歩いたら気持ちよさそうです。
二ノ岳を目指しているといきなり立ち入り禁止の看板が。二ノ岳を示す黄色い案内板がある一方で立入禁止の看板。2011年に登山解禁になったという情報もあるが、良く分からない。トボトボと引き返すことにした。
展望台という案内板があったのでそこから二ノ岳を眺めてみた。
帰りはファミリーコースを歩いた。ズリネ間歩(まぶ)の案内があった。最近、付近を調査したような跡があった。この香春岳から奈良東大寺の大仏用の銅を掘っていたとは凄いと思う。昔の人がどうしてここに銅の鉱石があることを知ったのか、不思議だ。
【後書き】
1996年に登って、2006年に登って、そして2016年に偶然登った。10年間隔である。帰りに猿を見た印象は非常に強いが、10年も前とは思わなかった。過去の情報が頭の中でごちゃごちゃになり始めている。
香春岳周辺は歴史のある場所であり、世界遺産登録は無理かな。歴史ある山をセメント原料に掘るようでは駄目だね。
【前書き】
香春岳は一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳からなり、一ノ岳はセメント原料の石灰岩の採掘で山の形を成していません。香春岳は宇佐八幡宮の神鏡や東大寺大仏の銅を採掘した山でもあり、非常に歴史のある山です。
今回1日目は採銅所駅から史跡を見ながら歩いて登り、1週間おいて2回目は、岩登りコースを歩いてみました。
【年月日】’06年5月21日(日)
【コースタイム】採銅所駅(8:55)→古宮八幡宮(9:00)→清祀殿(9:25)→登山口(10:07)
→(ファミリーコース)→香春岳(11:00-10)→登山口(11:55)→清祀殿(12:20)
→神間歩(12:25)→採銅所駅(12:50)
【同行者】単独
【写真と解説】
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香春小学校から見た三ノ岳 |
採銅所駅の名は、正にこの地から銅を採掘していたことを示す証拠。この辺一帯は風土記や万葉集にも記されており、由緒正しい地なのです。 一ノ岳山頂にあった山王社という上宮やその他の遺跡が充分な調査もされずにセメント原料にされてしまったのは非常に残念。 如何に日本人が文化財を大切にしないかの典型例か? |
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清祀殿(せいしでん) |
長光踏切を渡って暫く行くと清祀殿があります。 長光家は代々神鏡の鋳造にあたってきたと言われる家で、この清祀殿で一子相伝の秘密の手法で鏡を製作したらしい。 |
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神間歩(かんまぶ) |
清祀殿から5分位の所に銅採掘の坑口が残っています。 この神間歩では神鏡鋳造の神事が行われていたのではないかといわれています。 風土記に「新羅の国の神、自ら渡り来たりて、此の河原に住みき。」とあり、古代朝鮮の新羅や百済からの渡来人が銅の採掘や精錬の技術を持ってきたのでしょう。 |
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邦日呂窯から三ノ岳 |
邦日呂窯付近からは三ノ岳の斜面に間歩(銅採掘の坑口)跡が見えるとのことでしたが、どれが間歩か分りません。 ところで海で生成する石灰岩の山で何故、銅が採れるのか。 牛斬山一帯の花崗岩層と石灰岩層がこの付近で接触している為らしい。 |
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二ノ岳 |
二ノ岳も採掘道路が出来て、登山禁止になっています。 二ノ岳は植物の宝庫と云われているらしい。この西側斜面は非常に急峻です。 |
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三ノ岳山頂 |
山頂からは竜ヶ鼻、障子ガ岳、大坂山(飯岳山)や牛斬山が近くに見えます。 この日は霞んではっきり見えませんでした。 登山口の五徳越峠は昔は舗装されていませんでしたが、現在は舗装され、登山口付近には駐車スペースがあります。 |
【後書き】
登山口まで舗装されているのでビックリ。前回登ったのがちょうど10年前。登山コースもファミリーコースと岩登りコースの2コースが明確に表示されているのにビックリ。岩登りコースの方は昔からロッククライミングの練習場と考えていたので縁は無いと考えていたのですが、ホームページで調べたらそうではないみたい。
早速、様子を見に行こうと思います。
【年月日】’06年5月28日
【コースタイム】登山口(9:15)→(岩登りコース)→三ノ岳(10:1--15)→登山口(10:50)
【同行者】単独
【写真と解説】
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岩登りコースから登山口 |
登山口から山頂まで標高差約250m。 このコースは特に問題なく登れますし、西側の視界が非常に良いのでので、香春岳登山は視界の悪いファミリーコースよりも岩登りコースを登って、ファミリーコースを下りに使うのが良いと思います。 子供と超高齢者及び凄い高所恐怖症の方は無理かも。 高度感は凄くあります。 写真右下は登山口の駐車スペース。 写真の上の方には牛斬山があります。 |
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登山道 |
一箇所だけ腕力でよじ登ったところがあります。岩が大きくてちょっと往生しましたが、慌てなければ、特に問題ありません。 コースは全体的に急傾斜です。 団体さんがぞろぞろ登るのには不適だと思います。 休憩で置いた荷物が落ちないようにご注意。 |
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登山道 |
自然の樹木の中を歩くのがやっぱり最高。 適当にトラロープが設置してあります。 岩や木につかまりながら登ります。木が細くて少し心配な場所もありましたが。 頂上では山頂に出るのに岩の群れの間を抜けるのにちょっと時間を食う。岩の表面に小さなムカデみたいなのが、うようよいて少し気持ち悪かった。 |
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牛斬山 |
手前が牛斬山。奥に赤牟田の辻。その奥に福智山があるはず。 牛斬山の登山口も駐車スペースの横にあります。 採銅所駅から牛斬山に登り、五徳越峠に下りて香春岳に登る周回コースもあります。 |
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香春岳の日本猿 |
元々、猿達は一ノ岳周辺に多くいたようですが、削られて山の体をなしておらず、猿達も三ノ岳周辺にまで来たようです。 この写真は登山口から車で帰る途中に民家近くで写したものです。 全部で10頭近くいました。 結構、畑などを荒らしているのかもしれません。畑の周囲に電気ショックを与えるネットがあったので。 共存できない環境にした人間の罪は大きい。 |
【後書き】
香春岳は歴史も含めて周囲を散策する価値のある山だと思いました。また、ゆっくり歩いてみたいと思います。今回は車の中から見ましたが、次回は猿と直に逢って見たいと思います。
くれぐれも餌を与えないように。それは本当の愛ではない。