アオダイショウ、改めシマヘビがマムシを食べる

 本稿については、このヘビはアオダイショウではなく、シマヘビとのご指摘を京都の大学院生の方から掲示板に頂きました。専門家でない私も色々調べた結果、アオダイショウではなく、シマヘビと考えるのが妥当と思います。従いまして、以下、「アオダイショウ」は「シマヘビ」と読み変えるようお願いいたします。(2019年12月4日追記)

 最近、ヤマカガシに噛まれて死亡事故が発生し、テレビでも報道されていた。蛇といえば、安蔵寺山から下山した時に登山口の近くでコブラのように胸を広げ、尻尾を鳴らしながら威嚇する蛇を見たが、調べてみるとこれがヤマカガシでほぼ間違いないということが分かった。

 借家を借りているが、借家から30m程度離れた斜面にアオダイショウが住んでいる。このアオダイショウは、借家の南の畑、西の畑、正面の田んぼを徘徊して餌を食べている。行動範囲は住処を中心に半径50m程度かと思う。私と時々出会うと直ぐに逃げていく。春や秋には道路で日向ぼっこをしているときもあり、車で轢かないようにわざわざ車から降りて逃げるように促したことも何度かある。アオダイショウは人間と共に生きる蛇であるからそれなりに大切にしてきた。

 昨年の秋には二度ほどカエルを食べている姿を見せてくれた。この時は私が近づいても逃げることなく、餌を私にまるで見せびらかしているように見えた。

 田舎では夏の草刈は必須である。春から秋まで頻繁に草を刈らねばならない。アオダイショウの住処の雑草も当然刈る。アオダイショウには申し訳ないと思うがこれも仕方が無い。草を刈るときに逃げていく姿を見たので住処があるのは間違いない。しかし、こうやって共存している。

 馴染みのアオダイショウはどちらかと言えば、やせている。体長は1.5m位だが顔は小さいし、胴回りも細い。食が細いのかもしれない。

 先日、借家に着いて少し作業した後に道路を見ると何か黒いものがいる。30分程度前には何もいなかったのでその後に何かが出てきたことになる。傍によってみるといつものアオダイショウがマムシをその体で締め上げてまさに頭から飲み込もうとしている。マムシの胴体は明らかにアオダイショウよりも太い。


 アオダイショウはゆっくりとマムシを飲み込んでいく。時々、顎の関節を外す音か、何か分からないが音がする。


 マムシを飲み込むにつれてアオダイショウの色が変わってきます。


 中々可愛い顔をしています。


 約40分掛けてマムシを飲み込んでしまいました。マムシを飲み込んだ部分の体色が白っぽくなっています。

 中学時代は、学校の校門の手前の通学路の脇の草むらにマムシがいて、時々噛まれる事故が起きていましたし、下山中に走っていて登山道で日光浴をしているマムシを踏みそうになって転倒したこともあり、マムシとも縁がありましたが、借家近辺にマムシがいるとは全く考えたこともありませんでした。ここは借家から10m程度の場所なので危ないところでした。

 今回はアオダイショウが、マムシを食べて人への危害から救ってくれたと言うことで感謝です。日頃から仲良くしてて良かった!

(2017年8月15日 記)

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