蒜山三座縦走(1100〜1123〜1199m)

【前書き】
 連休中は、屋久島にでも行きたいと考えていましたが、沖縄付近の梅雨前線の影響か、今一の天気。島根の墓掃除と山の間伐に行くついでに伯耆大山の南東に位置する蒜山に登ることにしました。 

【年月日】’11.5.4(水)
【コースタイム】 犬挟峠(5:40)→下蒜山(7:11-20)→フングリ乢(8:37)→中蒜山(9:25-40)→上蒜山(10:35-40)
           →登山口入口(12:10)
           →蒜山タクシー(\3,250)→犬挟峠

【同行者】単独

【写真と解説】

 3日、私が生まれた島根の裏山にある墓の掃除をして、間伐をしました。山を移動しながら間伐したので自分の位置が不明確なまま尾根に出て、もう帰ろうと下り始めたのですが、様子が違います。何かおかしいと腕時計のコンパスで確認すると北側へ下っている。俺の山は南側斜面だったはず。完全に真反対に下っている。道に迷った時の原則で尾根に戻りましたが、完全にパニック。地図がある訳でなし。手に持っているのは、墓参りの線香とローソク、マッチ、大きな鋸と鎌。
 とにかく尾根を南に下ろうとしましたが、急斜面でのため真っ直ぐ下れません。結局小さな沢に降りました。道路に出たところは自分の山から300m位西の場所でしたが、良い経験になりました。
 蒜山へは高速で約240km。蒜山高原SAで泊まって、朝早く犬挟峠へ移動しようと考えたのですが、SAに着いてみると連休中のため、駐車場は一杯で人も一杯。これではゆっくり寝られないと考えて、犬挟峠へ。
 登山者の前泊者で駐車場は一杯かと考えていたのですが、犬挟峠の駐車場は私一人だけ。蒜山は人気ないの?
 下蒜山の犬挟峠から登る理由は、写真を撮る時に逆光を避けるためです。進む方向を順光(太陽を背に)する。蒜山の場合、三座がほぼ東西に並んでいるので朝早くから登る場合には太陽を背にするように東から西に歩く。南北の場合は、南から北へ。と考えているのですが。
 朝5時に登山者の車が来て、その音で目覚める。寒い!パンを食べて、牛乳を飲んで出発。ここ暫く山に登ってないので縦走できるか、非常に心配。
 5合目を過ぎると草原に出て、近くに9合目のピークが見えます。近いようで実際はちょっと時間が掛かります。


 下界を見ると雲海が少しずつ晴れていってます。まだ6時過ぎですから皆、寝てるんでしょうね。


 山の斜面の新緑が綺麗です。日本に生まれてよかった!この微妙な色合い。(実際と写真の色とちょっと違いますが)


 9合目の峰の最後の登りは、恥ずかしながらちょっと怖かったです。
 無事、下蒜山の山頂に着くと中蒜山(写真左)、上蒜山(写真中央)、大山(写真右)が見えます。
 蒜山三座の中で最も展望が良いのは、下蒜山からではないでしょうか。中蒜山からは上蒜山が邪魔をして大山は見えません。上蒜山山頂は展望はありません。上蒜山からの下山路の展望所である8合目の槍ヶ峯からの展望に期待したいところですが、今回は雲が出て駄目でした。


 伯耆大山はまだ雪が残っています。今年は雪が多かったですから、そのせいでしょうか。


 中蒜山へは笹の道を下って、フングリ乢(たわ)から登ります。途中にカタクリの群落もありました。カタクリは寂地山の方が凄いです。九州のカタクリは滅んだに等しいし、ここのカタクリも大切にしたいものです。


 良い格好のカタクリの花を撮影するのは難しいです。ショウジョウバカマも所々咲いていました。


 中蒜山への登りです。連休中なのにほとんど登山者がいません。蒜山は本当に人気のない山なのでしょうか。


 中蒜山でパラパラと登山者に会いました。連休中にしては、少ない登山者です。
 写真は上蒜山です。残雪が見えます。山頂からの展望はありません。


 中蒜山を下る頃から上蒜山の山頂付近にガスが出始めました。登山道は残雪が溶けた影響か、黒色の火山灰土がぬかるんで滑ります。展望のない上蒜山は通過して、展望が良いという8合目、槍ヶ峯に期待しましたが、雲で大山は見えませんでした。
 それにしても上蒜山からの登山者の数が圧倒的に多いです。なぜでしょう?理解できませんね。これは羅臼岳の時にも経験しましたが、ガイド本に100%頼るのではなく、自分でどう歩くのが良いのか、考えた方が良いと思うのですが。
 それと私が上蒜山からの下りに入っている11時頃から登っている登山者の多いこと。それもガスの中に。上蒜山までなら良いですが、展望も無い山に登ってどうするんでしょう。展望を得るなら中蒜山、カタクリを見るならフングリ乢を過ぎた下蒜山側まで行く必要があります。


 犬挟峠に戻るタクシーの運ちゃんは、犬挟峠の駐車場はこれまでに無いほど駐車されていると驚いていました。
 夜中に私一人車中泊した駐車場には道路も含めて30〜40台の車が泊まっていました。

【後書き】
 蒜山から家まで約450kmあります。疲れを取るためにタクシーの運ちゃんに聞いた近くの温泉“快湯館(蒜山やつか温泉)”\740に入りました。
 犬挟峠から近いので是非どうぞ。

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