霧島縦走(韓国岳〜新燃岳〜中岳)
【前書き】
霧島の韓国岳には昔良く登りましたが、霧島の良さを味わうには、やはり韓国岳から高千穂河原まで縦走するのが最も良いと思います。それも韓国岳から高千穂河原の方向に常に高千穂峰を見ながら歩くのが良いと思います。
九州の代表的な山群には阿蘇、九重、祖母傾、霧島等がありますが、霧島の伸びやかで雄大な景色は、他には無い独特なものがあり、大好きな山の一つです。
今回は正月登山に会社の人間を連れて行くので、すばらしい風景を味わってもらうのに何処が良いか、考えた末、北九州から日帰りで少しハードではあるものの霧島に行くことにしました。
【年月日】’04.1.3(土)
【同行者】会社関係4名同行
【コースタイム】えびの高原駐車場(8:35)→韓国岳(10:15-30)→獅子戸岳(12:05-10)
→新燃岳最高点(13:05-10)→中岳(13:40-50)→高千穂河原(15:05)
【写真と解説】
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霧氷の韓国岳 |
この日は高気圧に覆われて晴れの天気予報でしたが、韓国岳山頂は時折ガスに覆われていました。 山全体は白く霧氷に包まれており、登るのが楽しみです。 |
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霧氷に輝く登山道 |
えびの高原を出発して硫黄山の賽の河原横を通過、高度を上げていくと朝日に照らされて、霧氷が白く輝いていました。 これだけでも来た甲斐がありました。 |
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賽の河原と不動池 |
更に高度を上げていくと、さっき横を通った賽の河原を見下ろすことが出来ました。 雲の上に登って行きます。 『頭を雲の上に出し、四方の山を見下ろせば・・・・・・・』と富士山の歌が鼻歌で出てきそうな感じ。 |
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えびの尻尾 |
高度を上げる程、えびの尻尾が、成長していました。 すごく綺麗です。雪からではなく霧から成長したのが分かるような。 透き通ってる感じです。 |
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韓国岳から大浪池 |
大浪池です。 昔はえびの高原からよりも、この大浪池登山口から登りました。 |
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韓国岳から縦走路 |
写真左手前が獅子戸岳、中段右の大きな火口が新燃岳、その火口の上にわずかに平らな頂を見せているのが中岳です。 写真中央遠方が高千穂峰です。現在、御鉢の火山活動の活発化で登山禁止になっています。 それにしても、高千穂峰の容姿は素晴らしい。 段々、高千穂峰に近づいていきます。 |
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韓国岳火口 |
韓国岳山頂は火口壁の一部で、片方は断崖絶壁になっています。覗き込むのが怖いくらいです。火口底まで約300mあります。 写真左下の黒いのは私の影です。体をもっと前に出せば、こんなことにはならないのでしょうが、下が断崖絶壁でビビッテる証拠でしょう。 |
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獅子戸岳から韓国岳 |
やっと獅子戸岳まで歩きました。今回の縦走コースの中間点です。 完全に晴れて韓国岳が綺麗に見えます。 逆方向に縦走すると、この韓国岳を見ながら歩くことになりますが、これよりも高千穂峰を見ながら歩いたほうが良いでしょう! |
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獅子戸岳から新燃岳 |
獅子戸岳を一旦下り、次は新燃岳に向かいます。 新燃岳の右遠方に錦江湾と桜島が見えるのですが、この日は霞んでいました。 |
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新燃岳火口と韓国岳 |
昔見た新燃岳火口の水の色は濃いコバルトブルーで感動したのですが、この日は色が薄く濁った感じでした。少しがっかり。 池の左上の岸には、アルファベットらしきものが刻まれていました。誰か火口の中に入っているのでしょう。前回もそうでした。 火山ガスによる死亡事故もあるのでこういういたずらは止めといたほうが良いと思うのですが。 |
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中岳と高千穂峰 |
新燃岳最高地点です。 これから写真右の中岳に向かいます。 高千穂峰が少しずつ近づいてきます。 |
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中岳下山途中の高千穂峰 |
中岳から高千穂河原に下る途中、高千穂峰はどんどん姿を変えます。 中岳からは最初結構な急勾配で下ります。疲れた足には少し負担が掛かりました。 |
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下山途中の高千穂峰 |
現在、御鉢の火山活動活発化で高千穂峰は登山禁止ですが、登山道は写真中央の少し赤茶けた部分付近にあります。 登山者がいれば高千穂河原からでも見ることが出来るのですが、登山禁止中ですから、登っている人は誰もいないようでした。 |
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えびの高原駐車場から韓国岳 |
高千穂河原からタクシーでえびの高原に戻りました。 朝見た韓国岳とは全く違った晴れ晴れした姿が見えました。 |
【後書き】
天気に恵まれ、霧氷だけでなく、最高の状態で縦走を楽しむことが出来ました。5〜6月のミヤマキリシマの時期も良いと思います。帰りに白鳥温泉で一風呂浴びました。250円で安いです。
残念ながら帰りに九州自動車道で渋滞に巻き込まれ、帰宅が遅くなりましたが、充分山歩きを楽しめたので、これは良しとするか!