虚空蔵山(608m)

【前書き】
 津和野でワサビ栽培の研修を受けたが、多良岳の麓の太良町にボックス栽培によるわさび苑があるので見に行きたくなった。ついでに近くの山を探すと昔登ったことのある多良岳と経ヶ岳以外では、長崎県川棚町の虚空蔵山が比較的近い。登山コースは幾つかあるようだが、登山口までの道が比較的良さそうな木場登山口から登ってみることにした。

【年月日】’13.3.16(土)
【同行者】単独

【コースタイム】木場登山口(11:00)→分岐(11:15)→(新道・冒険コース)→山頂(11:55−12:15)→(旧道・家族連れコース)→木場登山口(12:45)

【写真と解説】


 出発が遅くなった。8時半に家を出て嬉野ICへ。そこからナビに従って車を走らせる。途中に虚空蔵山登山口の案内板があるが、それは不動山登山口の案内板のようなので無視して細い道をさらに走る。本当にこの先に登山口があるのだろうかと少し不安になりながら車を走らせていると木場登山口に着いた。


 木場登山口にはトイレもあるし、駐車スペースもある。


 最初は杉林の中を登る。最近、体重が増えて体が重い。まあ、ゆっくり登ればいいや、と一人で歩く。


 直に新道と旧道の分岐に着く。登りに険しい道を使うのは鉄則であるから新道の方へ行く。この後、道に迷った人が新道の方から降りてくる。真っ直ぐ登山道らしき道があるが、それは新道ではなく、新道は右の方に延びている。案内板の設置の仕方が悪い。迷って下りてきた登山者が、倒木を立てかけて、後の登山者が迷いこまないようにする。


 冒険コースの鎖場に着いた。特にどうということは無いが、鎖場の先は痩せ細った尾根なので小さい子どもなんかには危険かもしれない。


 山頂手前でお爺さんと挨拶をして、少し話をしたらコーヒーを飲ませて頂くことになった。お爺さんと思っていたらまだ65歳で元自衛隊にいたらしい。元自衛官!という風貌。お爺さんはザックから石油バーナー、鍋、やかん、魚焼の網を出して早速コーヒーを入れ始める。お爺さんはここで寿司弁当を食べて、うどんを作って、ホッケの干物を焼いて食べるようだ。このように山頂でゆっくりするのも良いかもしれない。私は今日はわさび苑を見に行くという次の目的があるのでコーヒーを飲ませてもらって直ぐに下山する。
 山頂からは大村湾が見えるのだが、今日は霞んでいる。経ヶ岳、多良岳なども見えるのだが、霞んで残念。


 下山は旧道の家族連れコースを取る。まあ感じの良いコースであるが、途中から植林に変わる。


 今回咲いていた花はこの1種類のみ。名前は知りません。
 下山後、登山靴を脱いで、トイレに行こうとしたら、道路に立っていた本当のお爺さんが、「長崎から温泉に行こうとして道に迷ってここに来てしまった。どっちに行ったら良いか?」と聞いてきたので、「私も北九州から初めてここに来たので道は分からない。トイレが済んだらナビで道を探してあげるのでここで少し待ってて。」と言って1分もしないうちに戻ったのだが、お爺さんはどこにもいない。どうもキツネに化かされたような気分。


 帰りに寄ったわさび苑多良岳のわさび。お土産に小さいわさびとドレッシング、そして花芽の醤油漬を買った。わさびは津和野で味わっているので私はうるさい。本わさびは強烈な香りと辛さで妻曰く、正にチュ−ブわさびの様。津和野産はもう少し優しくて甘みがあるような。わさびの醤油漬は津和野産ワサビの花茎を家で私が漬けたものがあるが、もう少し茎を多く入れて、甘みを付けた方が良いと思った。
 しかし、わさびを栽培して、色々な商品(わさびかまぼこやジュレ?)を短期間で開発して地域振興しようとする姿勢は評価できる。相当な補助金を貰って起こした事業のようなので簡単に失敗するわけにもいかないだろうが。

【後書き】
 帰りに駅の道でこの冬最後になるだろう牡蠣を買って帰った。天然物と養殖物かな。計2kg。魚焼で焼いて食べた。旨いが、豊前の一粒牡蠣の方が旨味が強いように感じた。季節の物を食べ、季節の花を見て四季を感じる。日本じゃの〜。

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