北海道の山

T.第1回目山行(利尻山→雌阿寒岳→羅臼岳→斜里岳→後方羊蹄山)’99.7.21〜7.27

【交通手段】
 九州から北海道にゆっくり山に登りに行ける機会は、それほど多くないため、広い北海道で山から山への移動が自由に出来るようマイカーで行くことにした。
 車で北海道に行くには、海を渡らなければならないが、福岡から新潟の直江津まで高速道(約1000km)で行き、直江津からフェリーに乗船して北海道の岩内に上陸した。
 当初の予定では、岩内に比較的近い後方羊蹄山から登る予定であったが、天気予報で2〜3日は晴れの予報であったため、出来るだけ良い気象条件で登りたい利尻山から登る事にした。

【マイカー利用の利点】
 1.一番登りたい山に比較的良い気象条件の日をある程度選んで登ることができる。
 2.車中泊、テント泊により費用を低く抑えることができる。
 3.自由に行動計画を変更できる。

 4.荷物の量を制限する必要が無い。

T-1.利尻山
【年月日】’99.7.21
【アクセス】車は稚内のフェリー乗り場隣接の駐車場に預けて、朝一番のフェリー(6:30発)で鴛泊(8:10着)へ。
       鴛泊港から利尻北麓野営場までタクシー利用。
【装備】山小屋1泊を想定。
【コースタイム】北麓野営場(8:30)→長官山(12:00)→山小屋(12:15)→北峰(13:30)
          →山小屋(14:30〜15:25)→長官山(15:35)→野営場(17:40)

【問合せ先】利尻町商工観光課     TEL:01638-4-2345
       利尻富士町商工観光課  TEL:01638-2-1111
       東日本海フェリー      TEL:0162-23-3780

【写真と解説】

フェリーから見た利尻島 フェリーから見た利尻島
フェリーには一般観光客の団体さんが大勢乗っておられました。

前日、フェリーターミナルに着いたのが、午前1時過ぎで、そのまま車中泊なので睡眠不足。

本当は静かに眠っていたかったのですが、混雑しており無理でした。

その代わり利尻島の写真を撮ることができました。
六合目付近から鴛泊港 六合目付近から鴛泊港
この年は、北海道も結構、暑く、連日30℃近い気温。その中を寝袋と炊事道具一式を持って登るのは少し疲れました。

山での休憩の取り方は、50分歩いて10分休むのが良いように言われていますが、私は、息が切れそうになったら落ち着くまで1〜2分間立ったままで休むようにしています。
長官山から利尻山頂 長官山から利尻山頂
野営場から標高差約1000m。

結構疲れたので、この先にある山小屋に荷物一式を置いて、カメラだけ持って山頂に向かいました。

山頂までまだ標高差が500mあるので水が欲しくなるのではないか、心配でしたが、大丈夫でした。
山頂付近のボタンキンバイのお花畑 山頂付近ボタンキンバイお花畑

山頂はガスが掛かっており、その中をイワツバメが舞っていました。

花については、全然詳しくないのですが、イワギキョウ、ハイオトギリ、イブキトラノオ、エゾツツジらしき花を見ることができました。

また、シマリスに4回出会いました。

1600mより長官山と鴛泊港 長官山と鴛泊港
標高1600m付近から見た長官山と鴛泊港。

この後、山小屋に一泊する予定でゆっくり食事を取ったものの、山小屋内部の汚さと時間的なゆとりから下山することに決定。

最初からさっさと下山しておけば、最終フェリーに間に合ったのに残念でした。
鴛泊港から利尻山 鴛泊港から利尻山
野営場まで下山したのが17:40。最終フェリーは17:30発でアウト。取り敢えず公衆電話からタクシーを呼んで鴛泊港の近くへ行くことに。ついでに運転手さんに宿も探してもらいました。この旅行でただ1回だけの宿泊になりました。

夜、宿の近くの飲み屋さんで酒を飲んだまでは良かったが、宿に帰ってめがねを掛けたまま寝てしまった。

朝起きるとめがねが破損していた。
フェリーについてくるカモメたち フェリーについてくるカモメ
稚内に戻るフェリーにずっとカモメがついてきた。乗客がえびせん等を手に持って差し出すとそれを取りに来た。

非常に良い気象条件で利尻山に登ることができた。

山小屋に泊まらずに下山して宿を探す羽目になったのは予定外だったが、これも良い経験。ただ、めがね破損には困った。

【後記】
 もともと、味覚は良いほうではないが、利尻北麓野営場近くの甘露泉の水は本当に甘いと感じた。結構、山の水を飲んだり、たまに市販のミネラルウォーターを飲むこともあるが、はっきり言っておいしいと思ったことは無かった。しかし、利尻山の甘露泉の水はおいしかった。お金を出してでも飲みたいと思った。もう一度、本当に飲んでみたい。

 ところでめがね破損のその後であるが、稚内の商店街で眼鏡屋さんを見つけて、修理を依頼した。ふち無しめがねのレンズと柄を固定しているネジが折れて、レンズと柄がばらばらになった状態。要するに小さなネジが1本あれば、修理は直ぐに終わると考えていたが、店のおばさんは2〜3時間掛かると言う。早く雌阿寒岳に移動したいのに何で? 結局、2千円位掛かりましたが、次の雌阿寒岳に直ぐ出発。

 次は羅臼岳に登る予定にしてましたが、少し足が痛かったので雌阿寒岳に予定変更して車で移動。
 稚内を12:30に出発して、雌阿寒温泉駐車場に19:20に到着。マイカーの後ろに一人用テントを張って寝ました。


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