T-3.羅臼岳

【年月日】’99.7.24
【装備】羅臼温泉から日帰り
【コースタイム】羅臼温泉(5:30)→里見台(6:20)→泊場(8:30)→羅臼平(10:25)→
         羅臼岳(11:25-30)→羅臼平(12:05)→泊場(13:35)→里見台(15:10)
         →羅臼温泉(15:45)

【写真と解説】

知床峠から羅臼岳 知床峠から羅臼岳
羅臼岳登山には、岩尾別温泉側からと羅臼温泉側からの登山口があるが、駐車場とキャンプ場が存在する羅臼温泉キャンプ場をベースにして登ることにした。

体力的には少し疲れ気味ではあったが、ゆっくりを基本に登った。

知床はヒグマの生息密度が濃いとのこことで、少し不安も。
標高670m付近から羅臼岳 標高670m付近から羅臼岳
正面中央が羅臼岳。右肩雪渓の下が屏風岩。右手前の岩場が第二の壁。

登山道には結構大きな糞が所々落ちていた。もし、熊の糞だったらどうしようと少し不安だった。

登山ポストの前日登山者の記録では、羅臼平で小熊を見かけたので引き返したとあった。
屏風岩 屏風岩(右側の壁)
ここを登れば羅臼平も近い。しかし、誰か追いついて来ても良さそうなものなのに全く登山者に合わない。登山ポストの記録を見ると羅臼温泉側から登る登山者は1日に数名か?

山に群れて登るのは好きではないが、たった一人というのも少し寂しいし、ヒグマに遭ったときのことを考えると怖い。
羅臼平から羅臼岳 羅臼平から羅臼岳
屏風岩を登りきってから羅臼平まで潅木の中に入り込んだりして少し迷いそうになった。

それにしても羅臼平まで来てみると岩尾別温泉側からの登山者の多いこと。びっくり。

なんで岩尾別温泉側からばっかり登るの?宿泊施設の関係でしょうか?

羅臼温泉キャンプ場は快適だし、無料の熊の湯も風情があって良かったのに。
羅臼岳山頂から硫黄山方向 羅臼岳山頂から硫黄山方面
山頂からは360度の展望が得られました。風が強くて山頂の岩の上によじ登るのに少しビビリました。

国後島もはっきり見えました。
羅臼岳山頂から国後島 羅臼岳山頂から国後島
少しかすんでいますが、上の方に国後島が見えています。羅臼港辺りからだと、更にはっきりと見えました。
羅臼岳山頂から羅臼港 羅臼岳山頂から羅臼港
右上に羅臼港が見えています。コインランドリーで洗濯をしたり、コンビニで酒のつまみを買ったりしました。

コンビニで買った商品を『あたためますか?』と聞かれたので『ぬくめて下さい』と言ったら、通じませんでした。

話は変わりますが、最近は、全国どこに行ってもすごい方言を聞くことが無くなりました。20年位前までは、まだ地方の方言が、そこここで聞くことができたと思うのですが。
屏風岩上部のお花畑 屏風岩上部のお花畑
チングルマその他の花が一面に咲いていました。

私は、山行の疲労度の目安を万歩計で計っているのですが、羅臼岳が34000歩で結構手ごたえ合ったのに対し、今回の山行で最も歩数の少なかったのは、雌阿寒岳の13000歩でした。

下山後に登山ポストを確認してみると羅臼温泉側から登ったのは、他に2名のみでした。岩尾別からは100名位いたのではないかと思います。

【後記】
 今回の山行で最もきつかったのが、羅臼岳でした。因みに利尻山が27000歩で羅臼岳が、34000歩でした。34000歩というと1秒間に1歩の割合で歩いたとして約10時間弱掛かる訳ですから大した距離になります。
 また、疲労の原因の一つは、歩数、即ち、工程の長さだけでなく、ヒグマに対する恐怖でした。登山道の大きな糞、前日登山者の小熊発見の記録。私の住んでいる九州では経験することのできないスリルを味わうことができました。そうそう、熊除けの鈴はちゃんと鳴らしました。それにしても、この熊除けの鈴を人ごみの中や熊のいるはずのない場所で鳴らす人がいるのには、あきれ返ります。最高に腹の立ったのは、八幡平のバス乗り場でガチャガチャ大きな音を立てる奴。九州ではツキノワグマもほとんど絶滅したと考えられていますが、この九州でもたまに鈴を鳴らす人がいます。もう少し考えて行動して欲しいものです。

 以上、言い過ぎでしょうか?


TOPページへ戻る

斜里岳のページへ