未だに大嘘をつき続ける世界平和統一家庭連合

 先日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会:以下統一教会と表記する)が5回目の会見を開いた。最近は田中会長は姿を見せず、教会改革推進本部の勅使河原秀行本部長が表に立つようになった。

 統一教会の基本姿勢は、『2009年のコンプライアンス宣言以降は、霊感商法被害は1件もない!今でも被害があるように騒ぐのはマスコミと左翼弁護士によるものである。』というものである。特に福本修也顧問弁護士に至っては、『霊感商法だと言って統一教会を訴えて、損害賠償を求めたものは一切ありません。この13年間ありません。』と声を荒げた。しかし、鈴木エイト氏はコンプライアンス宣言後にも印鑑の霊感商法で損害賠償の訴えがあったとミヤネ屋で証言している。

 直近の5回目会見では、勅使河原秀行本部長が公表された消費生活センターへの相談件数の解説を行い、追加の改革案を発表した。未だに統一教会関連の被害訴えが、継続しているにもかかわらず、『2021年を例にとれば、全部で846922件の訴えのうち、統一教会関連はたったの27件で極めて低い割合。』と居直っている。そして、安倍首相銃撃事件後に統一教会関係の相談件数が激増した原因は、マスコミが騒ぎすぎるからだと言いたそうである。また、この消費生活センターについては、早くから全国のセンターを統一教会関係者が訪れて、『今度相談が来たら自分に回してほしい』、『相談情報を教えてほしい』と要求しているのである。全国のセンターを回っているのであるから統一教会が組織的に行っていることは明白であるが、勅使河原は教会としての組織的関与を否定している。どこまでも嘘をつき通すつもりらしい。これに対し、消費者庁の新井ゆたか長官は8月8日の会見で、「仮に組織的に行われているのであれば、やめていただきたい。全国的な動きが続いているということであれば、それは把握する必要がある」と述べている。また、河野太郎消費者担当大臣は、『組織的に行われたことはあるのだと思う』と妥当な感想を述べている。

 さて、5回目会見で勅使河原秀行本部長が述べた追加の改善策は、『月収の10分の3を超えると思われる献金については記録の上、受領書を発行し家庭への経済的の影響がないかなど教団内で定期的に検査を行う。』というものである。本当にこれが改善策になるのか?そもそも韓国の為に日本から金を集めて送るのが日本の統一教会の義務であるので、この改善策は、『統一教会信者は月収の10分の3を毎月しっかりと献金しなさい』と言い換えることができるのではないかと思う。事実、韓国の韓鶴子総裁は、日本人信者に対し、来年5月完成予定の韓国の『天苑宮』の建設費用300億円超を調達するために183万円の献金を要請しているのである。勅使河原はこれは義務ではないと言っているが、これが統一教会の本質なのである。即ち、日本で金を集めて韓国に送る。統一教会とは、宗教の姿を借りた韓国の為の集金機関なのである。なぜこんな組織に税金免除の宗教法人格を与える必要があるのか!因みに183万円の根拠は生きていたら文鮮明が103歳、韓鶴子が80歳、その合計だという。

 さて、統一教会について調べると昔は、教祖の文鮮明に天皇を跪かせることを目標に掲げ、その時の様子を模倣する儀式も毎年行っていた、とある。こんな統一教会を日本に導入した岸信介やその後も庇護、利用した政治家、特に自民党の罪は重い。要するに統一教会と関係する議員は、天皇の上に文鮮明を、日本の上に韓国を戴く思想を支持するのと同じなのである。これを売国奴と言わずして何というのか!

 統一教会に対しては、宗教法人法の解散命令を出すしかない。しかし、文化庁は全くやる気がない。後は政治家が動くしかないが、国民はどの議員が解散命令発令を妨害するのかを見張る必要があるそれら議員は統一教会支持者で統一教会の便宜が必要で韓国を日本の上に戴く議員なのである

(2022年10月6日 記)

【追記】
 10月7日に統一教会元2世信者の小川さゆり(仮名)さんが、日本外国特派員協会で会見を行った。会見開始50分後の会見中に教団による会見中止要請のFAXが持ち込まれた。それには、『安倍元首相狙撃事件以来娘は精神に異常をきたして嘘を話しているので会見を中止して欲しい』と言うような内容。午前中に英語版のFAX(両親の署名入り)が入っており、会見直前に日本語版のFAXが入ったとのこと。

 両親の署名が入っているというが、統一教会がやらせていることは明白。そもそも統一教会名でFAXは打たれているし。これで統一教会の人権感覚がはっきりする。要するに統一教会は『小川さゆりさんが精神に異常がある』というようなプライバシー、個人情報を平気で日本外国特派員協会にばらまく団体ということである。午後のFAXは統一教会の顧問弁護士が代理で再送信したらしいが、この弁護士の人権感覚も疑わしい。

 小川さゆりさんは、病状は4年前に治っているということで会見を続行したが、後日、このFAXにより個人のプライバシーが世間に暴露され、この件に関し自分の口から精神疾患のことを話さざるを得なくなったことを非難している。これで分かるが、統一教会は世間の常識もコンプライアンスも全く持ち合わせていないのである。2009年のコンプライアンス宣言?未だにコンプライアンスが何かも理解していない統一教会が何をいうか、笑止千万。

(2022年10月13日 記)