平気で大嘘をつきまくる安倍晋三という男

 安倍晋三前首相が昨日、衆参両院の議院運営委員会に出席し、「桜を見る会」の前日に開いた夕食会の費用を前首相の後援会が補填していた問題で、首相在任時の国会答弁が事実と異なることを認めた。そもそもこの問題では、出席者一人5000円の会費ではホテルニューオオタニとANAインターコンチネンタルホテル東京で夕食会を開催することは困難な事を野党が指摘していたのだから、安倍が真摯に事実関係を調べる気が合ったのなら後援会が補填していたことは直ちに理解できたはずである。それを嘘と知ってと思うが安倍は国会で嘘をつき続けた。その回数は118回と本日付け朝日新聞に書いてある。安倍は自分が嘘をつくだけでなく、追求する野党議員に向かって逆に「嘘つき」と猛攻撃しているのだから相当な恥知らずである

 この「桜を見る会」には他にも相当な問題がある。勝手に予算を増やして、自分に都合のよい右翼的人物を招待し、自分の選挙区の選挙民を呼び、妻の昭恵の招待枠を作り、要するに税金を使って自分に都合の良い人間を集めて宴会をしているのと同じなのである。招待者に反社会的勢力もいたのなら何をしているんだとなる。

 嘘つきの安倍であるが、衆院調査局が森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で安倍政権が2017〜18年に行った国会答弁のうち、事実と異なる答弁が139回あることを明らかにしている。完全な嘘つき内閣である。嘘を隠すために公文書を改ざんし、廃棄した。改ざんを指示された近畿財務局職員の赤木俊夫さんは自殺した。殺したのは安倍と言っても過言ではない。赤木さんが改ざんに関するきっちりしたファイルを作っていたことが裁判で明かされているが、そのファイルも政府は隠ぺいしたままである。どこまでも嘘をつき続け、隠ぺいする安倍とその仲間たち。

への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、安倍政権が2017〜18年に行った国会答弁のうち、事実と異なる答弁が計139回あるこ
への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、安倍政権が2017〜18年に行った国会答弁のうち、事実と異なる答弁が計139回あるこ

 安倍を評価する人間は多いが、実際は何をやってきたか。経済的には将来世代への莫大な負債の先送りでしかない。財政再建など永久に不可能であろう。

 ある日、突然、日本が信用を失う日が来る。その時に国民は言う。『安倍はとんでもないことをやってくれたな』と。

 安倍は国民に愛国心を強調していたが、最も愛国心に欠けた人間が安倍晋三だと思う。

【追記】
 安倍を忖度し、赤木さんを死に追いやった張本人と考えられる重要人を忘れていました。当時の財務省理財局長の佐川宣寿です。この人物、小林哲夫「神童は大人になってどうなったのか」朝日文庫(2020)のp18にしっかり名前が載っている。その中で著者は『(国税庁長官の迫田英典と)2人は志を持って官僚になった神童のはず。忖度の世界から抜け出せないようだ。神童の悲しい姿を見せつけられた。』と記している。神童と言われて、その能力を国家、社会の為ではなく、忖度と自分の保身のために使う。そして、理不尽な、あってはならない指示を部下に与えて、国家のために尽くしてきた良心の部下を死に追いやる。極悪非道の人物だと思う。安倍と共に永遠にこの名前を記録に残さなければならない。
 また、2017年当時の各種記事がネット上に残っている。当時、安倍支持の右翼連中は野党が追及する森友学園問題を何と言っていたか。『これはマスコミによる報道犯罪であり、冤罪事件である。』
 私は昔から言っているが、どんな馬鹿権力者でも、それになびく学者、ジャーナリスト、市民が存在する。安倍の嘘をマスコミによる報道犯罪だと言う、この共犯者の罪も徹底的に糾弾しなければならない。

(2020年12月26日 記)

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