釈迦ヶ岳(844m)〜岳滅鬼山(1037m)

【前書き】
 浅間山(福岡)に登ったときに釈迦ヶ岳〜岳滅鬼山の稜線が見え、一度歩いてみたいと考えていました。
 釈迦ヶ岳には20年位前でしょうか、登ったことがあります。その当時、斫石トンネルはあったような気がしますが、道路がまだ整備されていなかったように思います。登山口が分からず、全然関係の無い場所からよじ登ろうとしたり。約20年経過して、当時より元気に縦走出来るとは幸せなことだと思います。
 今回は彦山駅に車を置き、朝一のJRで筑前岩屋に移動して、そこから登りました。

【年月日】’07.5.20(日)
【コースタイム】筑前岩屋駅(6:40)→斫石トンネル(8:00)→釈迦ヶ岳(8:45-9:00)→湯谷越(9:25)
          →869mピーク(10:20)→深倉越(11:05)→岳滅鬼山(11:50-12:00)→
          →岳滅鬼峠(13:00)→しゃくなげ荘(14:10)→(町営バス)→彦山駅(15:06)
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 503016 2万5千分1地形図名:小石原 [南東]

【写真と解説】

釈迦ヶ岳方面
筑前岩屋駅から斫石峠を目指して歩き始めましたが、眠くて眠くてどうしようもありません。因みに前日はしゃくなげ荘前の駐車場で車中泊。熟睡したのですが。

家から彦山駅まで車で1時間ちょっとですが、早起きする自信がなかったのと、時々一人になった方が落ち着くので車中泊しました。

棚田は今から田植えのようです。

田んぼに水を引き入れていました。
斫石トンネル登山口の案内板
やっと斫石トンネル入口の登山口に着きました。
この案内板は釈迦ヶ岳から岳滅鬼山まで非常に分かりやすく描いてあります。

この案内板に書いてあるコースタイムを足すと筑前岩屋駅から岳滅鬼山まで325分になります。

しばらく山を歩いていないので体力が持つか非常に心配です。
釈迦ヶ岳山頂
釈迦ヶ岳への道は結構急坂でした。

釈迦ヶ岳へ登ってしまえば、後はなだらかな尾根を歩くだけだと考えていたので頑張りましたが、それはちょっとした間違いでした。

この日は岳滅鬼山まで誰にも会いませんでした。ラッキー!

皆さん、天気も良いので見晴らしの良い九重などに行かれたのでしょうか。
釈迦ヶ岳から城ヶ迫など
この日は多くの鳥の鳴き声を聞くことが出来ました。
アカショウビンの特徴的な鳴き声が聞こえましたが、その他の鳥の鳴き声は何の鳥だか分かりません。

写真右上の形の良い山は城ヶ迫(546m)だと思います。

下から歩いてきたので登った!と言う充実感があります。
釈迦ヶ岳から縦走路
朝は快晴だったのにこの辺から急に曇ってきました。

写真左の地肌が見えている山が25000分の一地形図の869mピークだと思います。

奥に見えるのが岳滅鬼山だと思います。

このコースは比較的平らな尾根をずっと歩くのかとイメージしていたのですが、結構凸凹がありました。
ギンリョウソウの群落
ギンリョウソウが至るところに咲いていました。

釈迦ヶ岳手前から縦走路の多くの場所に群れを作って咲いていました。

これ程多くのギンリョウソウを見たのは初めてです。
869mピーク手前から釈迦ヶ岳方向
釈迦ヶ岳は奥の山の右端に頂上が少しだけ見えています。

奥の山の稜線をから手前右に見える799mピークでしょうか、を通って来ました。

ここから南側に浅間山があるはずなのですが、樹林でほとんど見えません。
ハイノキ
この木に咲く花は苅又山で初めて見ました。

大体、頭より高い所に咲いていることが多いので、地面に花びらが落ちているのを見て気が付きます。

園芸店で結構人気のある木のようです。

この花、気に入ってます。
岳滅鬼山山頂
岳滅鬼山山頂は広々としていました。

1997年に岳滅鬼山には登ったつもりでしたが、こんなに広くなかったのでピークを一つ間違えていたようです。この先にあるピークが岳滅鬼岳で、そこを岳滅鬼山と勘違いしたようです。

この手前の添田側の樹林や位置を覚えていませんが途中の樹林に、非常に感じの良い場所がありました。
岳滅鬼山から岳滅鬼岳
正面のピークが10年前に登った岳滅鬼峠から登った岳滅鬼岳です。

岳滅鬼山の東側と付近の木が伐採されており、東側の見晴らしが良くなっています。

ここまで石楠花自生地の看板が数箇所ありましたが、本数は大したことありませんでした。
最後の石楠花
岳滅鬼岳からの下山路はシャクナゲの木に覆われており、その数は凄いです。これが咲き乱れたら、それはそれは物凄い状況になると思います。

何故か、2輪というのでしょうか、この写真の花だけが残っていました。

それにしても下山路の急勾配と梯子が壊れているのには往生しました。梯子を完全に取っ払うか、アルミ製の梯子に変えるか、どちらかに徹底した方が良いと思いました。
上塚山
下山途中に展望台風の岩があり、そこから大分−福岡の県境尾根が見えます。

写真手前上段の尾根が県境尾根で右寄りの山が上塚山だと思います。

尾根から下の部分は全て大分県日田市になります。

林道が直ぐ下まで来ています。
仏来ノ山
写真中央上の形の良い山が仏来ノ山です。

今思えば、三陀山、苅又山、上塚山や仏来ノ山等の英彦山周辺の山にどうやって登ろうか、といつも考えていた時が一番楽しかったような気がします。

昔の人は皆、この直ぐ下の岳滅鬼峠や仏来ノ山付近ならガラメキ峠を越えて村から村に移動していたのですから健康的というか、のんびりしていたと言うか。そのような生活が、人間本来の姿のような気もするのですが。

【後書き】
 10年ぶりに岳滅鬼岳に登りました。その時、岳滅鬼山と岳滅鬼岳を勘違いしていたことも分かりました。
 岳滅鬼岳のシャクナゲは凄いです。今年は全体的にシャクナゲの開花は悪かったようですが、その内、見に来たいと思います。

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