漁山(714m)

【前書き】
 島根の私の山の自然林を復活させるためには、落葉樹の芽が出る前に廻りの杉を伐った方が良いと思い、何となく体調は思わしくないものの島根へ。ついでに近くの漁山へ登ることに。

【年月日】’12.4.1(日)
【コースタイム】野坂峠(15:15)→漁山(15:50−16:05)→野坂峠(16:30)

【同行者】単独

【写真と解説】

 今日は晴れるはずが、ぱらぱらと雨模様。朝6時に家を出て、自分の山に10時半に着く。雨は止んでいるが、曇り空。登山靴に履き替えて、ジャンパーを羽織って、鋸と鎌とカメラなどを持って山に入る。写真は山への入り口から見た風景。


 最初に墓に参る。墓石も割れて倒れかけたりしている。30年位前に墓石を写真に撮って、記録は全て過去帳に記してあるので、墓石はもう役目を終えても良いかもしれない。この墓は、私が小学生の頃に移設されたもので、福岡から島根に帰った時に丁度元の墓を掘り返しているところだった。昔は土葬をしていたので骸骨が山積みされていたのを覚えている。古いのは文久年間。
 上の写真を見ると結構日が差していますが、これはここ数年で竹を皆伐し、杉も相当数伐ったからです。


 今日は目標伐採本数を20本と決めて、切っていきます。この杉で直径20cmちょっと。年輪からすると樹齢20年位のようです。足場の悪い中で素人が切れの悪い鋸でギーコギーコと切っていくのですから大変です。木がどちらの方向に倒れるかは、この判断を誤ると下手をすると木の下敷きになって死んでしまいますから慎重にしないといけません。倒れると予測した方向と反対の方向から伐り始めるのですが、中々予測は当たりません。途中で鋸が動かなくなった場合は、私の予測が誤っているのですから、今度は反対側から伐ったりもします。垂直に立っているような木は私が手で押して倒すこともあります。


 切り株です。うまい具合に木はすっとんで倒れていきました。倒れるのを蔦が邪魔したり、大切にしたい自然木に縁りかかって倒れなかったり、色々なパターンがあります。


 周りに切った木がゴロゴロしています。今切った木は向こう側に飛んで行って見えません。


 約50年前に祖父母が住んでいた家跡に残る風呂釜です。山水を引いて風呂や飲用にしていたのです。この家には一度来たことを覚えているのですが、蛍の光がすごかったように記憶しています。


 家は朽ち果てて、甕やプロパンガスのボンベが残っています。


 醤油の空き瓶でしょうか。50年位前のがそのまま残っています。
 10:30から14:30まで時間を忘れて木を伐り続け、手にマメも出来たし、疲れたので漁山に登って帰ることにします。今日伐った杉と檜は15〜6本位かもしれません。檜は伐りづらいですが、伐っている最中に檜の良い香りがしてきます。


 自分の山から一旦街に出て、漁山へ移動します。漁山の登山口です。駐車場はないので道の端に止めます。


 これは下りに撮った写真ですが、感じの良い道です。ただ、片道30分程度ですからこんな道がずっと続くわけではありません。


 登山道には松や名前の分からない落葉樹がたくさんあります。


 あっという間に山頂です。大きな反射板があって、これが色々と山頂からの視界を遮っています。


 南東方向に雪を被ったなだらかな山が見えます。臥龍山だと思います。


 反射板を囲う金網の隙間から東北東方向に雲城山が見えます。


 北に浜田港が見えます。この漁山は漁師たちが方角を確かめるための目安にした山だとのことですが、確かに海から見たら最も手前の高い山かもしれません。


 真西に大麻山が見えます。甥がこの山頂の大麻山神社で結婚式を挙げました。

 麓から見た漁山です。夜に山頂から日本海のイカ釣り漁船の照明を見たら綺麗だろうなと思いました。

【後書き】
 山での伐採作業は疲れますが、無心になれます。漁山の山頂に浜田市観光協会だったか、記載がありましたが、その意図が良く分かりません。山頂は樹木もあって、反射板もあって視界も南側と真北以外は良くないし、わざわざ観光で来るような山でもないと思います。それとも私の知らない魅力があるのでしょうか。島根には頑張ってもらいたいのですが、どうもサービス精神に疎いような。客に媚びる必要はないですが、真心が足りないような気も。浜田の島根お魚センター2階の蟹と海鮮のレストラン○○の接客も混雑時には相当ひどいです。島根県民は根は良いと思うのですが、どうもサービスは今一。これは私の誤解かな?

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