大岡山(897m)

【前書き】
 大岡山は山と渓谷社の新・分県登山ガイド島根県の山に載っている山です。中国道の六日市ICの近くの山です。登山口の民家の人が登山道を開いたとのことで興味があります。大岡山自体は数十年前にはハンググライダーのフィールドだったとのことで六日市からの道もあったそうだが、現在は消滅しているとのこと。体調がまだ完全に回復していないのでちょっと登りに。
 尚、この大岡山と北の築山は九州・山口から中国道を走ると六日市ICの手前の朝倉Pから北東方向の目の前に大きく見ることができます。登られる場合は朝倉Pから全体像を眺めて登られることをお奨めします。 

【年月日】’12.12.1(土)
【コースタイム】登山口(9:00)→尾根末端(9:50)→大岡山(10:50)→尾根末端(11:30)→登山口(12:25)

【同行者】単独

【写真と解説】


 登山口の案内板は六日市ICから4km程度でナビに登録していたので直ぐに見つけることができました。写真は広石口バス停から見たものです。緑の大岡山登山口の看板を見つけたので右折したところまでは良かったのですが、道を突き当たって(本当は突き当りが登山口)どちらに行けばよいのか、分からなくて、付近をうろうろ。空き地に車を止めて近所の人に聞いてようやく分かりました。


 駐車場所が無いので登山口の家に挨拶に行き、車を止めさせてもらいました。登山道を開いたと思われるお爺さんは、2年前に亡くなられたそうで、息子さんに登山道の邪魔になる竹などを伐ってもらっているが、若干荒れているとのこと。


 確かに登山口を入って登り始めると枯れた竹が倒れており、登山道を塞いだりしている。適当に倒れた竹を踏んで壊して登山道から投げ捨てたりしながら登る。最初は薄暗い杉の植林帯を登っていく。登山者が少ないようで踏み跡も落ち葉で消えかけており、数か所、道が不明な場所もあるが、ゆっくり登る。見た目にはそれほど急坂ではないが、相当きつい。一歩一歩踏んばらないと登れない。そうこうするうちに尾根末端らしきところに着く。ガイド本だと20分の行程を50分掛かっている。


 高度を上げるにつれて強風が吹き、雪になる。雪は直ぐに融けて草木を濡らす。笹の中に突っ込むとズボンが濡れるので雨具の上着とスパッツを着けて、取りあえず元気を付けるために昼食を食べる。体温を上げるには物を食べるのが良い。疲労凍死による大量遭難事故が起きた時、常に行動食を食べ続けた人が助かったりしているのは、食事による体温上昇効果もあると思う。それにしても青空が見えていると思っていたら急に周りが真っ白になって雪が降り始めたり、変化が著しい。


 山頂は植林帯で面白くもない。地面は薄く雪化粧。


 あの急坂を下るのは嫌なので本当は築山まで縦走してスポーツ公園に下山しようかと考えていたのですが、雪で視界不良の上に縦走路は踏み跡もない状態なので中止。直ぐに来た道を引き返す。


 雪も止んだ中をストックに鈴をつけて下山する。登山口付近の町中にクマ出没の看板があったので、この付近は熊の生息域。


 途中には松林もあります。この付近で鈴を落としてなくす。暫く探しながら後戻りしたが、諦める。ドタドタ歩けば、熊の方で逃げるだろう。


 途中からスポーツ公園が見えます。築山の登山口のようです。縦走できずに残念。

【後書き】
 想定外の雪が降り始めてびっくりしました。雨が降ることは考えていたのですが、皮の登山靴に防水クリームを塗っていなかったので、少し心配でした。登山靴はゴロ―のブーティエルで早いものでもう10年間使ったことになります。登山靴の選択についてに書いたようにポリウレタンミッドソールの加水分解による靴底剥がれに対抗して買った旧式革製登山靴ですが、良く頑張ってくれています。内装にゴアテックスが入っているので水が浸みることは無いはずですが、昔、キャンプ2の店員が登山靴に内装されているゴアテックスは2年程度で駄目になると言っていたのでそんなものでしょう。登山後は陰干しして、ほとんど毎回防水クリームを塗って、磨いているのですが、最近少しサボっていました。
 革に水が浸みこみ始めてどうなるか心配でしたが、特に問題はありませんでした。ゴロ―のブーティエル、靴底がすり減ってもう買い替えの時期です。どうしようかな。

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