内山(1275m)・伽藍岳(1045m)
【前書き】
仕事で時々、別府・大分周辺に行きますが、山の上から別府湾を眺めたら綺麗だろうと思い、内山、伽藍岳、大平山(扇山)に登ろうと計画しました。鶴見岳を中心にこの付近の山はいつも雲で頂上が覆われているので、天気予報で充分に気象状態を確認して登る必要があります。
3連休最後の体育の日、天気は回復しそうなので、前日出発の車中泊。最近、仕事が忙しく体重が増えたので、どれだけ体力が落ちたか、確認も兼ねての登山。
【年月日】’04.10.11(月)
【同行者】単独
【コースタイム】塚原温泉(7:10)→塚原越(7:35)→内山(9:30-10:20)→塚原越(11:30)
→伽藍岳(11:45-12:00)→塚原温泉(12:35)
【写真及び解説】
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塚原温泉下の駐車場 |
塚原温泉に車を止められるかと思っていたら、登山者の車進入禁止の看板があったので、看板の手前に駐車しました。 予報では晴れることになっているのに、明け方まで雨。朝の6時を過ぎても霧で真っ白。 再度、携帯で天気を確認して7時過ぎに出発。 この写真は下山時です。 |
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塚原温泉 |
あまり大きな温泉ではありません。 9時から17時または19時の営業です。 温泉に入って帰ろうかと思ってましたが、人が多そうなので入りませんでした。 入浴料 大人500円。 家族湯なんかもあるようです。 |
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火口 |
塚原越へ出る途中に小さな火口があり、中で泥水がボコボコと音を立てて沸騰しています。 別府の坊主地獄を大きくしたようなものです。 塚原温泉のちょっと上なので、温泉に入りに来た人達も見学に来ています。 |
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トリカブトの花 |
この日はガスの中を久々にカッパの上着とスパッツを着けて登りました。 気温も下がったのであまり蒸れることも無く、比較的快適に登れましたが、木から雨滴がぼとぼと落ちるのでザックの方が濡れました。ザックカバー忘れ。 内山山頂手前の尾根筋にはトリカブトがたくさん咲いていました。 |
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標高1200mの尾根筋 |
内山山頂に近づいたのに一向にガスが晴れる気配がありません。 こんな感じの道ばかりなら何等問題ないのですが、急坂はズルズル滑るし、倒木が多くて、下を潜り抜けるのも結構大変。 この道の両側に結構、トリカブトが点々と咲いていました。 |
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ヤマラッキョウの花 |
内山山頂がどこか迷っていたら、ススキの葉の陰にヤマラッキョウの花が咲いていました。 三瓶山で見て以来です。 探してみると山頂付近に他にも少し咲いていました。 |
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内山山頂 |
カヤの中をどんどん進んでいたら下り始めたのでおかしいと思い、振り返ると。これが山頂? 何の標識も無いのですが、多分、ここが内山山頂と勝手に決めて、ここでガスが晴れるのを約50分間待つ。 時々、ガスの切れ間から別府湾が微かに見えるが、ダメでした。 晴れていたら別府湾、目の前に鶴見岳、由布岳が見えるはずなのに。 諦めて伽藍岳に行くことに。時間が経てば、晴れるだろうとの期待。 |
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塚原越手前から伽藍岳 |
写真左下辺りが塚原越のT字路です。左下方向に塚原温泉への下山路があります。 正面の山が伽藍岳です。ここまで来ると天気が回復して来ました。 伽藍岳まで標高差約100mですから、見た目ほど大したことはありません。 左上への道を登っていきます。 |
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伽藍岳から内山、鶴見岳 |
写真左下辺りが塚原越。 内山へは左下から右中段へ掛けての尾根筋を登っていきます。 尾根をずっと進むと写真左の鶴見岳まで縦走することが出来ます。 写真右上から左中段に掛けて下る尾根は石楠花尾根と呼ばれ、大平山に続きます。 |
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伽藍岳から別府湾 |
別府湾が大きすぎて写真の中に入りきりません。 もう少し、空気が澄んでいれば良いのですが、この後、西(背後)からどんどん雲が湧いてくる状態だったので、良く撮れた方かも。 それにしても鶴見岳はいつも雲に覆われているし、大分自動車道はよく霧で通行止めになるし、この辺り、快晴になる事はめったに無いのかも。 |
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伽藍岳下から大平山と高崎山 |
先程の石楠花尾根を下ってくると写真中央の左半面樹木の無い大平山に至ります。別名、扇山です。 写真中段奥の海からいきなり立ち上がっている山が猿で有名な高崎山です。 高崎山にも登りたいのですが、山頂からの展望が全くないとガイド本に書かれていたので止めました。 大平山は大分自動車道から目の前に見えます。4月初めの「扇山火祭り」で野焼きするそうです。 |
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伽藍岳から塚原温泉 |
写真中段左に緑の池や火口(坊主地獄)があります。 写真中央に小さく見えるのが塚原温泉。その右に点のように見えるのが登山者の駐車場所。 白い煙は噴煙です。 写真の上には由布岳が目の前にあるのですが、雲が掛かっていました。 |
【後書き】
九重連山、由布岳、鶴見岳等は有名で人気もありますが、別府の内山、伽藍岳からの眺めも最高。
あまり人に会わずにゆっくり歩けたのも最高でした。