八方ガ岳(1052m)
【前書き】
“やほうがたけ”です。山渓昭和50年版「九州の山」で八方ガ岳の紹介部分を見て、何となく登ってみようと思いながら既に30年が経ちました。今回登った感想は、山頂の展望は抜群。雪に輝く阿蘇や九重連山が目の前にあり、久々に感動しました。南には金峰山、西には雲仙普賢岳、これ程、九州の主要な周囲の山が一望できる山も珍しいのでは。
【年月日】’05.2.6(日)
【コースタイム】矢谷渓谷キャンプ場上登山口(9:15)→穴川分岐(10:15)→山頂(11:00-35)
九十九曲下(12:15)→林道(12:40)→養魚場(13:10)→登山口(13:40)
【同行者】単独
【写真と解説】
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矢谷キャンプ場上の登山口 |
本当は養魚場側の山ノ神から登るつもりでしたが、駐車場が見つからないし、養魚場の駐車場には登山者は駐車を遠慮して下さいと看板があったので、しぶしぶ矢谷キャンプ場上の登山口に移動。 但し、こちらも駐車スペースは余りありません。 しかし、今回、ここから登って山ノ神側に下りたのですが、山ノ神川は完全な植林地帯で倒木も多く、登山コースとしては良いとこなしの状態です。 カニ岩もそれ程驚くようなものでもないし。 |
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八方ガ岳山頂から阿蘇山 |
八方ガ岳山頂からは本当に360°周囲の山が見渡せます。 遠方は阿蘇山です。中央左寄りに小さく根子岳、右に高岳、中岳です。 手前に外輪山と裾野が広がっています。 いや〜。本当に雄大です。雪に輝く姿が美しい。晴れていたらもっと凄いと思います。 |
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阿蘇拡大 |
ズームで少し拡大してみました。 根子岳や高岳、中岳の手前に水平に外輪山の縁があって、その手前が裾野です。 山頂に35分間いて、写真を撮影してましたが、飽きることがありません。 写真撮影せずにゆっくり、ずっと眺めていたい気分です。 |
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酒呑童子山 |
山頂から北北東に酒呑童子山があります。 登ったことが無いので、どれが山頂か分かりませんが、この中にあるはずです。 昔、ふらりと登りに行ったのですが、登山口が分からずに帰ってきました。 名前の由来は何かあるのでしょうか。 |
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九重山群と由布岳 |
酒呑童子山から少し右、東には九重山群と由布岳が見えます。 写真右が九重山群。左に由布岳。 阿蘇よりもかなり遠くになりますが、光り輝く姿は凛として素晴らしいです。 |
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九重山群拡大 |
山頂で山々を眺めていると日の差し方で雪に覆われた山の頂の輝きが刻々と変化していきます。 小型双眼鏡で見ると硫黄山から白い煙が上がっているのが見えました。 |
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御前岳、釈迦岳 |
北側には近くに国見岳、三国岳を含む連山が壁のように見えますが、少し東寄りに目を向けると御前岳、釈迦岳があります。 写真の2つの峰の名前は良く分かりませんが、そちら方面です。 右の小さい峰は渡神岳かもしれません。 南南西には金峰山(写真がボケてました)や西南西には雲仙普賢岳も見えていました。普賢岳は雲から少し頂を出していただけでした。 |
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山ノ神への下山道 |
下山は山の神の養魚場へ下ります。 下山道は足跡もありません。 初めての山なので本当に下山できるか、少し心配ですが、迷ったら引き返せばよいのですから。 積雪は5〜10cm。不精なのでスパッツも着けていません。 |
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倒木 |
下山中に犬を連れた人に遭いました。 これで足跡を辿れば、下山できるので一安心。ところが、所々倒木で登山道が塞がれた状態。 登山道がこんな状態とは思ってもいなかったので、足跡が無かったら引き返したかも。 昨年の台風の名残でしょう。 それにしてもこの山ノ神コースは、完全な植林で面白くも何とも無い。なんでガイド本はこのコース主体で紹介するんだろう。 カニ岩? |
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養魚場横の登山口 |
無理して山ノ神側へ下山した理由の一つは下山口を知りたかったから。 写真左のドラム缶の左が登山口です。 プールの中に山女が群れていました。 釣堀は4月まで閉鎖です。 ここから矢谷キャンプ場上の登山口までは舗装道路を歩いて30分弱。 満足の山歩きでした。 |
【後書き】
こんなに展望の良い山とは、思ってもいませんでした。雪に輝く阿蘇と九重。澄んだ空気。多分、八方ガ岳からの眺めは冬が一番なのではないか、と思いました。久々の感動でした。