黒岳(高塚山)(1587m)
【前書き】
黒岳には大分前に登ったことがあります。男池から風穴経由で登って、白水鉱泉側に下山しました。
会社のメンバーと男池から大船山に登ろうかと考えていましたが、その下見も兼ねて黒岳に登る事にしました。
【年月日】’06.9.3(日)
【コースタイム】男池(6:50)→ソババッケ(8:10)→風穴(9:55)→鞍部(10:55)→高塚(11:10-25)
→鞍部(11:40)→風穴(12:25-40)→ソババッケ(14:15)→男池(15:40)
【同行者】会社の同僚
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 493152 2万5千分1地形図名:大船山 [南西]
【写真と解説】
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かくし水前の登山道 |
男池からかくし水までは標高差もあまり無く、ブナ林の気持ちのよい緑の中を歩きます。男池から30分程度なので山に登らずとも散歩にも良いかも。 これまで山の水で本当に美味しいと思ったのは、利尻山の甘露水だけです。 甘露水に比べたらかくし水はちょっと味気ないような。 それにしても気持ちの良い緑です。新緑じゃなくてもこんなに緑が綺麗な森は本当に大切にしてほしいものです。 |
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ソババッケ |
かくし水を過ぎて、少しずつ勾配が急になり始めます。 男池から標高差約200m程度登ると、下りになり平地に出ます。そこがソババッケです。因みにソババッケの標高は1097m、男池駐車場の標高は約870m程度です。 この日はソババッケはぬかるんでいました。写真では池のように表面が光っています。 ここから大戸越経由の平治岳・大船山方面と黒岳・風穴方面のコースが分かれます。 |
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ソババッケから10分程度 |
ソババッケから10分程度風穴方面に進んだ場所です。 少し広々として感じの良い場所です。 ここから先に進むと徐々に黒岳と大船山の間の谷に入り込んで行く事になります。 |
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オオマルバノテンニンソウ |
上の写真で一面に咲いている花です。 オオマルバノテンニンソウ。しそ科の植物のようです。 別名トサノミカエリソウと言うらしいです。 辺り一面に群生していました。 |
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黒岳(高塚山)山頂 |
この日は曇りで時々青空が見える程度。 風穴から黒岳に向けては標高差約250mの急登です。 相棒はタオルを絞ると汗がジャブジャブ落ちるほどの発汗と息切れ。 時計に付属の高度計で標高50mを登るごとに休憩を取りました。 このやり方は、ばてた時に有効です。 高塚山頂からは周囲は雲の中で何も見えませんでした。 |
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風穴 |
風穴は黒岳への登り口にあります。それらしき穴が幾つかあるので、どれが風穴なのか良く分かりません。 あたりをうろついてやっと見つけました。 発見されたのは明治の中期らしく、一時はその低温を利用して蚕種の貯蔵所に利用されていたらしいですが、本当にこんなところまで風穴を利用しに荷物を担いで人が来ていたのでしょうか? 普通ならこの穴の中に入ろうなんて考えませんが、山頂で風景の写真が撮れなかったので、中に入ってみることにしました。 |
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風穴の中から |
風穴の中に入る足場はあまり良くありません。ちょっとだけ注意が必要です。 中はあまり気持ちの良いものではありませんが、ゲジゲジのような虫がいる訳でもなく、ひっそりした雰囲気です。 思った程、穴の中は涼しくありませんでした。 内部はまあまあ広いのですが、穴の底にゴミが散乱しているようだったので底までは降りませんでした。 |
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男池の木 |
風穴〜ソババッケ間、特に奥ぜり〜風穴間は岩が丸いごろごろしています。 相棒はこの日初めてダブルストックを使用したのですが、コロコロだいぶ転んだようです。私の目の前だけでも2回滑っていました。 帰りは男池に寄って行くことにしました。 男池の近くに岩を抱き込んだ木がありました。 他にも特異な格好をした木があります。 |
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男池 |
男池は小さな池でした。 水は青く澄んでいます。 水を汲むのにブロックが置いてあります。 周囲は遊歩道もあり、散策しても気持ちが良いと思います。 山に登る元気が今一無い人は男池周辺からかくし水付近まで歩くだけでもブナ林の良さを味わうことができると思います。 |
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ハガクレツリフネソウ |
ハガクレか、否か、上に葉があったと思うのですが。 男池周辺と登山口にたくさん咲いていました。 写真に撮ってみると中々可愛い花です。 黒岳は九重連山の中で原生林に覆われた唯一の山です。 この時期でもブナ林の緑の美しさにびっくりしました。 |
【後書き】
今回、天狗岩の方にも登りたかったのですが、ガスのため残念ながら登りませんでした。
それにしてもブナ林は本当に良いです。このまま何時までもこの林が残っていて欲しいものだと思います。