盛太ヶ岳(891m)

【前書き】
 向霧立越を縦走しようとして約100m歩いて時点で腰を痛めてから完全に回復していない。腰をかがめたりすると時々、腰の筋が“こきっ”といって背骨がずれたような感覚になって力が入らなくなる。体を動かさないと益々腰も悪くなるので天気は良くないと分かっていながら島根県吉賀町の盛太ヶ岳(もったがだけ)に登ることにした。中国道の六日市ICから比較的近い。スノーシュー登山の下見も兼ねて。

【年月日】’12.12.23(日)
【コースタイム】登山口(8:45)→林道終点(9:15)→山頂(10:45)→林道終点(11:40)→登山口(12:00)

【同行者】単独

【写真と解説】


 吉賀町の天気予報は曇。寒気も来ているので非常に寒い。外気温は1〜2℃。山では降る可能性が高いのでスパッツを着けて、雨具の上着を着る。
 山渓の「島根県の山」の写真を見て、勝手に登山口の駐車場所は広そうだと思っていたが、来てみると道端に2台程度止めるスペースしかない。
 写真左奥の山が盛太ヶ岳。この辺は熊の生息域だというが、前回の大岡山で鈴を無くしたので今日は音の出るものが無い。足音と気合で熊に事前にこちらの気配を伝えよう。


 林道は落ち葉で覆われて結構感じが良い。昔は両側にクリ園があったらしいが、手入れされているのは麓の方だけで上の方は廃棄されている。笹が生い茂り、栗の木は枯れている。ここも過疎化の進行?または中国産の栗でやられたのか?上の写真は林道終点。この時点で小雨が降り始めている。体も暖まり、雨具の下のフリースを脱ぐ。


 登山道は赤松の林で中々感じが良い。雨は雪に変わり、雨具の上で融けていく。こういう状態が体も冷えて最も条件が悪い。これも練習か。


 普通に絞り優先で写真を撮ったら雪が映らないので今度はオートにしてフラッシュをたいてみる。雪がフラッシュの光を反射して白く映りました。


 歩きやすい登山道から一転して笹原に。雨具のズボンは履いていないのでズボンが濡れる覚悟をして進む。雨具は上下持ってきているが、汚れるので下は履きたくない。ズボンが濡れたら気合で乾かせばいいや!何という非合理的な考えか。


 一つ目の笹原が終わったと思ったら次のは深い。ズボンも既に相当濡れて寒い。笹には雪が積もっている。今更雨具の下を履くのも面倒なので強引に登る。


 登って来た笹原を振り返る。ズボンは笹の雪が融けてびしょびしょ。雪はずっと降り続けている。下る時にザックを下してみたらザックカバーの上に雪が真っ白に3センチ位積もっていた。


 やっと山頂が見えてきた。「島根県の山」のコースタイム通り2時間で山頂に着く。


 山頂は真っ白でした。当然誰もいないし、寒いし、休まずに直ちに下山。
 ズボンはびっしょり。ズボンのポケットの中のハンカチもぐっしょり。山頂の気温は氷点下だから動きを止めたらやばい。体を冷やさないためには走って降りるしかないのでした。

【後書き】
 栗園が打ち捨てられていました。本当の理由は分かりませんが、栗の生産では生活していけないのでしょう。人が管理しなくなった栗の木は枯れていました。哀れなものです。TPPに加盟したら日本中の田んぼや畑が荒れ地に変わるのだろうか?そんなことを考えさせる風景でした。
 スノーシュー登山は笹が全部雪の下になり、道さえ間違わなければ可能かな。
 びしょ濡れのズボンを気合で乾かすのに相当時間が掛かりました。車に戻って暖房をつけても寒いこと。雨具を持っていたらさっさと上下とも着ましょう。

TOPページに戻る